どうも、りょうさかさんです。
今回は「なぜロジカルな人はメンタルが強いのか?」(小林剛/飛鳥新社)についてです。
「なぜロジカルな人はメンタルが強いのか?」とは
本書はMリーグでも活躍している麻雀のトッププロ・小林剛選手のビジネス書です。
小林剛選手といえば「ロボ」の愛称で親しまれる強豪選手。
なぜ「ロボ」という愛称かというと、どんな局面でも表情一つを変えないところからきています。
どうして小林選手は表情一つ変えずに逆境に切り込んでいけるのか。
本書で語られるそれをわたしは「ロジックを使ったメタ認知」と呼びたいと思います。
「メタ認知」といえば、今教育界で注目されている「非認知能力」の中の一つの能力です。
非認知能力、メタ認知についてはこちらの記事をどうぞ。
「ロジックによるメタ認知」とは
では、「ロジックによるメタ認知」とはどんなものでしょうか。
小林選手は麻雀と人生を『「いいこと」と「悪いことが」偶然起こり続けるゲーム』(本書p.221より)と述べます。
そういった前提の中で、最適解だと思われる選択肢を選び続けるものだと続けます。
しかし、最適解な選択が常に100%正解というわけではありません。
どれだけ最適解でも50%以上の成功率があったら良いほうで、80%以上と思える選択肢なんてなかなかないですよね。
何か上手くいかないことがあっても、それは「理不尽な出来事」ではなく「確率上、起る事」としてとらえ、事前に準備が必要だと指摘します。
このように目の前の事象を感情やストーリーで受け止めるのではなく、自分の置かれた状況を俯瞰で見て、物事と自分を客観的に認識する。
これがわたしが上段で書いた「ロジックによるメタ認知」です。
そして、本書ではロジックをもとに思考し続けることで「メンタル」が強くなるという中身になっています。
では、具体的にどうロジックを取り入れていけば良いのか? については本書を読んでみてください。
ツイているから、良いことはおきない
本書を読んでいてわたしがハッとしたのは以下の文章です。
これらの「ツイている」「ツイていない」の評価は、過去に起こった偶然を評価しているにすぎません。
この先、何が起こるかには、まったく影響しないのです。
(引用)「なぜロジカルな人はメンタルが強いのか?」(小林剛/飛鳥新社)p.26より
ついつい「ツイているから次も良いかも」なんて考えてしまいがちですが、あくまで「ツク」「ツカナイ」は過去形(ツイた・ツカなかった)で使うべき言葉であり、未来に影響することではないんですよね。
今の運・不運に一喜一憂するのではなく、確率上、「あること」だと認識して今できることを必死に考え、行動することが結果的にメンタルを強くする秘訣のようです。
麻雀好きではなくてもメンタルに自信がない方はぜひ、読んでみてください。
それでは、また。