今回も絵本についての論文で子どもの反応が特に良かったと挙げられている絵本をご紹介していきます。
反応が大きいということは知育効果も見込めますし、何より読んでいる親も嬉しい気持ちになれるんですよね。
「3歳までに1万冊」という言葉もありまよね。「あと1年何を読もう?」そうお悩みの方もいると思います。
ぜひ、絵本選びやプレゼントの参考にご活用ください。
今回は【2~3歳向け】の内容になっています。
絵本についての論文
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この論文は、あの34万以上のレビューが掲載されているサイト「絵本ナビ」のレビューランキング上位100作品のうち、特に子どもの反応が良い絵本のレビューを分析したというもの。
「絵本ナビ」ランキング100位に入っているだけでもトップクラスに評判の良い絵本!
そこからさらに選りすぐったまさに「子ども受け間違いなし」の絵本たちだというわけです。それでは【2~3歳向けの絵本15冊】を子どもの反応別にご紹介です。
(「0~2歳向け」と重複する絵本もあります。その場合の説明文は流用しています。ご了承ください)
指差しの反応が見られる絵本5冊
細かく書かれた絵のの中から好きなものを指さしたりするなどの反応が特に見られた絵本です。
14ひきのあさごはん
「14ひきのあさごはん」
作:いわむらかずお 出版社:童心社
朝、目が覚めて、顔を洗い、のいちごを摘みにでかけます。
細部まで描写されたイラストは何度読んでも楽しめます。「朝ごはんを食べる」というクライマックスに向かってワクワク気持ちが弾む絵本です。
からすのパンやさん
「からすのパンやさん」
作:かこさとし 出版社:偕成社
本体価格 1,000円+税 発行1973年09月
からすのパンやさんに4羽のあかちゃんが生まれました。あかちゃんが生まれた大変さでパンが売れずに貧しくなってしまいました。
しかし、あかちゃんたちが「おやつパン」を友だちに紹介してくれたおかげで、おやつパンが売れはじめました。
お客さんの要望を聞いて、家族で色々な種類のパンを作り、お客さんが殺到していきます。
「無数のパン」や「カラスの消防車」など色々なカラスが集まるシーンは、とってもワクワクさせてくれます。親カラスが子どもを愛する気持ちが伝わってくる絵本です。
きゅっきゅっきゅっ
「きゅっきゅっきゅっ」
作:林明子 出版社:福音館書店
あかちゃんとぬいぐるみのうさぎさん、ねずみさん、くまさんが一緒にスープを人でいるとうさぎさんがスープをこぼしてしまいます。
あかちゃんが「きゅっ きゅっ きゅっ」と拭いてあげます。ねずみさん、くまさんもこぼしてしまい「きゅっ きゅっ きゅっ」。
とっても優しい気持ちになる絵本です。
こんとあき
「こんとあき」
作:林明子 出版社:福音館書店
あかちゃんの「あき」とぬいぐるみの「こん」。「こん」の体がほつれたので2人でおばあちゃんのお家に向かいます。はぐれそうになったり、犬の襲われたり。それでも「こん」は「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と「あき」を慰めます。
物語を読みながら「あき」と一緒に小さな冒険を経験するお話です。
よるくま
「よるくま」
作:酒井駒子 出版社:偕成社
男の子と「よるくま」が一緒に「よるくまのお母さん」を探すお話。街を探しても、お家を探してもお母さんは見つかりません。泣き出してしまう「よるくま」。
働くお母さんの子どもを愛している気持ちが伝わってくる絵本です。
食べる真似をする反応が見られた絵本5冊
絵本の中の食べ物を取ってたべる真似などの反応が特に見られた絵本です。
いいおかお
「いいおかお」
文:松谷みよ子 絵:瀬川康男 出版社:童心社
「ふうちゃん」が、「いいおかお」をしていると「いいかおかお みせて」とねこ、いぬ、ぞうがやってきます。
とっても暖かい気持ちになる絵本です。
いちご
「いちご」
作:平山和子 出版社:福音館書店
「いちご」が冬を越し、つぼみから花が咲き、食べることができるようになるまでが描いています。
「いちご」が成長していく丁寧な描写から食べるまでの瞬間にワクワクと気持ちが高まっていくと同時に植物がどうやって生きているのかも学ぶことのできる絵本です。
くだもの
「くだもの」
作:平山和子 出版社:福音館書店
「すいか」「さあ、どうぞ。」という言葉と共に「くだもの」のイラストとそれを食べる時のイラストが続きます。
思わず「くだもの」が食べたくなってしまう絵本です。
ぐりとぐら
「ぐりとぐら」
作:中川李枝子 絵:大村百合子 出版社:福音館書店
のねずみの「ぐり」と「ぐら」が森を歩いていると、大きなたまごを見つけます。
2匹はその場でカステラ作りに取り掛かります。「いいにおい」に釣られて森の動物たちも集まってきました。
「早く食べたいな」という気持ちが高まった時に現れる「大きなカステラ」は本当に美味しそう。
森の動物たちと一緒に子どももカステラを食べてしまいますよ。
なにをたべてきたの?
