どうも、りょうさかさんです。
この4月から高校新1年生のお子さんをお持ちのご両親へ。
あなたやわたしの高校時代と大学入試の状況は、ガラっと変わりました。
ぜひ、高校1年生からAO・推薦入試を意識してください。
AO・推薦入試の割合が拡大方向
AO・推薦入試の割合が増え続けています。
このことは以前から指摘しています。
その背景などの解説についてはこちらをどうぞ⇒
では、改めてその数字を見てみましょう。
国立大学協会はAO・推薦入試の割合を平成33年度(2021年度)までに30%にすることを目標にしています。
(引用)平成32年度以降の国立大学の入学者選抜制度 -国立大学協会の基本方針-」
では、私立大学はどうかというと50%を超えています。
ダイヤモンド・オンラインの記事が詳しいので引用させてもらいます。
実は一般入試以外のAO(アドミッションオフィス)入試や推薦入試が激増していて、私立に至っては50%を超えているのだ。
2000年時点で国公立大学と私立大学を合わせたAO・推薦入試比率は33%。それが10年後の20年度には45%と約1.5倍に増えた。私立に限ってみれば52.4%とすでに半数を超えている(図1参照)。
(引用)大学1年生の約半数が「AOか推薦」で入学するようになった理由 | 今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ | ダイヤモンド・オンライン
さらに詳しい内容が知りたい方は、週刊ダイヤモンドを読んでください。
わたしも購入しましたw
このようにAO・推薦入試の状況は、国立大学は入学者の30%を目標、私立大学に至っては既に入学者の52.4%を占める割合です。
大学入学者数定員数の厳格化
ただ「週刊ダイヤモンド」でも触れていない点があります。
1.学生の多様化
— 陵坂さん(りょうさかさん) (@ryosakahigh) March 9, 2020
2.経営難
あと記事に触れていない内容だと大学入学者数厳格化の要素もある。
滑り止め受験を加味した多めの合格者を出せないから大学側としては推薦とAOで囲い込みをしたいんだよね。 https://t.co/3ci8y7KolC
それが大学入学者数厳格化の動きです。
簡単に言うと「国から補助金でないから滑り止め受験を考慮した多めの合格者は、出せません」ということです。
一方で、少子化なので大学入学者数は年々減少してます。
大学側としては、必ず入学してくれるAO・推薦入試の比率を多くして、経営を安定化させたいですよね。
詳しくはこちら⇒
AO・推薦入試へのイメージを変えよう!
それでもAO・推薦入試に対して「勉強のできない学生の救済」のようなイメージをお持ちの方もいると思います。
しかし、もはやそういう状況ではありません。
例えば、京都大学の特色入試の過去問を見てみましょう。
こちらは平成31年の教育学部の問題です。
問1は、英語の論文を読み、下線部の意味説明と要旨を述べるというもの。
問2は、「人間とは何か?」についての考えの変化について800字。
問3は、資料の図を用いながら「AIに取って代わられることのない人間らしさ」について1500字。
「英語力」「国語力」が問われるのはもちろんですが、特筆すべき点は問3です。
問3は、言い換えれば「AI社会に必要な人材」について「あなたの考えを書け」という問題です。
新指導要領でも「Society5.0時代(AI社会)に対応するために」という発想から考えられています。
つまり京都大学の教育学部に入るためには「どんな人材が社会にとって必要か」という「教育機関に求められる役割」について自分なりの考えを持っているかどうか試されているわけです。
コレ、「勉強できない学生」には無理よ!
Society5.0についてはこちらをどうぞ⇒
もちろん従来通りのバカ救済的なAO・推薦入試もあるでしょう。
しかし、このブログを見るような保護者や先生が「進学してもらいたいなー」と思い浮かぶような大学のAO・推薦入試は、上の例のような入試に変わりつつあります。
AO・推薦入試対策は高校1年生から
また実際の問題を見て、一般入試とは毛色が違うこともわかってもらえたと思います。
正直、AO・推薦入試は、直前にちょろっとやって合格できるほど甘くありません。
評定平均、語学力に加えて「実績」などが必要になります。
「実績」とは、コンクールに応募した受賞歴などです。
この実績に関しては「高校2年生秋くらいからの準備でいいや」という気持ちでは到底間に合いません。
中学校時代から「取り組んできたこと」「興味のあること」を何かの形にかえる高校時代にしましょう。
そうすれば自然とAO・推薦入試対策に繋がりますよ。
それでは、また。