陵坂と考察と

教育関係会社員が教育を中心に考えたこと、思ったことを書きます。

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小学校英語指導法のヒントが詰まってるDWE

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どうも陵坂です。今回は体験談というか現在進行系のお話。幼児英語教育についてです。

我が家には娘がいます。年は一歳後半というところ。大好きな公園遊びではストイックに滑り台オンリー。熱中したらそれしかしなくなる姿は、さすが私の娘だと誇らしい気分です。

その娘が1歳になった頃から幼児英語教育を始めました。

そこで選んだ教材は「ディズニーの英語システム」、通称「DWE」(ディズニー・ワールド・イングリッシュ)です。

子供・幼児英語教材「ディズニーの英語システム」|DWE(Disney's World of English)

まだ使い始めて1年も経っていません。他の教材を使っているわけではないので比較もできませんが「良くできているなあ」と感じるポイントがあったのでご紹介します。

*他の教材(「こどもちゃれんじEnglish」や「Worldwide Kids」など)をご使用中の方や使用を検討されている方は、これから紹介するポイントを意識して子どもさんに取り組ませたり、検討の材料にしてもらえればうれしいです。

また「良くできているなあ」と感じたポイントは来年度から始まる小学校英語の3・4年生での外国語活動にも通じる部分があると思います。もしかすると保護者の方だけでなく小学校教員の方にも参考にしていただけるかもしれません。 

冒頭は幼児英語教育を始めたきっかけやその時の悩みについて書きますので英語指導法に関するところを読みたい方は目次で飛ばしてくださいね。

幼児英語教育の良い点と不安要素

これらについては色々言われていますよね。良い点は「成功すればバイリンガル」「聞き取り能力は幼少期にしか身に付けられない」「小さい時から海外文化に馴染むことが出来る」など。

一方で不安要素としては「日本語の習得が中途半端になる可能性がある」「日本人としてのアイデンティティが失われる可能性がある」などといった感じです。

陵坂家は夫婦ともに英語が苦手。子どもに幼児英語教育をすることはコンプレックスを裏返しにしてぶつけているだけではないのかと悩みました。 

これから必要な能力

ただこれから日本に人口減少は続く一方です。22年後の2040年問題の時に娘は大学卒業、35年後の2053年に日本は人口が1億人を割ります。そんな世の中を生き抜く時に必要な能力が何か。この10年間でもスマホなどIT分野の進歩のスピードは目覚ましく22年後のことなんて想像が出来ません。

そう考えた時に少なくとも「日本語しか喋れない、日本だけでしか働けない」という状況は選択肢が狭まり不利だと考えました。なんか不安を煽るような感じの内容だけど親として出来るだけ選択肢は広げてあげたい。その時に英語は一つの方向性だと話し合ったということです。

一方で、当然自分たちが出来ないことを子どもに求めるのもどうかとモヤモヤな悩みは残ったまま。そこで友人に相談したわけです。友人は「幼児英語教育」を受けた当事者。本人の努力もあって英語は話すことが出来るようになっています。友人に言われた内容って実は以前ブログで書いたこと。 

www.ryosaka.com

「習い事の一つだと位置づけるかどうかじゃない? そんなにプロみたいな目標求めなくていいじゃん。英語が好きになれば目標達成。幼児英語教育を通じて英語の歌や文化に親しめただけでも自分は幸せだったよ」という率直な意見を聞いて背中を押してもらいました。

というわけで最終目標が英語が話せるようになることだけど、まずは英語に興味を持つ、英語を好きになるということを目標に幼児英語教育を始めることに決めました。

そして、色々探し回って「ディズニーの英語システム」(DWE)を選んだわけです。その理由・特徴は感心した部分とも共通する部分があるので合わせてこれから書いていこうと思います。

