「東大に受かる」努力では、もう勝てない。
そう帯に書かれた言葉が印象的なプロゲーマー「ときど」さんの本書「世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0」。
ときどさんの示す「努力2.0」とは、「努力を日常生活に変換する方法」だとりょうさかさんは考えます。
世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0の内容
本書の内容に入る前に「ときど」さんについて簡単にご紹介。
ときどさんは、eスポーツのプロ選手(プロ格闘ゲーマー)。
東京大学理科一類を卒業。
2019年現在、ロート製薬、ソニー・ミュージックエンタテインメント、大塚食品、QANBAとスポンサー契約をしています。
本書で語られる「努力2.0」は6つの柱で構成されています。
【①反復の法則】 「負け」の中に答えがある
【②環境の法則】 ライバルは「敵」ではない
【③メンタルの法則】 心に「負荷をかけない」
【④継続の法則】 頑張りは「いらない」
【⑤Whyの法則】 嫌なことは「やらない」
【⑥地力の法則】 「自分史上最強」になる
(引用)「世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0」p.11-12より
この柱をもとにときどさんが実際に経験し考えたことを中心に、明日からすぐ取り組める具体的な内容が書かれています。
例えば、「試行回数」を増やす、環境の選び方、学び方、自分を客観視する方法、ルーティン化などなど。
実際にときどさんの1日を例にして解説をしてくれているので、読者にとってイメージがしやすいですよ。
努力2.0の感想
ときどさんといえば、プロ格闘ゲーマーの中でもトップ中のトップ、一流プレーヤーの一人です。
経歴は前述の通り東京大学を卒業し、在学中に書いた論文は国際学会において評価されています。
そんな経歴からイメージする姿は、「やり抜く力」「忍耐力」の高い人間像です。
しかし、本書で語る自評は「凡人」なので、かなり謙遜しているようにも見えます。
凡人かどうかは別にして「ときど」さんが多くのことを徹底していることから学ぶことができます。
本書で語られる徹底していることは、例えば…
- 毎日ノートに自己評価25項目を記入
- 部屋にはベッドしか置かない
- スケジュールをルーティン化
これらをする理由は、意志が弱い凡人だからこそ「環境」をつくり、「ルーティン化」をすることで継続し続けるためです。
凄まじいのは「部屋にベッドしか置かない」ですよね。
テレビも冷蔵庫も置かない理由は、くつろいで家から出なくなってしまうのを防ぐため。
まさに日常生活、環境から変化させているわけです。
このように本書では日常生活、人間関係、考え方をどう変えるかが書かれています。
「努力2.0」のまとめ
努力にまつわるこんな言葉を聞いたことがあると思います。
「才能がある人は、努力をしている意識がない」
一方で、ときどさんの示す「努力2.0」は、「努力を細かく分け、「心構え」「環境」「ルーティン」に落とし込むことで努力を日常生活に変換する方法」が書かれています」
努力を日常生活に変換することで、凡人でも努力をしている意識がなくなる。
これがわたしの考える「努力2.0」の正体です。
詳しくは本書を読んでいただき、出来そうなものからぜひ取り入れてみてくださいね。
それでは、また。