皆さんは、名探偵コナンは好きですか?
今回はそんな名探偵コナンにちなんだ書籍「名探偵コナンに学ぶ ロジカルシンキングの超基本」(著・上野豪)についてです。
わたしは一度ロジカルシンキングについて勉強したことがありました。
日々意識して実践しているつもりですが、「『つもり』になっていないか」「そもそもの価値を見失ってはいないか」「変に自己流になっていないか」といった危惧がありました。
そこでお手軽に復習したくて、本書を手に取ったというわけです。
では、内容を見ていきましょう。
構成について
本書では、「ロジカルシンキングの基本」についてとてもわかりやすく紹介しています。構成は以下の通り。
・論点、考えるべきテーマの設置の仕方(目的を見失わない)
・主張/結論をいうための枠組み(3C、4P、AMTULモデル、MECE)
・初期仮説について(BIG WORDへの注意、根拠があるか、隠れた前提)
・多面的な仮説の立て方(分解をつかって検証、思い切った解釈)
・主張/結論の導き方(思い込みを捨てる)
このようにロジカルシンキングについて簡潔にまとめられています。
この記事は、ロジカルシンキングについて詳しく語ることが目的ではありません。ですから、ロジカルシンキングの内容には触れずにすすめていきたいと思います。(ロジカルシンキングに興味のある方は本書をぜひ、どうぞw)
本書の特徴は、ロジカルシンキングの内容を紹介し、具体例として「事件解決にコナンが使ったロジカルシンキングとその解説」をするという構成になっています。
またキーワードとしてコナンの台詞が、登場するので原作を読んだことがある方は、思い出しながら楽しめると思いますよ。
感想
ロジカルシンキングの内容自体には特に不満ありません。本書自体はとっても読みやすく1時間ほどで読み終えることが出来ます。
つまり短時間でわかりやすく復習できるわけです。これからロジカルシンキングを学ぶ方もとりあえず、概要を把握したいという時に便利だと思いますよ。
表紙に「コナンの事件解決事例&解説でわかりやすい」という言葉があるようにコミックスの何巻のどの事件か、トリック、犯人についても紹介されています。
残念なのは、コナンのイラストや漫画がないこと。また本書で紹介されるコナンのキーワード(台詞)がちょっとピンと来ないものも混じっている点です。
イラストや漫画がない点は出版社も違うし、青山 剛昌先生が絡んでいないから仕方ないのかもしれません。でも、読者層を広げるのなら合った方が良かったかな、と思いました。
抽象化してみる
この書評を書いている今、実はあの話題の書籍「メモの魔力」(著・前田裕二)を読んでいます。
「メモの魔力」では思考を深堀するために「抽象化」することを推奨しています。
ファクト⇒抽象化⇒転用
という流れで、目に映るもの分析するというもの。
折角読んだ内容も実践してこそ。そこで今回の「名探偵コナンに学ぶ ロジカルシンキングの超基本」に使ってみようと思います。
ファクト:ロジカルシンキングを名探偵コナンを用いて解説している。
抽象化:一見難しいと思われるものでも、広く認知されているアニメ・漫画のキャラクター・エピソードを用いることでわかりやすく伝えられるのではないか?
転用:ブログで難しいことを書く時は、アニメや漫画などの類似エピソードを交えてみると効果的かもしれない。
まとめ
・「名探偵コナンに学ぶ ロジカルシンキングの超基本」はロジカルシンキングの入門・復習には有効。短時間でエッセンスを学べる。
・難しいことを書く時は、アニメ・漫画のキャラクターを活用する。
今後、書評記事を書く時は、この抽象化を必ず最後に入れていきたいと思います。では、また。