どうも、教育関係会社員のりょうさかさんです。
今回紹介するのは「子どもが伸びるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育て〇×図鑑」(てぃ先生/ダイヤモンド社)です。
「効果のあった具体的な言葉がけ」について単に経験談だけではなく、脳科学、心理学などの科学的背景を交えつつわかりやすく教えてくれる書籍です。
「カリスマ保育士てぃ先生の子育て〇×図鑑」とは
著者のてぃ先生は保育士として活躍しつつ、YouTube、講演などをされている方です。
本書では親の「言葉かけ」「接し方」によって子どもの反応がどう変わるのかわかりやすく紹介してくれます。
以下の4つの章から構成されています。
- YouTubeで大反響だったもの
- 自分から伸びる子になる
- 親と子の困ったを解決
- 気持ちが上がるほめ方・𠮟り方
合計40の方法を知ることができますよ!
見開きでわかりやすく改善例が書かれ、次のページに改善例の詳しい解説が書かれています。
子育てで忙しいお父さん、お母さんもすぐに読んで参考にできますよ。
お子さんとの間で何かあったときにふらっと読み返してみるのにも向いている書籍です。
「指示」ではなく「質問」
本書を読んでいて、改めて大人が子どもに言う言葉は「指示・命令」が多くなりがちということです。
- (危ないから)ダメorやめて
- 早く片付けて
- ごはん食べて
などなど、全て親の指示・命令ですよね。
わたしもついつい言ってしまいます…
言ってみればすべて親の都合なわけで、子どもからしたら「なんで?」って思ってしまいますよね。
本書(p.56)では「指示や命令ではなく質問しよう」という趣旨のことが書かれています。
具体的には
「ごはんだからお片付けして」⇒「最初に何片付ける?」(本書p.54-55より)
というような例が示されています。
頭ではわかっていても「お出かけの時間」「晩御飯を食べてほしい時間」「お風呂に入ってほしい時間」「寝てほしい時間」みたいなものが親側にもあって、なかなか質問に変換しづらいことも事実です。
一つ一つのテクニックも大事ですが、本書を読んで感じるのは小さな幼児であっても、「ある意味」で大人のように扱う姿勢、考え方が大事なのかもしれません。
例えば、今の時代、部下や後輩に怒鳴ったり、きつい命令口調で話すのは許されませんよね。
部下や後輩に対しても「言葉を荒げない」「自分の意見を押し付けない」「考えを尊重する」なんて姿勢が求められています。
子どもに対しても同様なんですよね。
言いかえれば「一人の人として認める」ということなんです。
もちろん子どもはまだまだ自己抑制もできないし、言語理解だってまだまだ。
このギャップが難しさの要因だとも思うんです。
ただそれでも親がこの姿勢さえ忘れなければ、長い目で見ればよい親子関係を築き、子どもの成長に少しでも貢献できるんじゃないかなーと思います。
お子さんは一人ひとり個性が違うので、本書を読んでうまくいかない場面もあると思います。
そういったときに本書を読み返してテクニックと一緒に「子育ての姿勢」を思い返すことができると良いんじゃないでしょうか。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
それでは、また。