ただDWEを始めてまだ半年。色々種類があるんですが段階を考えて、基本的に使用しているのは「プレイ・アロング」「シング・アロング」というセットです。 

「ディズニーの英語システム」(DWE)の紹介

プレイ・アロング(Play Along!)とは

プレイ・アロングは、画面の映像と英語の歌が連動した動画になっています。「たかいたかい」や「いないいないばあ」を英語の歌に合わせてしたり、キャラクターのやり取りによって単語の意味やフレーズの説明がなくてもなんとなくわかるようになっています。日本語は一切出てきません。

こちらはカエルとウサギのキャラクターと色々な人種の親子(実写)が登場します。ディズニーキャラクターは出てきませんが、うちの娘はカエルのキャラクターが大好きです。DVD3枚、CD3枚という構成。(歌はどちらも共通)

まさに「遊び(Play)」という内容なので娘は笑いながら見ていたり、DVDの動作を一緒に真似て遊んでいます。 

シング・アロング(Sing Along!)とは

シング・アロングは、日常会話のフレーズを歌詞にした英語の歌が、その歌詞を意味するアニメーションなどと一緒に流れる内容です。プレイ・アロングとの明確な違いは、歌が流れる前にその歌に出てくる単語やフレーズの説明が必ず挿入されます。説明も全て英語で日本語は一切出てきません。

例えば「猫」のイラストが出てきて「a cat」とスペルと音声が流れます。

他にも「風船」のイラストと「a balloon」のスペルと音声、その次に「大きな風船」のイラストと「a big balloon」のスペルと音声が流れるので個々の単語の説明がなくても感覚的に理解できるようになっています。

こちらはディズニーキャラクターやアニメーションが中心。色々な人種の実写の子ども達の映像もあります。DVD12枚、CD4枚×2種(1種類は朗読バージョン) 

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言語習得過程に沿った理解

このDWEは日本語を覚えるプロセスと同じ方法で身に付くように構成されています。

子どもが日本語を身に付ける時のことを想像してみてください。例えば「犬」の場合、道で犬を散歩している人を見付けたら家族が「あれが犬(わんわん)だよ~」って指さしますよね。

街で見たダックスフント、テレビで見た柴犬、絵本に出てきたブルドック。これら全部を「犬」だと親に教わることで見た目が全然違うそれらを「いぬ」と呼ぶことやその意味と概念を覚えていくわけです。

上段のプレイ・アロング、シング・アロングの説明でも書きましたが「ディズニーの英語システム」(DWE)では同じシステムを利用しています。

例えばプレイ・アロングでは「Up and Down」という曲があります。「Up,up,up」の音声と一緒に赤ちゃんを「高い高い」する動画が流れ「Down to Mommy」の音声と共に母親の身体に戻る映像が流れます。このように映像と音声の組み合わせで意味がわかるようになっているんです。

DWEの上手いのはこの場面で言えばキーワードは「UP」「DOWN」ですよね。シング・アロングに「Up,Down」というチップとデールが階段を上ったり降りたりする歌があるので違った場面で「Up」「Down」を学ぶことが出来るように工夫されています。 

トータル・フィジカル・リスポンス

この言葉って聞いたことがない方もいると思います。定義についてアレン玉井先生の論文から引用させてもらいます。

TotalPhysicalResponse(通常TPRと略して呼ばれる)は全身反応教授法と訳されているが,Asher(1966& 1972)によって開発された言語教授法である。その基本的な考え方は外国語学習の初期段階においてはリスニング技能を伸ばすことを中心にしようとするものである。授業の中で教師が命令や指令の形で目標言語を導入するが,学習者は指示がわかればそれを体で反応していくというものである。

(引用)幼児英語教育について-アレン玉井光江・上野めぐみ 

このTPRの重要な要素として「聞く事」に重きを置いていることと「運動活動」をすることで定着を早める、というものです。これは動画を見て学習する家庭用の幼児英語教材とは相性が良い方法ですよね。

DWEではシング・アロングの「Clap Your Hands!」という歌が代表的だと思います。「Touch your head」という音声共に映像では子ども達が頭を触ります。このように指示する英語の歌詞と共に映像が流れるので自然と理解できるようになります。 

