りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

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【都道府県別】児童生徒用PCの導入率ベスト5・ワースト5


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GIGAスクール構想による児童・生徒一人一台PC導入に動き出しました。

では、現状の都道府県のPC導入率はどうなっているのでしょうか?

都道府県のPC導入率が低いのは国のせい?

どこの都道府県のPC導入率が高いか低いかに入る前に

「導入率以前に都道府県ごとに予算や状況が違うんだから比較は公平ではない」

という意見があると思います。

これは大変的確な指摘です。

予算に関しては文科省の取組で「教育のICT化に向けた環境整備5か年計画(2018年度~2022年度)」という財政措置をしています。

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(引用)学校のICT環境整備に関わる地方財政措置

ただなかなか進んでいない状況です。

文科省の調査では、予算要望に至っていない自治体が10.3%あります。

文部科学省は全国の自治体を対象に2019年2~3月、学校ICT環境整備の現状と課題について調査を行っており、この速報値を「中間まとめ」に記している。回答数は1812自治体(約99%)。

本調査によると、教育部局として整備を検討したことがあるが、予算要望に至っていないのは、187自治体(約10・3%)。

その主な理由は「自治体全体の財政状況を鑑みて自ら断念している」61自治体(約32・6%)、「何をどのような順で整備すべきか要望内容がわからない」23自治体(約12・3%)。

教育部局から財政部局に予算要望をするも、実際予算が認められていない自治体は377自治体(約20・8%)。

(引用)地財措置“認められない”377自治体|KKS Web:教育家庭新聞ニュース|教育家庭新聞社

児童・生徒用PCの導入率

それでは文科省の資料をもとにどの都道府県の児童・生徒用PCの導入率について見てみましょう。

単純にPC導入台数で比べても意味がないので、文科省では1台のPCを何人で使う状況かについてまとめられています。 

ちなみに令和元年度の平均は、5.4人にPC1台となっています。

PCの導入率ベスト5

児童生徒へのPC導入率ベスト5はこちら。

  1. 佐賀県(1.9人に1台)
  2. 鹿児島県
  3. 高知県
  4. 鳥取県
  5. 徳島県

1位はダントツの佐賀県。

ほぼ2人に1台が整備されている状況ですね。

PCの導入率ワースト5

児童生徒へのPC導入率ワースト5はこちら。

  1. 愛知県(7.5人に1台)
  2. 埼玉県
  3. 千葉県
  4. 福岡県
  5. 神奈川県

その他の都道府県に興味のある方は、下記資料からみてみてください。

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(引用)学校情報化のこれまでの動きについて-文部科学省令和2年1月

どうして導入率に差がでるのか

では、どうして導入率に差がでるのでしょうか?

もちろん各都道府県の教育委員会の方向性の違いもあるでしょう。

ここで思い出してもらいたいのは、上段で述べた「都道府県ごとに予算や状況が違う」という点です。

「予算」については簡単に触れましたが、では各都道府県の「状況」は何が違うのでしょうか?

ワースト5とベスト5の都道府県を見て何か気付きませんか?

実はPCの導入率ワースト5の都道府県は、人口数の多いところです。

((参考)人口数は、愛知県4位、埼玉県5位、千葉県6位、福岡県9位、神奈川県2位)

逆に導入率ベスト5の都道府県は、人口数の少ないところです。

((参考)人口数は、佐賀県41位、鹿児島県24位、高知県45位、鳥取県47位、徳島県44位)

児童生徒数が多いほど機材、インフラの費用が増えます。

つまり遅れている都道府県は、単純に児童生徒の数が多いために整備が間に合っていないと考えられます。

低い県が悪いというよりも「圧倒的な導入率の佐賀県、鹿児島県、人口が多い東京都、大阪府が頑張っている」と考える方が妥当でしょう。

児童生徒用PCの導入率ベスト5・ワースト5のまとめ

  • 児童生徒用PCの導入率ベスト1は、佐賀県。
  • 児童生徒用PCの導入率ワースト5は、大都市。
  • 導入率は予算・児童生徒数(費用)に関連する

都道府県ごとに予算や状況が違い、なかなか導入が進んでいないことが、おわかりいただけたと思います。

そして、この予算や状況を乗り越えて導入していくための「GIGAスクール構想」が始まったということです。

さて、導入率も大事ですが、PCはあくまでツールの一つです。

どのように使っているかの方がとても重要です。

そうしないと問題集を買っただけで満足してしまう受験生と同じになってしまいますからね。

ご自分の自治体の導入率を確認した上で、どのように子どもに使ってもらうか子どもと一緒に考えていきたいですね。

それでは、また。