「なにをたべてきたの」
文:岸田衿子 絵:長野博一 出版社:佼成出版社
しろぶたくんが、りんごを「いただきまーす」とパクり。お腹の中には綺麗な赤い色。レモンを食べれば黄色、メロンを食べれば緑色。たべたものの色がしろぶたくんの体についていきます。
しろぶたくんがとっても愛らしい絵本です。
作中の真似を見せる反応が見られた絵本5冊
おつきさまこんばんは
「おつきさまこんばんは」
作:林明子 出版社:福音館書店
2匹とのねこと「おつきさま」のお話。「おつきさま こんばんは」とねこが挨拶。「いいおかお」のおつきさまに雲がかかって泣きそうになったり。
おつきさまのお顔を通して、気持ちを育む絵本です。いつか夜空を見上げて「おつきさま こんばんは」と言ってくれるのかな。
しろくまちゃんのほっとけーき
「しろくまちゃんのほっとけーき」
作:わかやまけん 出版社:こぐま社
しろくまちゃんが、ほっとけーきをつくるお話。「たまごを わって」、火をかけると「どろどろ」「ぴちぴちぴち」「ぶつぶつ」とほっとけーきに変化が。
とっても美味しそうなホットケーキに胸が躍る絵本です。
たまごのあかちゃん
「たまごのあかちゃん」
作:神沢 利子 絵: 柳生 弦一郎 出版社:福音館書店
「たまごのなかで かくれんぼしている あかちゃんはだあれ?」の掛け声とともにひよこ、かめ、へび、ぺんぎん…とあかちゃんたちがたまごから出てきます。
どんな赤ちゃんが出てくるのか楽しみに待ち、生まれた動物の鳴き声を一緒に真似したり。子どもと一緒に楽しめる絵本です。
てぶくろ
「てぶくろ」
作:ウクライナ民話 絵: エウゲーニー・M・ラチョフ 訳: 内田 莉莎子 出版社:福音館書店
おじいさんが「てぶくろ」を片方を落としてしまいます。「ここで くらすことに するわ」とねずみが住もうとしました。
「ぼくも いれてよ」と続々動物たちがやってきます。かえる、うさぎ、きつね、おおかみ、いのしし、くま。手袋の中はぎゅうぎゅうになってしまいます。
なんとも愛らしく、そして優しい気持ちになれる絵本です。
ねないこだれだ
「ねないこだれだ」
作・絵:せなけいこ 出版社:福音館書店
「ねないこ だれだ」とふくろう、みみずく、ねこ、ねずみ…おばけも出てきて…。
怖いけれど繰り返し読んでしまう絵本です。
まとめ
論文をもとに2~3歳の赤ちゃんの反応が良かった絵本をご紹介しました。
0~1歳向けと同じ本もありますが、一方で文字数の多い絵本もありましたね。
文字数の多い絵本は、子どもにとってはエネルギーを使うので、最初からちゃんと読めなくても心配しないでください。段々最後まで読めるようになりますからね。
気になった絵本があった方は、絵本ナビだと絵本の「ためしよみ」が出来るので調べてみてくださいね。それでは、また。
リンクはこちら。絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら