りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

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人間関係で困ったら「北風と太陽」を思い出せ!


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どうも、りょうさかさんです。

部下や後輩が言うことを聞かない。

そんな時にあなたは、どういう対応をしていますか?

優しく説明しても全然聞いてくれない!改善してくれない!

こういうのってよくありますよね。

かといって怒鳴ったらパワハラですし、「プレゼン内容が悪かったら、お前の評価に影響するからな!!!」みたいな脅しをかけても、相手のやる気が上がるわけないですし。

変化があるとしたらパワハラで訴えられることくらい(笑)

頑固な後輩、素直に聞いてくれない後輩と対応していて、わたしがいつも思い出すのは、イソップ童話の「北風と太陽」です。

「北風と太陽」のお話

わたしは仕事の人間関係で困ったら必ずイソップ童話「北風と太陽」を思い出します。

皆さんは、「北風と太陽」のお話って覚えていますか?

Wikipediaから引用すると…

ある時、北風と太陽が力比べをしようとする。そこで、旅人の上着を脱がせることができるか、という勝負をする。

  1. まず、北風が力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとする。しかし寒さを嫌った旅人が上着をしっかり押さえてしまい、北風は旅人の服を脱がせることができなかった。
  2. 次に、太陽が燦燦と照りつけた。すると旅人は暑さに耐え切れず、今度は自分から上着を脱いでしまった。

これで、勝負は太陽の勝ちとなった。

(引用)北風と太陽 - Wikipedia

風で吹き飛ばそうとすると、むしろ服をしっかり掴んでしまう。

逆に暖かくしてやれば、自ずから服を脱ぐというお話しです。

ほとんどの大人が知っている寓話だと思います

「北風」じゃダメって皆知っている。

「太陽」の方が効果があるってことをわかっている。

でも、日常生活を思い出すとどうですか?

実際には、北風タイプの上司って多くないですか?

後輩に北風吹かせていませんか?

子どもに北風吹かせていませんか?

「叱る」北風が効果のないわけ

指導において「北風」は「叱る」と言い換えても良いかもしれません。

 「叱る」については以下の記事でも書きました。

「叱る」には色々なデメリットがありますが、会社で「叱る」ことのデメリットは大きく以下の4つです。

  1. 委縮する
  2. 叱らないと動かなくなる
  3. 会社の空気が悪くなる
  4. 報告・連絡・相談が減る

結局、組織にとっても、叱る側にとっても、叱られる側にとってもデメリットが大きいですよね。

それでもメリットが大きければ良いんですが、「叱る」メリットと言えば以下の2点程度なんですよね。

  1. 叱った側のストレス発散
  2. その瞬間だけは早く物事が進む

どう考えてもデメリットに対して、メリットが小さすぎますよね。

肯定側の意見として「叱ってくれて大事にされていると感じた」みたいな意見があると思います。

体罰関係の議論で見かけますが、それはあくまで「受け手側のお話」ですよね。

それを聞いて叱る側が「相手が大事にされてると感じるから叱ってOK」と考えるのは違うと思います。

ただ自分を正当化しているだけでしょ。 

「太陽」とは「自分から行動させること」

「北風と太陽」の「北風」が「叱る」ことだとすると「太陽」はなんでしょうか?

「太陽」というと「優しさ」「温もり」といったイメージがあるかもしれませんし、「褒める」と考える方もいると思います。

わたしは『「太陽」とは自分から行動させること』だと考えています。

自分から行動しなきゃいけないように感じさせ、実際に行動させる。 

これが「太陽」だと思うのです。

では、どうやれば「自分から行動させること」できるのでしょうか?

その答えをわたしは、知りません。

とっても難しいことだし、こうすれば良いなんて画一的な方法はありませんし、秘訣やコツなんてものもなさそうだと考えています。

ひたすら相手のことを考え、ケースに応じてベターと思える行動・発言を繰り返していくしかない。

「優しい」「暖かい」「褒める」という考えが間違っているという意味ではありませんし、具体的な関わり方としては「優しさ」「温もり」「褒める」ということが必要になってくるでしょう。

それでも、結局、考え続けるしかない。

どうして「北風」ばかり吹くのか

わたしの「太陽」についての考えを読んで「結局、何の参考にもならねーよ」と思われた方もいると思います。

そうりゃそうですよね、結論が「考え続ける」って。

言うのは簡単ですが「考え続ける」って難しいし、すぐに結果が出ないからツマラナイんですよね。

でもね、逆に言えば、だから「北風」ばかり吹いてしまうんですよ。

上記したような「叱る」ことのデメリットって多くの方が知っていると思うんです。

それでも、未だに「北風」タイプの人がいるのは「簡単で」「すぐに結果がでる」からなんですよね。

大声を出したり、脅したり、どれも簡単で全く脳みそを使っていない。

その上、すぐに結果が出るから味を占めて、また「北風」を吹かしてしまう。

結果、長期的にはダメな人間関係・ダメな組織の出来上がりです。

だから難しくても「太陽」にチャレンジしなきゃいけない。

わたしが出来ているかって?

恥ずかしい話ですが、全然出来ていません。

頑固な後輩、素直でない後輩を論破したくなったこともあるし、声を強くしてしまったこともあります。

自分の子どもに対してだってそうです。

怒気を含んだ声を出してしまうことなんてよくあります。

その時にいつもいつも「北風と太陽」を思い出して、反省します。

人間関係で困ったら「北風と太陽」を思い出せ!のまとめ

「太陽」みたいに関わりたいって綺麗ごとだって思うかもしれません。

でも、どれだけ頑張っても相手を変化させることは出来ません。

出来るのは、自分が変わるだけ。

どんな「太陽」なら相手が心の上着を脱いでくれるのか考え続けるしかありません。

最後に社会人になられて日が浅い方にお伝えしたいことがあります。

多くの先輩・上司はわたしと同じく「太陽」でありたいと考えているはず。

でもね、言い訳みたいに聞こえるかもしれませんが、「太陽」って本当に難しいんですよ。

かといって「北風」にもなれない時に多くの先輩がしがちな行動があります。

それは「指導せずに、優しくする」です。

いわば「お客様扱い」です。

こうしてくれると人間関係はノーストレスですが、あとあと困るのは「若いあなた」です。

そして、それを乗り越えるために教えてくれる先生はいません。

あなたが気付かなければならないんです。

もし職場で「お客様扱い」されているような気がしたら注意してくださいね。

少しでも気になったらこちらの記事もどうぞ⇒ 

それでは、また。