どうも陵坂です。今、課題研究で悩んでいる学生さん、これから課題研究をする学生さんにオススメしたい本に出会いました。
キンコン西野さんの「革命のファンファーレ」や「魔法のコンパス」もヒントは多いのですが、こちらの本の方が導入に相応しい書籍だと思います。
といっても別に課題研究に焦点を当てた書籍ではなく、むしろそれとは関係ない本なんですが、一番悩むであろうポイントに答えてくれる本です。
その名も「東大教授が教える独学勉強法」(柳川範之・草思社)。著者である柳川教授が本書の冒頭で「なぜ勉強するのか」、「これから求められる自分の力で「考えること」」について書かれていて、内容もそれに沿ったものです。
この「」した部分は、学校教育では「課題研究」に該当する部分ですよね。
本書で特に意識してほしいのが以下の三点。
まず一点は自分にあった学習ペース、教材を大事にすること。
学校教育や社会では多くの場合、一定の理解度前までの到達スピードが評価されることが多いです。しかし、じゃあ本質的なことを理解し、深く考えられる人間とスピードは必ずイコールというわけではありません。
新入社員から2年目まではある社員の方が優秀でと10年後に逆転しているなんて良くあることです。一時の評価に振り回されずに自分のペースで行きましょう。
二点目は「テーマの立て方」です。
課題研究や論文など「さぁ、自由にどうぞ」と言われて戸惑ったことのある方も多いのではないでしょうか。テーマをどう立てるのか、大枠のテーマは決めることが出来てもその後、どう深掘りしていけば良いのか。ピンとこない方も多いと思います。
そもそも本の読み方なんて学校では教えてくれませんしね。本書では本の読み方、選び方が紹介されています。
具体的には本書を読んで頂くとして、読み方はテーマに困っている方には役立つ方法です。簡単に言えば「ツッコミながら読む」という方法。
大阪人になりきって「ホンマかいな」「なんでやねん」「そんなアホな」と書籍を疑いながら読むことでその疑問自体が研究テーマになり得るよね、という話。これってテレビや映画でもなんでも応用が効くのでオススメの手法です。
陵坂もブログネタに困ったら新聞を開いてツッコミやすい記事を探します(笑)
三点目は「アウトプット」すること。
この時に気をつけることとして、自分の言葉で書く、やさしく書くと述べられています。後者についてはトゲトゲの文章ではなく、中学生が読んでもわかるように書くということです。
というのも、そうやって対象を絞ってしまえば、出来るだけわかりやすく、また質問されそうなことを想定しながら文章を書くことが出来ますよね。そして、文章にしてアウトプットする作業は書いた本人が本当に理解しているかすぐにわかってしまいます。
会話だとなんとなく伝わってしまうニュアンスなんかも文章じゃ伝えにくいよね。これはLINEやツィッターなどの文字のやり取りで誤解が生じた体験をした方も多いのでは? 知った間柄でもそうなんだから、不特定多数が読む論文だと尚更そうですよね。
不特定多数に理解してもらえる文章を書こうとすることでより自分の理解が深まります。ぜひ本書を読んでトライしてほしいと思いました。