りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

りょうさかさんと

2017-01-01から1年間の記事一覧

【書評】「新・独学術」は参考書でビジネスの知識を習得するノウハウが詰まっている

書店で平積みをしていて、佐藤優氏絶賛の帯があったので無条件で購入した本を紹介します。その名も「新・独学術」(侍留啓介・ダイヤモンド社)です。新とタイトルがついていますが、旧・独学術ってなんだろうね? と突っ込むのは野暮なぐらい丁寧な本でした…

【書評】「14歳からわかる生命倫理」はツッコミながら読もう

今回読んだ本は「14歳からわかる生命倫理」(雨宮処凛・河出書房新社)です。少し前の本ですが「倫理」という点においては古びない問を投げ掛けてくれます。 14歳からわかる生命倫理 (14歳の世渡り術) 作者: 雨宮処凛 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日:…

文系偏差値60以上の大学って思ったより少ない

どうも昔は冬の方が好きだったけど年を取るにつれて夏の方が好きになってきた陵坂です。冬と言えば昔はみかんばっかり食べてよく両親に怒られたものです。 さて前回、大学受験における関東・関西の有利面について述べました。前回は全国を見渡して「こういう…

大学受験は東京に住んでいるだけで有利【お金と選択肢】

どうもりょうさかさんです。 今回の狙いは、大学受験における地域差をわかりやすく提供したいというもの。 そこで改めて調べてみました。 大学受験の地域差とは 偏差値を調べたサイト 偏差値60以上の大学数 ほとんどが医学部、文系は選択肢が少ない 地方から…

又吉直樹さんにハッとさせられた

たまたま東京新聞を購入して読んだエッセイが面白かったので、今日はそれについて。 又吉さんのコラム コーチからの言葉 コーチの発言 エッセイのラスト 又吉さんのコラム 東京新聞紙上で又吉直樹さんと武田砂鉄さんのリレーエッセイが連載されています。「…

文部科学省がプログラミング教育をすすめる理由と課題

どうもりょうさかさんです。 さて、プログラミング教育が2020年から実施されます。 どうして今、プログラミング教育なのか、そもそも「プログラミング教育」って何をするのか解説していきたいと思います。 プログラミング教育ってコードを書くわけじゃない …

【書評】藤原和博の必ず食える1%の人になる方法は勇気をくれる本

今回読んだのは「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」(藤原和博・東洋経済新報社)です。藤原さんの本は初めて読みました。読んだきっかけはキンコン西野さんの本で名前が出てたからという素直な理由です。 藤原和博の必ず食える1%の人になる方法 作…

【解説】教科書採択について

文科省や教育について語ると自然と「教科書」について触れることが多くなります。「教科書」については当たり前のようにあなたも使ってきたと思います。あなたが使った教科書はわかりやすかったでしょうか。教科書は面白かったでしょうか。 そもそも教科書は…

【英語】大学受験でタイピングの技術が必要になるかもしれない

年末になり受験ムードが強まってきましたね。陵坂は浪人も経験したので受験生というだけで無条件で応援したくなってしまいます。 浪人時代は予備校との往復の日々に病んでいたと思います。急に徹夜で勉強したり、アレは完全に自分を見失ってたし科学的な根拠…

【小学校英語】英語は技能教科だと心得よ!

2020年から小学校英語が小学3年生から始まるまであと少し。正確には3・4年生は外国語活動、5・6年生は英語を正式に教科化します。 といってもほとんどの学校で3・4年生の外国語活動は既に前倒しで行われていますし、地区・学校によっては1・2年生の…

【書評】「東大教授が教える独学勉強法」は課題研究の初歩で躓いている方は必読!

どうも陵坂です。今、課題研究で悩んでいる学生さん、これから課題研究をする学生さんにオススメしたい本に出会いました。 キンコン西野さんの「革命のファンファーレ」や「魔法のコンパス」もヒントは多いのですが、こちらの本の方が導入に相応しい書籍だと…

【大学入試】英語の民間試験導入で資格検定会社は大儲け?

どうも陵坂です。2020年の大学受験の英語から民間試験を導入することになります。来年(2018年)に高校入学をする現中3年生から4技能の試験が前提となった大学受験が始まるわけです。英語が苦手な陵坂としては高校生じゃなくて良かったとホッとします。 セ…

【書評】「魔法のコンパス」の中にある「教育のヒント」

どうも陵坂です。「革命のファンファーレ」に続いて西野亮廣さんの「魔法のコンパス」を読みました。 読んだ理由は「革命のファンファーレ」で再三「これについては「魔法のコンパス」で書いたから省略ね」みたいな記述があって、こりゃ読まなあかんぜよ、と…

【解説】SSHとは?

どうも今回はSGH(スーパーグローバルハイスクール)を紹介した記事の続きで、SSHについてご紹介したいと思います。SSHとは別にリモートコンピュータと通信で使われるプロトコルのことじゃありません。 SSHとは 指定校の一覧 どんな教育内容なのか 課題研究 …

【解説】SGHとは?

