どうも、りょうさかさんです。
子どもの成長には本人の努力以外に「遺伝」の影響が大きいのは知られていますよね。
そこで、わたしが疑問なのは「親の人生」がどの程度、子どもに影響するか? なんです。
ちょっとわかりにくいと思います。
今回はそんな「遺伝」についての話です。
遺伝子の影響
まず、子どもへの遺伝の影響についてです。
遺伝と環境が与える影響については、以下のような研究結果があります。
グラフの赤い部分が遺伝が占める割合です。
(引用)数学は87%、IQは66%、収入は59%が遺伝の影響! 驚きの最新研究結果とは (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
ビックリですよね。
身長・体重・指紋はほとんど遺伝の影響なのは、なんとくイメージ通りだと思います。
一方で、勉強に関する能力だと9歳時点で算数は72%、国(英)語が67%、理科が63%と6割以上が遺伝によるものだと言います。
音楽、執筆、数学、スポーツは遺伝の影響が80%以上となっています。
詳しくは以下の書籍をご覧ください
両親、もしくは片方がスポーツ選手だと子どももスポーツの才能があったり、両親が高学歴だと子どもの学歴が高い傾向がありますよね。
遺伝によって子ども自身が才能に恵まれているのに加えて、親が自身の経験から才能に「相応しい環境」を用意しやすいという要素も合わさっている結果だとわたしは考えます。
もちろん遺伝が全てではありません。
上のグラフを見ても性格面や外国語のように遺伝の影響が50%程度しかないものも存在します。
ここで、冒頭に書いたわたしの疑問に戻ります。
この「遺伝」ってどの程度、親の人生を反映しているのでしょうか?
親の人生が遺伝にどの程度反映されているの?
例えば、スポーツ選手が現役中に結婚し、子どもを一人授かったとします。
その子どもは遺伝によってスポーツの才能を持つと考えられますよね。
では、2人目を授かるまでの5年間、そのスポーツ選手が徹底的に数学の勉強をしたとしたらどうでしょうか?
2人目にはスポーツと数学の両方が遺伝するのでしょか?
これがわたしの「親の人生が遺伝にどの程度反映するのか?」という疑問です。
わたしなりに考えると2つの仮説があると思います。
仮説1
1つは、そもそも親がスポーツ選手になれたのは遺伝的には結果論であるという考え方です。
スポーツ選手になったことで結果論的に親に才能があるとわかっただけにすぎない。
仮にスポーツ選手になっていなくても、スポーツの才能を遺伝として持っており、子どもに受け継がれるという考え方です。
数学に関しても同様に5年間のトレーニングは無関係であり、元々の遺伝が反映されるという考え方です。
仮説2
もう1つは、親の人生も影響するという考え方です。
スポーツ選手の親自身もスポーツの才能があり、かつ親の人生を経てより強く子どもにはスポーツの才能が受け継がれるだろうという考え方です。
この場合、数学に関しても同様にある程度は、遺伝するのではないかという考え方になります。
ただこの2つの考え方はあくまで「素人」であるわたしの考えです。
一応、ネット記事では、こんな内容が見つかりました。
「後天的に獲得された形質は、次の世代へと遺伝する」という研究についての記事です。
DNAという「生命の設計図」に書き込まれた遺伝子は、環境や生活習慣によって変化することが近年の研究でわかっている。「エピジェネティクス」として知られるその変化は、次世代にも遺伝する。そのメカニズムを、ドイツの研究グループが解明した。(中略)
この研究は、両親の遺伝子だけではなく、そのときの気候的な環境や、親の食生活、運動、喫煙やお酒、ストレスなどの生活習慣に影響を受けて微調整されたエピジェネティックのいくつかが、次世代へと継承される仕組みを解明した重要なものである。このマイルストーンとも呼べる研究は、『Science』で発表されている。
(引用) 後天的に獲得された形質は、次の世代へと遺伝する──「エピジェネティクス」の謎を独科学者らが解明 | WIRED.jp
「そのときの気候的な環境、食生活、運動、喫煙やお酒、ストレスなどの生活習慣に影響」という文言がありますよね。
この考えを踏襲すると仮説2の方が有力なのかな? と思います。
但し、それが遺伝の影響が強いとされる音楽や数学でも同じなのか。
また影響するとしてもどの程度なのか。
まだまだ疑問は残りますね。
「遺伝の影響」と「親の人生」についてのまとめ
- 音楽、執筆、数学、スポーツは遺伝の影響が80%以上
- 性格面や外国語は遺伝の影響が50%程度
- 気候的な環境、食生活、運動、喫煙やお酒、ストレスなどの生活習慣が遺伝に影響する
遺伝の影響って想像以上に大きいですよね。
わたし自身が感じるのは、親の立場としては子どもに期待しすぎないことですし、子どもの立場であれば親の遺伝のせいにしないことかなと。
特に親としては、いくら遺伝の影響が大きい要素があるからといって、自分と同じようなことが出来るはずと期待しぎるのは気を付けたいですね。
幾ら親子であっても、別の人間ですからね。
それでは、また。