実際の歌詞と映像などはこちらを参考ください。

world-family.co.jp

実は「体験版DVD」にこの音楽が入っていました。試しに2~3週間ほど1歳になったばかりの娘に一日1回のペースで見せ続けました。すると親が気付かない間に自然と覚え、楽しそうに映像と同じ動作をしていました。これが私がDWEに決めた理由の一つでもあります。 

犬のイラストは「a dog」

この見出しなに? って思われた方もいるかもしれません。そりゃ「a dog」だろと。

DWEのシング・アロングでは前述で説明したように英語の歌が流れる前に単語やフレーズの説明が英語であります。その際に例えば「犬」のイラストは「a dog」という文字が表示され音声が流れます。曲の内容によって複数の場合は続けて犬が2匹以上いるイラストを紹介し「dogs」と説明するんです。

「犬」の単語は「dog」、犬が一匹なら「a dog」、犬が複数なら「dogs」ですよね。

ここで言いたいのは単語を教えてから「a(an)」という冠詞や二匹以上だと「s」が付くことを教えるか否かという話です。

英語指導を実践されているある教授の方から聞いたことなんですが最初から「a dog」「dogs」といった形式で教えた方が混乱がなくて良いというものでした。

というのも単語を教えてから冠詞などのルールを教えるとごちゃごちゃになりやすいんです。但し、これは発達段階にもよると思います。

DWEは日本語も未熟な年齢の子どもから使用することを想定しているので「a dog」「dogs」と冠詞や複数形というややこしい説明はせずに、それ自体を教えていく方法を取っています。これに気付いた時はなるほどと思いました。 

C・A・T はCAT

これまた、なんて当たり前な見出しという感じですがこれもシング・アロングの1枚目にある「The Spelling Songs」という歌の歌詞のお話です。その中に「C-A-T spells cat」という歌詞があります(もちろんこの歌詞と一緒に「猫」のイラストが出ます)。その後はHAT、MAT、BAT、HOUSE、MOUSEといった単語が出てくるんですが、この単語のセレクトの意味にこの時点で何か気付いた方がいたら凄いと思います。 

この「The Spelling Songs」はDVD・CDを前から順番に流していれば「The ABC Song」の後に聞くことになる歌です。つまり「A」は「エー」と読むこと、「O」は「オー」と呼ぶことがなんとなく理解している状態で聞くわけです。

こういった状態で「CAT(シーエーティー)」は「CAT(キャット)」と聞くわけです。つまり、文字単独だと「A」は「エー」と発音するけれど単語になった時に「ア」と発音することもさりげなく触れているんですね。HOUSE、MOUSEの「O(オー)」も同様です。

これは現場の中学校の英語教員から聞かせて頂いたエピソードなんですが、コミュニケーション活動や耳から入る活動を小さい時から中心的にしているといざ単語の文字を見た時に「A」を「エー」と発音したり「ア」と発音したりすることがよく理解できなくて混乱するというケースがあるそうなんです。

その話を聞いて私はこの歌がこの場所に配置されている意図や意味がすっと理解できました。DWEなどの幼児英語教育教材では特に「聴覚からアプローチ」することが主になっています。それは英語耳と言われる音の理解の関係とインプット量をいかに増やすかという観点からです。DWEはそこを大事にしつつ、このスペル面もさりげなくフォローをしていてさすがだなと思いました。 

まとめ

言語習得過程に沿った理解、トータル・フィジカル・リスポンスから少し細かいような部分についてもご紹介しました。かなり丁寧に作られているのがおわかり頂けたんではないでしょうか。私自身娘と一緒に見て、一緒に歌い、一緒に踊りながら「よくできているなあ」と思いながら遊んでいます。ただどれだけ良い教材であっても親の関わり方次第という部分、子ども自身の好き嫌い、得手不得手があると思うので焦らず使っていきたいと思います。

ちなみに我が家は体験版のDVD、CDを一か月間毎日のように使って子どもが大好きになったのを確認してから購入を決めました。もし興味を持たれた方は気楽に資料請求で無料体験をしてみることをおススメします。

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