前回に続いて絵本についての論文で子どもの反応が特に良かったと挙げられている絵本をご紹介していきます。
絵本選びやプレゼントの参考にしていただけると幸いです。
今回は【1~2歳向け】の内容になっています。
絵本についての論文
前回と同じく記事の元になる論文はコチラ⇒
この論文は、あの34万以上のレビューが掲載されているサイト「絵本ナビ」のレビューランキング上位100作品のうち、特に子どもの反応が良い絵本のレビューを分析したというもの。
「絵本ナビ」ランキング100位に入っているだけでもトップクラスに評判の良い絵本!
そこからさらに選りすぐったまさに「子ども受け間違いなし」の絵本たちだというわけです。それでは【1~2歳向けの絵本14冊】を子どもの反応別にご紹介です。
(「0~1歳向け」と重複する絵本もあります。その場合の説明文は流用しています。ご了承ください)
指差しで「探す」絵本3冊
隠れたキャラクターたちを子どもが夢中になって指差しする絵本で特に反応が見られたのがこの3冊です。
うずらちゃんのかくれんぼ
「うずらちゃんのかくれんぼ」
作:きもとももこ 出版社:福音館書店
うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼ。かくれんぼ遊びをしていると雨が降り出し、泣いてしまいます。最後はホッとする絵本です。
愛子さまが読まれたことでご存知の方も多いかも。
きんぎょがにげた
「きんぎょがにげた」
作:五味太郎 出版社:福音館書店
金魚鉢から逃げたした「きんぎょ」が部屋中に隠れます。
「きんぎょが にげた」「こんどは どこ」とシンプルな言葉の繰り返しにのせられて、子どもも金魚探しを始めますよ。
たべたのだあれ
「たべたのだあれ」
作・絵:五味太郎 出版社:文化出版局
ぞう、ライオンなどめくるたびに動物が登場し、「さくらんぼ たべたの だあれ」と動物たちの身体の一部や模様に隠れた「たべもの」をさがしていきます。
ページを進めるほど動物たちの数が増えていくので動物や食べ物の名前と形だけではなく、数も自然と認識できる絵本です。
指差しで「言葉」と「絵」を理解する絵本5冊
言葉と絵を対応させたり、描かれているものを理解して指差す反応が大きくみられるのが、この5冊の絵本です。
おやすみなさい おつきさま
「おやすみなさい おつきさま」
作:マーガレット・ワイズ・ブラウン 絵:クレメント・ハード 訳:せたていじ 出版社:評論社
「こうさぎ」が眠ろうとベッドの中から「おやすみ とけいさん」「おやすみ くつした」とひとつひとつ語り掛けていきます。
雅子さまの「思い出の宝物」、オバマ元大統領も「人生最初の一冊」とあげた絵本です。
しろくまちゃんのほっとけーき
「しろくまちゃんのほっとけーき」
作:わかやまけん 出版社:こぐま社
しろくまちゃんが、ほっとけーきをつくるお話。「たまごを わって」、火をかけると「どろどろ」「ぴちぴちぴち」「ぶつぶつ」とほっとけーきに変化が。
とっても美味しそうなホットケーキに胸が躍る絵本です。
ぞうくんのさんぽ
「ぞうくんのさんぽ」
作・絵:なかのひろたか 出版社:福音館書店
ぞうくんが散歩に出かけます。かばくんに出会って一緒に散歩に誘うと「せなかに のせてくれるなら」。次はわにくん 、かめくんが「せなかにのせて」。
子どもがみんな笑顔になる絵本です。
だるまさんの
「だるまさんの」
作:かがくいひろし 出版社:ブロンズ新社
「だ る ま さ ん の」と続き、「め(目)」「て(手)」「は(歯)」と身体の一部を紹介する絵本。
とってもシンプルなのに笑いがおきる絵本です。
はらぺこあおむし
「はらぺこあおむし」
作・絵:エリック・カール 出版社:偕成社
日曜日に生まれた「あおむし」はおかながぺこぺこ。げつようびには「りんご」を1つ食べ、かようびには「なし」を2つ…。成長した「あおむし」は「さなぎ」になり「ちょうちょ」へ。
美しくカラフルな紙面やあおむしが食べたページには「穴」が開いているので、対象年齢は5・6歳ですが、赤ちゃんも触って楽しむことが出来る絵本です。
また色、曜日、数、食べ物の名前などの知育要素もありますよ。
言葉の真似をする絵本2冊
絵本の中の言葉を真似して、一緒に話す反応が大きくみられる絵本はこちらの2冊です。
じゃあじゃあびりびり
「じゃあじゃあびりびり」
作:まついのりこ 出版社:偕成社
みずは「じゃあじゃあじゃあ 」、かみは「びりびり」、じどうしゃは「ぶーぶーぶー」とシンプルな絵と音で赤ちゃんと世界がつながる絵本です。
もこ もこもこ
「もこ もこもこ」
作:谷川俊太郎 絵:元永定正 出版社:文研出版
「しーん」という情景から始まり、「もこ」と地面のが盛り上がり、「にょきにょき」「ぱくっ」「もぐもぐ」「ふんわふんわふんわ」と擬音と抽象的な絵が織りなす絵本です。
こちらも大人には意味不明ですが、赤ちゃんにはメチャクチャ反応が良いというタイプの絵本。
キャラクターの動作を真似する4冊
絵本の中のキャラクターと同じ動作を真似する反応が大きく見られたのがこちらの絵本4冊です。
おててがでたよ
「おててがでたよ」
作:林明子 出版社:福音館書店
赤い洋服を被ったあかちゃんが袖から手を出し、顔を出し、足を出し、身体を把握していくお話。身体の名前も自然に覚えられる絵本です。
だるまさんが
「だるまさんが」
作:かがくいひろし 出版社:ブロンズ新社
「だ る ま さ ん が」と続き、ころんだり、しぼんだり、のびたりします。
かわいいだるまさんのコミカルな動きに笑いがおきる絵本です。
だるまさんと
「だるまさんと」
作:かがくいひろし 出版社:ブロンズ新社
「い ち ご さ ん と」と続き、いちごさんとだるまさんが「ぺこっ」とします。バナナさん、メロンさんとも同様に…。その姿がとっても愛らしく、笑みがこぼれます。
かわいいイラストと擬音、リズムが折り重なった絵本です。
どんどこ ももんちゃん
「どんどこ ももんちゃん」
作:とよたかずひこ 出版社:童心社
赤ちゃんの「ももんちゃん」は急いでいます。
橋をわたり、山をかけ、道をふさぐクマさんを蹴散らし、山を下り、つまづいても目指します。目指したその先には…。
読んでいるママはホッコリするし、パパは思わず嫉妬しちゃう(笑)力強い絵本です。
まとめ
今回は論文をもとに1~2歳の赤ちゃんの反応が良かった絵本をご紹介しました。
「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」とシリーズ3作品の全てが反応の良い本に選ばれているのには驚きですよね。
気になった絵本があった方は、絵本ナビだと絵本の「ためしよみ」が出来るので調べてみてくださいね。それでは、また。
リンクはこちら。絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら