RYOSAKASANTO

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

弁護士モノは2パターンに分類できる説


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2019年1月開始のドラマは、弁護士ものが隆盛です。

竹内結子さん主演の「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」、常盤貴子さん主演の「グッドワイフ」、坂口健太郎さん主演の「イノセンス 冤罪弁護士」の3作品が放送されています。

わたしは「弁護士もの」「法律もの」は大好きで基本的に目を通すようにしていて、今回は「QUEEN」「グッドワイフ」の2作品を見ていますよ(坂口さん、御免!)

最近では「リーガルV」「SUITS/スーツ」がありましたよね。

実は、「法律もの」のドラマは大きく2パターンに分かれるんじゃないか? 今回はそんな仮説を思いついたというお話。

2パターンとは?

一言で言えば、弁護士が「警察化」するパターンと「違法ギリギリ」の手段を取る2パターンあるのではないか、ということです。

どうしてこうなるかというと作中での警察が無能か有能かが大きく影響を与えていると考えられます。

この警察が無能か有能かが物語の何に関わるかというと事件解決方法のリアリティです。

誤解がないように書いておきますが、リアリティの高いドラマが優れているとか、低いドラマが劣っているとか、そういう意味ではありません。

またこのリアリティについて、作風がコメディテイストであるとか、キャラクター設定が非現実的であるとかは、そこまで大きなポイントではありません。

では、どうして警察の能力が、事件解決方法に影響を与えるのか?

なぜなら弁護士ものの多くが、警察の代わりに事件を再調査するというケースが極めて多いからです。 

警察が無能の場合

現実世界の警察は、有能です。

一部の警察組織のミスが取り上げられたり、点数稼ぎのような交通取り締まりをしていたり、何かと評判の良ろしくない地域もありますが、基本的には賄賂も受け取らないし、仕事に忠実で科学捜査などの技術があります。

そして、ドラマや物語においてこの警察の有能さをどう扱うかによって事件の解決方法は変わります。

警察が無能なドラマの場合、主人公たちは警察や検事が見逃した事実、証言、証拠を探していくというスタイルになります。

いわば、警察の代わりに弁護士が事件を再調査するパターンです。

ヒットドラマで具体例を挙げれば「99.9」シリーズ、「リーガルV」が当てはまるでしょう。また検事ものですが木村拓哉さん主演の「HERO」も同様のパターンです。これら作品を思い浮かべてもらえばとてもわかりやすと思います。

証言では顔を見たと言っているけど、再現してみたら顔が見えなかったとか。アリバイを崩すために火事の見物人全員のスマホカメラの写真をチェックする、みたいな調査を弁護士(検事)がするわけです。

弁護士である主人公(たち)が警察のような捜査を行い、真っ当な方法で新証言、新証拠を獲得して新事実を明らかにするというストーリー。

どれも警察のダメな捜査によって導かれた「誤った容疑者」を救うために奮闘するのが見どころです。

ですから、この手のドラマを見る時に『「科捜研の女」がいてくれれば…』というツッコミは禁句です。同様に「アンナチュラルだったら…」も禁句です。

警察が有能な場合

では、警察が有能な場合、それでも弁護士たちは事件解決に向けて、依頼人の利益のためにどんな行動がとれるのでしょうか? 

もちろんこの場合も聞き込みや調査などを行うことが一般的です。と、言っても「一応ちゃんと足を使って捜査していますよ」という言い訳程度の内容。

警察が有能な場合、主人公(弁護士たち)は、一歩踏み込んだ選択肢を選びます。

それが違法行為(ギリギリ)や印象操作です。

潜入捜査をしたり、盗撮をしたり、警察から情報を横流ししてもらったり、マスコミ・インターネットを使った世論の印象操作をしたりします。

ヒットドラマで具体例を挙げれば「リーガルハイ」シリーズ、現在放映中のものなら「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」を思い浮かべてもらうとわかりやすいと思います。

「リーガルハイ」なら田口淳之介さんが演じる「加賀 蘭丸」が各所に潜入して情報収集や自作自演の炎上劇をすることで活路を見出そうとします。

こういう非常手段というか、少し現実味がない方法を選択せざるを得ないのも警察が有能だからこそ。そういう世界観、リアリティ設定なんですね。

もちろん例外もある

ただ例外もあります。現在放映中の「グッドワイフ」では、警察が夜間照明に気付かないという無能っぷりを見せつけ、それを主人公たちが発見するというエピソードがありました。

一方で、警察内部の非公開の資料を入手する場面が、ほとんど毎回あります。

もしかすると「グッドワイフ」はアメリカドラマの日本版だからなのかもしれません。「SUITS/スーツ」(日本版)でも違法ギリギリの手段をとる場面がありました。

国によって警察へのイメージや実体が違うから、フィクションであるドラマのリアリティも変わってくる、ということは十分にありえそうです。

文系の課題研究のテーマ決めで悩んでいる学生さんは、ぜひ、検証してみてほしいところです。では、また。

DVDジャケット見ただけでも原作ドラマ、面白そー!