子どもの絵本選びって迷いますよね。子どもの好みに左右されるし、書店さんには山のように沢山の絵本が置かれているし。
そういう時に何か選ぶ安心感や根拠があると気持ちが楽になると思うんです。
そこで、今回は絵本についての論文で子どもの反応が特に良かったと挙げられている絵本をご紹介していきます。
ご自分のお子さんやプレゼンの購入にご参考ください。
絵本についての論文
今回の記事の元になる論文はコチラ⇒
この論文は、あの34万以上のレビューが掲載されているサイト「絵本ナビ」のレビューランキング上位100作品のうち、特に子どもの反応が良い絵本を分析したというもの。
「絵本ナビ」ランキング100位に入っているだけでもトップクラスに評判の良い絵本!
そこからさらに選りすぐったまさに「子ども受け間違いなし」の絵本たちだというわけです。
論文の趣旨とはやや違いますが、親としてはこれを参考にしない点はありませんよね。
それでは【0~1歳向けの絵本14冊】を子どもの反応別にご紹介です。
音に反応する絵本5冊
「オノマトペとシンプルな絵」に子どもの反応が大きい絵本として挙げられたのは以下の5冊です。
*オノマトペとは、擬音語・擬態語などの音を表した語句のことです。例:「ぴちゃん」「ぽちょん」「ドカーン」「ニヤニヤ」
がたん ごとん がたん ごとん
「がたん ごとん がたん ごとん」
作:安西水丸 出版社:福音館書店
でんしゃの「がたん ごとん」という音と「のせてくださーい」と哺乳瓶、コップ、スプーンたちの台詞で構成されている絵本です。
男女問わず人気の絵本になっています。
ごぶごぶ ごぼごぼ
「ごぶごぶ ごぼごぼ」
作:駒形克己 出版社:福音館書店
小さな丸や大きな丸に「ぷーん」「ごぶごぶ」「ごぼごぼ」などの音が合わさり、まるで絵本の中で動き回るように感じる絵本です。
大人には意味不明ですが、赤ちゃんにはメチャクチャ反応が良いというタイプの絵本。
じゃあじゃあびりびり
「じゃあじゃあびりびり」
作:まついのりこ 出版社:偕成社
みずは「じゃあじゃあじゃあ 」、かみは「びりびり」、じどうしゃは「ぶーぶーぶー」とシンプルな絵と音で赤ちゃんと世界がつながる絵本です。
ぴょーん
「ぴょーん」
作:まつおかたつひで 出版社:ポプラ社
本体価格 780円+税 発行2000年06月
ページをめくるたびに動物たちが「ぴょーん」とジャンプしている絵が描かれている絵本。
赤ちゃんも大人も楽しめる絵本です。
もこ もこもこ
「もこ もこもこ」
作:谷川俊太郎 絵:元永定正 出版社:文研出版
「しーん」という情景から始まり、「もこ」と地面のが盛り上がり、「にょきにょき」「ぱくっ」「もぐもぐ」「ふんわふんわふんわ」と擬音と抽象的な絵が織りなす絵本です。
こちらも大人には意味不明ですが、赤ちゃんにはメチャクチャ反応が良いというタイプの絵本。
顔に反応する絵本4冊
いいおかお
「いいおかお」
文:松谷みよ子 絵:瀬川康男 出版社:童心社
「ふうちゃん」が、「いいおかお」をしていると「いいかおかお みせて」とねこ、いぬ、ぞうがやってきます。
とっても暖かい気持ちになる絵本です。
いない いない ばあ
「いない いない ばあ」
文:松谷みよ子 絵:瀬川康男 出版社:童心社
ねこ、くま、ねずみ、キツネたちと「いない いない ばあ」。
絵本を通じて赤ちゃんとコミュニケーションを楽しむことができる一冊です。
おつきさまこんばんは
「おつきさまこんばんは」
作:林明子 出版社:福音館書店
2匹とのねこと「おつきさま」のお話。「おつきさま こんばんは」とねこが挨拶。「いいおかお」のおつきさまに雲がかかって泣きそうになったり。
おつきさまのお顔を通して、気持ちを育む絵本です。いつか夜空を見上げて「おつきさま こんばんは」と言ってくれるのかな。
おひさま あはは
「おひさま あはは」
作:前川かずお 出版社:こぐま社
「おひさま」「木」「おはな」「ことり」…みんなが「あはは」と笑っています。
ページをめくる親も赤ちゃんも、一緒に「あはは」と笑顔になる絵本です。
シンプルな絵やカラフルな絵に反応する絵本4冊
おててがでたよ
「おててがでたよ」
作:林明子 出版社:福音館書店
赤い洋服を被ったあかちゃんが袖から手を出し、顔を出し、足を出し、身体を把握していくお話。身体の名前も自然に覚えられる絵本です。
きゅっきゅっきゅっ
「きゅっきゅっきゅっ」
作:林明子 出版社:福音館書店
あかちゃんとぬいぐるみのうさぎさん、ねずみさん、くまさんが一緒にスープを人でいるとうさぎさんがスープをこぼしてしまいます。
あかちゃんが「きゅっ きゅっ きゅっ」と拭いてあげます。ねずみさん、くまさんもこぼしてしまい「きゅっ きゅっ きゅっ」。
とっても優しい気持ちになる絵本です。
はらぺこあおむし
「はらぺこあおむし」
作・絵:エリック・カール 出版社:偕成社
日曜日に生まれた「あおむし」はおかながぺこぺこ。げつようびには「りんご」を1つ食べ、かようびには「なし」を2つ…。成長した「あおむし」は「さなぎ」になり「ちょうちょ」になるお話。
美しくカラフルな紙面やあおむしが食べたページには「穴」が開いているので、対象年齢は5・6歳ですが、赤ちゃんも触って楽しむことが出来る絵本です。
また色、曜日、数、食べ物の名前などの知育要素もありますよ。
わたしのワンピース
「わたしのワンピース」
作:西巻茅子 出版社:こぐま社
野原で拾った「白いきれ」を使ってうさぎはミシンでワンピースを縫います。ワンピースを着て、 お花畑に行くとワンピースは花柄に。雨の日には、水玉柄に。
女の子向けかと思いきや、男の子にも評判の良い絵本です。
上記以外の要素で子どもの反応が良い絵本1冊
しょうぼうじどうしゃじぷた
「しょうぼうじどうしゃじぷた」
作:渡辺茂男 絵:山本忠敬 出版社:福音館書店
はしご車、高圧車、救急車が活躍する中、なかなか活躍できないジープを改良した小さな消防車の「じぷた」がいました。
ある日、山火事が起きました。はしご車では届かないし、高圧車は道を通れません。ついに「じぷた」の出番です。
小さくても活躍する「じぷた」に心を躍らせる絵本です。
まとめ
今回は論文をもとに0~1歳の赤ちゃんの反応が良かった絵本をご紹介しました。
出版社が5・6歳を対象にしていても赤ちゃんの頃から楽しめる絵本もあります。赤ちゃんたちの感性は大人が想像するよりもずっと豊かなんですよね。
出版社に勤めている友人も「対象年齢は、あくまで目安だから深く気にせず、親や赤ちゃん自身が気に入った絵本を読んであげてね」と言っていましたよ。
気になった絵本があった方は、絵本ナビだと絵本の「ためしよみ」が出来るので調べてみてくださいね。それでは、また。
リンクはこちら。絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら