どうも、りょうさかさんです。
今回は、「マンガでやさしくわかる子育てコーチング」についてです。
普段の書評というよりは本書で出てくる手法について「わたしが特に参考になった箇所」を5つのポイントにまとめたいと思います。
マンガでストーリー形式になっているので入門書としてもわかりやすくまとまっています。
気になった方は、ぜひ本書を手に取ってご覧くださいね。
- 「子育て(キッズ)コーチング」の前にすること
- 「子育て(キッズ)コーチング」のポイント1「ふくろうの法則」
- 「子育て(キッズ)コーチング」のポイント2「選択肢を与える」
- 「子育て(キッズ)コーチング」のポイント3「困った時の4つの秘訣」
- 「子育て(キッズ)コーチング」のポイント4「問題を解決する」
- 「子育て(キッズ)コーチング」のポイント5「叱る・褒めるのコツ」
- 「マンガでやさしくわかる子育てコーチング」の5つのポイントのまとめ
「子育て(キッズ)コーチング」の前にすること
子育て(キッズ)コーチングのポイントに入る前に、自分の子育てを客観的に見直す意識を持つ必要がありますよね。
本書の冒頭では、0~6歳ごとにどんな「心」を育んでいくのか目安が書かれています。(例:0歳は、好奇心。1歳は「やる気」など)
同時に子どもの性格5タイプ、親のしつけ5タイプなどを紹介されています。
このように目安やタイプ分けをすることで子どもと自分を客観視するような仕掛けが用意されています。
「子育て(キッズ)コーチング」のポイント1「ふくろうの法則」
「キッズコーチング」では「ふくろうの法則(OWL)」を用います。
「ふくろうの法則」とは、以下の3段階を意識して子どもを導いていきます。
①子どもが何に興味をもち、何を感じているかを観察する(observe)。
②子どもがどのように考え、どのように行動するか、待つ(What)。
③子どもに問いかけ、子どもが何を伝えようとしているかを察する(Listen)。
(引用)「マンガでやさしくわかる子育てコーチング」竹内エリカ(p.86-87)
この「ふくろうの法則」がポイント1ですね。
法則を利用することで、子どもの先回りをするのではなく「声かけ」や「スキンシップ」を行い、自然と子ども自身に考えさせたり、決めさせたりするわけです。
「子育て(キッズ)コーチング」のポイント2「選択肢を与える」
「声かけ」をしたとしても、子ども自身は心も言葉もまだまだ未熟なのでうまく表現できなかもしれませんよね。
そういう時に使えるのが「選択肢を与える」です。
例えば、りょうさか家では娘がテレビを見たいと言ったら
「他の遊びはしない?」
「何を見るのか?」
「トーマス? ミッキー? 動物?」
「(短時間の録画なら)何回見るのか?」
と言った「声かけ」をして出来るだけ子ども自身で決めるように促しています。
「子育て(キッズ)コーチング」のポイント3「困った時の4つの秘訣」
本書では、子育てに困った時の4つ秘訣を紹介しています。
- 毎日7秒間ハグ
- 「いいよ」話法
- オウム返し法
- タッチング法
(引用)「マンガでやさしくわかる子育てコーチング」竹内エリカ(p.117-120)
詳しくはぜひ、本書を読んでいただくとしてこの4つは本当に便利です。
わたしも色々な本を読んでいますが、やはり感情的に怒ってしまうこともしばしば。
反省しつつ、子どもにハグして気持ちを伝えることは大切だと思います。
「子育て(キッズ)コーチング」のポイント4「問題を解決する」
子育て中に時折、思い出したいのがこのポイント4です。
ポイント4は、「原因を探るのではなく問題を解決する(Solution Focused Approach)」(本書p,155)です。
「ソリューションフォーカスアプローチ(Solution Focused Approach)とは、行動科学療法のひとつ。
どんな子どもにも得意なこともあれば、苦手なこともあります。
わたしたち親はどうしても「苦手なこと」「できないこと」を気にしてしまいますよね。
そして、「苦手・できない」原因を考え始めると「遺伝?」「子育てに失敗した?」と落ち込んでしまうだけで、解決に進んでいきません。
そこで出てくる考え方が「原因を探るのではなく問題を解決する(Solution Focused Approach)」です。
- ご飯を残すのなら食事を変えてみる。
- なかなか寝ないのなら、早く寝ることが出来た日の環境を思い出す。
どうせ原因探しをするのなら「できたことの原因探し」(本書p.157)をして、過去の成功例を再現してみる。
目の前の子どもも自分も否定せずにまず「できること」から取り組んでいきましょう。
「子育て(キッズ)コーチング」のポイント5「叱る・褒めるのコツ」
子どもの行動に対して、叱ったりほめたりしますよね。
本書では上手に声かけをするために「叱るとき・ほめる時のコツ」(p.158-159)が紹介されています。
本書では「声かけのコツ」と共に「叱るときほめる時の悪い例」も掲載されています。
<悪い例>
- 叱る時…「どうしてできないの?」「おいていくわよ」「ダメよ」(本書p.159より)
- ほめる時…「えらいね」「すごいね」(本書p.160より)
逆に「叱るとき・ほめる時のコツ」は、具体的な表現で指摘するように促しています。
<良い例>
- 叱る時…「(駄々をこねる時)静かにしてね」「(危険なものを触ろうとした時)痛いよ」(本書p.158-159)
- ほめる時…「(かたづけをしたら)かたづけてキレイね」「(運動会で1位になったら)速いね」(本書p.159)
これから子育ての方には「当たり前のこと」のように感じるかもしれません。
でも、子育て中は余裕が持ちづらくついつい「どうして?」「ダメだよ」と言ってしまったり、ほめる時は単純に我が子の成長が嬉しくて「エライ!」「スゴーイ!!」と言ってしまうんですよね。
そこで、一歩踏みとどまって具体的に言う。
意識しながら子どもと関わっていきたいですね。
「マンガでやさしくわかる子育てコーチング」の5つのポイントのまとめ
最後に「マンガでやさしくわかる子育てコーチング」の5つのポイントをまとめておきます。
- ふくろうの法則(OWL)
- 選択肢を与える
- 困った時の4つの秘訣
- 原因を探るのではなく問題を解決する
- 「叱るとき・ほめる時のコツ」は、具体的な表現を使う
この5つのポイントはあくまで本書を読んでわたしが特に参考になった箇所です。
今回取り上げた以外の要素も紹介されていますよ。
例えばp.183-198には、「28のポイント」とまとめられています。
興味をもった方はぜひ、本書を読んでみてくださいね。
それでは、また。