どうも陵坂です。貴方は「SGH」、「SHH」という言葉は聞いたことがありますか? 当たり前のようにこのブログではたびたびこの言葉を使ってきましたが、よく考えたら知らない人もいるかな、と思い言葉の解説をしたいと思います。 「SGH」って何の略称か? SGH…

【紅葉】北の丸公園に行ってきた(2017年版)

どうも陵坂です。二回連続「教育」には一切関係ないお話しが続きますが許してください。皇居乾通り一般公開に続いて「北の丸公園」(東京都千代田区)の紅葉を見てきました。 北の丸公園へ では本題の紅葉どうなのか! 北の丸公園へ 北の丸公園の最寄り駅は…

【紅葉】皇居乾通り一般公開(初日)に行ってきた(2017年版)

今日は、皇居の乾通り一般公開(東京都千代田区)に行ってきました。六義園、向島百花園となんか気がつくと紅葉狩りをバッサバッサやってる感じになってますが、景色を見ながらウォーキングしてダイエットをするという裏テーマが実はあります(笑) 皇居乾通…

【リーディングスキルテスト】AIは意味理解できない

どうも陵坂です。リーディングスキルテストについて産経新聞が「中高生 読解力ピンチ」というタイトルで取り上げました。 国立情報学研究所の新井紀子教授の研究チームの発表についての記事ですね。2万5000件も調査って、ガチだぜ、ガチ! これについては以…

紅葉とスカイツリーが一度に楽しめる向島百花園(2017年版)

六義園に続いて紅葉狩りです。墨田区の向島百花園に行ってきました。(参考)向島百花園|公園へ行こう! 向島百花園のアクセス・料金 実際の紅葉具合は? 向島百花園のアクセス・料金 最寄り駅は東武スカイツリーライン東向島駅から徒歩8分。駅の周辺にはマ…

【We Can】小学校英語新教材が公表!でもあれ?【著作権】【文部科学省】

文部科学省がWEBサイトに小学校英語の新教材「We Can」の情報を公開してくれました。新聞報道などを通じて紙面の一部しか見ることが出来ませんでしたがこれでじっくり一般の方も見ることができます。 小学校の新たな外国語教育における補助教材の検証及び新…

イーオンを取得したKDDIについて教育環境の背景を解説

どうも、りょうさかさんです。 さて、こんなニュースが飛び込んできました。教育業界の風が変わるのか、変わらないのか、どちらになるでしょうか。 KDDI、英会話のイーオンHDを買収 :日本経済新聞 詳しくはこちらの方がわかりやすいです。 イーオンホ…

【解説】メタ認知と非認知能力とコンピテンシー(3)

今回は、「メタ認知」、「非認知能力」と続いて最後の「コンピテンシー」についてです。あまり聞き慣れない言葉だと思いますがこちらもとても重要な概念です。 コンピテンシーとは 学校教育は人を社会に送り出す場 情報革命と高齢化社会 コンピテンシーとは …

【解説】「学力」を測る難しさ

「学力」の定義について以前の記事で書きました。その時には「意欲その他」を測ることは難しいから「授業態度その他」で評価する、という主旨のことを書きました。 では、知識・技能を測ることはペーパーテストで容易なのでしょうか。実はここにも深い問題が…

革ジャンのカビを自宅で取って水洗いしてみた。

陵坂は10年以上前に革ジャンにハマっていた時期がありました。毎週のようにセレクトショップ等に行っては革ジャンを見て、試着して、うーんと唸って、値段見て青ざめて買わないで帰るみたいな日々を過ごしていました。 今じゃ全然ダメだけどその頃は革ジャン…

【解説】メタ認知と非認知能力とコンピテンシー(2)

「メタ認知」に続いて解説するのは「非認知能力」についてです。 非認知能力とは ペリー幼稚園プログラム しつけとの因果関係 学校教育で身につけられる 非認知能力とは そもそも非認知能力とはなんなのでしょうか。 「学力の経済学」(中室牧子)から引用さ…

【解説】「学力」って何?

どうも、教育関係会社員のりょうさかさんです。 さて、あなたは「学力」と聞いて何をまず思い出しますか? 辛く苦しい受験勉強時代を思い出すでしょうか。 それともゲーム感覚で問題を解いて高得点をとる遊び感でしょうか。 今回はそんな「学力」についてで…

【解説】メタ認知と非認知能力とコンピテンシー(1)

「メタ認知」、「非認知能力」、「コンピテンシー」 この言葉について全て聞いたことある方は相当教育にお詳しい方だと思います。でも別に今知らなくても困る話ではありません。 でも某都知事の「アウフヘーベン」が2017年の流行語大賞にノミネートされまし…

キンコン西野さんの「おみやげ理論」

以前、神保町ブックフェスティバルに行った話を書きました。めっちゃ安く本が買えるし、本以外のイベントもあって本好きにはオススメよ、という内容でしたよね。 陵坂はそこで6冊の本を買ったんですが、結構多くないですか? 書店さんで一気に6冊ってまあま…

【学テ】学力に教員・教材はどれだけ影響するの?

どうも、りょうさかさんです。 全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が報道されて少し経ちましたね。 全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)とは 学力に何が影響するのか 1.「全国学力テスト」と教員・教科書・教材は関係があるのか? 2.…

「バカな学生」が増えることが問題ではなく「バカな大学」が増えることが問題。

以前、産経新聞のiRONNAの米山知事のコラムを取り上げて「あーだこーだそーだ」(byウルフルズ)と書かせて頂きました。このiRONNAですが、WEBページを見てみると大きな枠組みのタイトルはさらに攻撃的でした。 その名も「「バカ量産」の教育無償化は必要か」…