RYOSAKASANTO

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

人生を決める「勘違いさせる力」を活用したブログ運営【書評】


「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」(著 ふろむだ)を読みました。

心理学を背景に錯覚資産という概念の「吸いも甘いも」わかりやすく説明してくれる本書についてご紹介です。控えめに言って超オススメの書籍です。

本書の内容について

「ハロー効果」「思考の錯覚」「利用可能性ヒューリスティック」「デフォルト値バイアス」、そして、「一貫して偏ったストーリーを真実だと思い込む」といった心理学の見地を元にしたことがわかりやすく書かれています。

これらを踏まえて錯覚資産とは何か? どうやって使うと良いのか、他人の錯覚資産に惑わされないか。功罪の両面が書かれています。

実際に読んでもらうのが一番理解できるし、読まないと説明されてもまずわからない内容になっています。

いやいや、それを書くのが書評だろ?  と感じた方もいると思いますが、心理学的に「読まないと理解できない」「読んでも時間が経つと人間は錯覚してしまう」という避けることのできない心理が本書には書かれています。

そこで、本書を踏まえて、「わたしのブログ」をどう変えるべきか考えてみたいと思います。

ハロー効果

本書ではハロー効果について言及されています。そこでハロー効果の説明についてWikipediaを見てみましょう。

ハロー効果(ハローこうか、英語: halo effect)とは社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。

本書の中では、イケメンの政治家はブサメンの政治家よりも投票されやすいという実際の調査を元に紹介しています。 

シンプルに言うと、イケメン政治家ほど投票されるが、有権者は「顔」ではなく「能力で投票した」と思いこんでいるということです。

つまり見た目が良ければ、その他の能力も良いだろうと錯覚してしまうんですね。

これは、見た目に限った話ではなく、仕事の実績でも同様です。

朝のテレビの情報バラエティ番組なんかは、これを上手に使っていますよね。弁護士やジャーナリストなどの方々が、国際問題、経済、芸能人のスキャンダルにまで幅広く言及します。

弁護士は法律の専門家ですが、経済、国際問題、もちろん芸能スキャンダルの見識があるわけではありません。でも、それらを堂々と語る姿を我々は違和感なく受け入れてしまいますよね。

法律の専門家が語ることだから、きっと経済や国際問題についての意見も聞くに値するものなんだろう。そうやって専門分野以外の能力も高いように捉えてしまうのがハロー効果です。

なんかズルい感じもしますが、有効なんだったら使ってみましょう。

プロフィールの変更

そこで、このハロー効果を活用するべくプロフィールを変えてみたいと思います。

ちなみに現在のプロフィールはこちら。

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まあ、なんともアピール力の低いプロフィールです。リーガルハイが好きなことと教育関係の会社員ということくらいしかわからないwww。控えめに言ってダメプロフィールです。

少し考えた結果、プロフィールに加えるべき事柄はこんなもんでしょうか?(匿名だから証明しようがないけれど、全部事実だからね)

・国立大学卒業

・入社2年目で営業成績を評価され社内表彰受賞。

・面談する教育関係者(大学関係、校長、副校長、教員)年間のべ250~300名。

・年間の読書数は50~70冊 。

・特に村上龍の著作は、ほぼ読破。

上3つの「学歴」「表彰歴」「仕事の面談数」は教育情報などの文章の説得力を少しでも増してくれるハロー効果を狙って書いてみました。

下の2つの「読書数」「村上龍好きアピール」は「書評記事」が多いので足してみました。

こういう風に経歴や職業で少しでも「すげえな」と思ってもらうと「すげえ人」が書いた内容だから、なんか内容も良いんじゃないか? と判断してしまうのが人間の心理らしいです。

ツィッターでも感じますが、どんな内容かより、誰が書くかの方が重要だったりしますからね。

さて、ポイントはハロー効果だとわかっても効果が下がらないというところ。

それほど人間の錯覚って頭で理解していても修正するのが難しいという部分です。

実際、あなたはわたしのプロフィール改善案を見てどう感じましたか? 

ぶっちゃけハロー効果の説明に自分のプロフィールを使うというのはなことです。それでも「陵坂さんてめっちゃ教育関係者に会ってるじゃん?」と驚いて、評価を上げたりしていませんか?

実はコレ、本書では思考の錯覚として紹介されています。

思考の錯覚

思考の錯覚について「人間の直感は、正しい判断に必要な情報が欠けていても、情報が欠けているという感覚を持たない」(p.213)ということが紹介されています。

わたしのプロフィールにも欠けている情報があるんですよね。

例えば、年間に会う教育関係者の人数が250人~300人という部分。わたしは、教育関係会社の会社員ですが、これは業界の中で多いのでしょうか? それとも少ないのでしょうか?

実は、わたしにもわかりませんwww

この人数は、実際に手帳を元に数えました。自分でも結構、会ってるなーと思いましたよ。

でもね、これが比較して多いのか? そして、多ければ良いのか? というのはまた別の問題ですよね。

そして、こういう疑問をさっきプロフィールを見た時に、あなたは持ちましたか?

慣れていないと難しいし、慣れていても油断するとスルーしてしまう。これが思考の錯覚という奴です。

わたしも日々、気を付けたいと思います。

一貫して偏ったストーリーを真実だと思い込む

ブログ運営の方のヒントは「一貫して偏ったストーリーを真実だと思い込む」という人間心理の部分です。

よくブログ指南本なんかである「スタンスを決めて断定的に書く」というやつのことです。

どうも人間というのは「ひとつの物事」「ひとりの人間」が多様な面を持っているというのを受け入れ難い生き物なんです。

いわゆるバランスを取った意見というものをつまらなく感じてしまうんだそうです。

これ、グサっときました。

このブログではその点を出来るだけ配慮してきたつもりだったからです。

例えばこちらの記事 ⇒

www.ryosaka.com

この記事ではタイトルこそ煽情的に「父親のせい」としていますが、内容面ではバランスを取り、エビデンスベースでまとめています。

でも、このバランスをとった文章はツマラナイんですね。悲しい…

アクセス数を稼ぐのなら、父親を徹底的に叩きのめすような論調にした方が、母親からは賛同を得られ、父親からは炎上してウハウハだったのかもしれません。

これからのブログ運営

 両論併記、是々非々は、ウケが悪い。

この点、大事なので肝に命じておきましょう。

あとは、この情報をどのように用いるかどうかです?

わたしが出来るだけ両論併記だったり、エビデンスベースだったり、バランスを取った記事を書いてきたのには理由があります。

それは、極端な意見がアホに見えたり、そういうブログに対して既視感があったからです。

特に教育関係だと文科省を擁護するのは難しいですが、叩くのは非常にイージーです。それをしたくなかったんですよね。だって、叩いたら簡単に共感してもらえるけど、このブログを読んでいる保護者の方、教員の方にはなんの参考になるの?と思ったからです。

でも、バランスを取ったために読んだ人が楽しめなかったら、読むのにかかった時間が申し訳ないですよね?

というわけで、今後は一つの記事の中で賛否を書くのではなく、記事をわけて賛成サイド、批判サイドで分けて書いてみようかと検討中です。

ちなみにこれを既に実践しているのがこの本の著者の「ふろむださん」のブログです。

気になったら、ぜひ、本書を読んでみて下さいね。では、また。

www.ryosaka.com