りょうさかさんと

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【子育て前に知りたかった】絵本の「読み聞かせ」たった2つのポイント


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どうも、りょうさかさんです。

今回は、絵本の読み聞かせ方についてです。

絵本の「読み聞かせ」は知育効果が高いと言われていますよね。

知育効果をさらに高めるためには、どんな「読み聞かせ」をすれば良いのか?

育児書をもとに「こんな読み聞かせをすると良いのではないか」という情報をまとめていきますね。

絵本の読み聞かせのポイント

絵本の読み聞かせのポイントは2点です。

  1. ゆっくりはっきり読む
  2. 対話型の「読み聞かせ」をする

では、具体的に見ていきましょう! 

ゆっくりはっきり読む

まず大切なのがゆっくりはっきり読むことです。

「将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!」(松永暢史・すばる舎)では以下の5点の読み聞かせ方が紹介されています。

  1. 一音一音ハッキリ読む
  2. 声音は自然な感じで
  3. 文章を変えて読まない
  4. 年少ほど、ゆっくり読む
  5. 寝転がって読む

(引用)将来の学力は10歳までの「読書量」で決まる!(松永暢史/すばる舎)p.58-62

「0~5歳子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド」(児玉ひろみ/小学館)を紹介した以前の記事ではこのようにまとめました。

本書で参考にすべきなのはズバリ「読み聞かせ方」です。読み聞かせのポイントは以下の4点です。(本書p.12-13、p.37より参考)

  1. ゆっくりはっきり読む
  2. タイトルもしっかり読む
  3. 出だしは特に丁寧に
  4. 最後に裏表紙を見せて余韻を味わう

(引用)【書評】「0~5歳子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド」から学ぶ読み聞かせ方 - りょうさかさんと

表現は2冊とも違いますが「ゆっくりはっきり読む」点を強調しています。

実際、りょうさかさん家では、「ゆっくりはっきり読む」を実践したところ娘がわたしの言葉を追いかけるように絵本の文章を口にしだすようになりました。

英語教育法でいうシャドーイングですね。

ぜひ「ゆっくりはっきり読む」ことを改めて意識してみてください。

ただし、例外があります。

それは、生後数か月の赤ちゃんの場合です。

子どもは絵本を映像として処理しているので、親が文章を読み終える前に飽きてしまうのです。そういうときは、いつもより速いスピードでページをめくってみてください。

(引用)モンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方(伊藤美佳/かんき出版)p.178より

 赤ちゃんへの絵本の読み聞かせをする際は、反応に合わせて速く読んでみてください。

「対話型」の読み聞かせをする

次に紹介する大切なポイントは、読み終わった時に子どもと対話をすることです。

ただ「読み聞かせ」をするだけではな、前頭葉の動きが活発にならないそうです。

私たちの研究室で子どもの前頭葉の働きを測定しながら、絵本の読み聞かせの実験を行ったことがあります。このとき、面白いことが観察できました。(中略)

つまり、絵本を読み聞かせるご家庭は多いのですが、「読みっぱなし」では、あまり「脳育て」という観点から効果は期待できない、ということですね。

(引用)5歳までに決まる!才能をグングン引き出す脳の鍛え方育て方(成田奈緒子/すばる舎)NO.808より

ただ「対話する」と言ってもどんな質問をしたら良いのか悩むと思います。

子どもへの質問は、年齢と発達段階に合わせて適宜考えましょう。

「なぜ」「どうして」という言葉から始まる質問は、抽象すぎて5歳までの子どもには基本的に答えられないので、初めは避けたほうが無難です。(中略)

「何を持っていた?」「何を食べた?」「何色だった?」

など具体的な名称が答えになる質問が良いです。それから少しずつ

「いつ食べた?」「どこへ行った?」

という時間や場所の概念を問う質問に発展させていくのがよいでしょう。

(引用)5歳までに決まる!才能をグングン引き出す脳の鍛え方育て方(成田奈緒子/すばる舎)NO.816-822より

まずは「具体的な名称」が答えになる質問からしていきましょう。

また「12歳までの読み聞かせが子どもの「地頭」をつくる!」では以下の8点を紹介しています。

対話型読み聞かせの具体的方法

  • 「あなたはどう思う?」
  • 一言で答えられない質問を考える
  • 間違いはすぐに訂正しない
  • 一緒に調べる、一緒に考える
  • 合いの手を入れる
  • 違う角度で考える
  • 本の主人公になりきる
  • 興味を持っていることにフォーカスする

(引用)12歳までの読み聞かせが子どもの「地頭」をつくる!(ランディー・由紀子/WAVE出版)p.51-57

ポイントをザックリまとめると以下の3点になります。

  • 子どもの年齢や発達段階に合わせて、最初は答えやすい質問をする。
  • 最終的には、一言で答えられない質問をする。
  • 間違えはすぐに訂正しない 

あくまで「対話的」な読み聞かせです。

テストではないんですから「間違い」を気にし過ぎないように注意したいですね。

絵本の読み聞かせのポイントのまとめ

では、最後に「絵本の読み聞かせのポイント」をまとめておきたいと思います。

  • ゆっくりはっきり読む
  • 赤ちゃんには速いスピードもOK
  • 対話型の読み聞かせをする
  • 5歳以下には具体的な名称が「答え」になる質問をする
  • 子どもの発達を見て、一言で答えられない質問をする
  • テストではないので、間違いは気にしない 

この辺りを意識して、ぜひ「絵本の読み聞かせ」にトライしてみてください。

ちなみに「絵本の冊数」については以前のこちらの記事をどうぞ⇒ 

「紙絵本かデジタル絵本」についてはこちらの記事をどうぞ⇒ 

最後に今回参考にした知育本をご紹介します。

詳しく知りたい方はぜひ、書籍をご覧くださいませ。 

それでは、また。