りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

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大学時代に履修しておくと社会で役立つオススメの分野


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今回は大学で履修をオススメする分野についてです。もちろん一番受講すべきなのは自分の将来の夢や職業に直結するような分野ですよね。

それ以外に何か受けておいた方が良いのはないかなーとお探しの大学生、志望校に迷っている高校生の方は大学選びの参考にどうぞ。

一番のオススメは法律系

わたしが、迷ったらとりあえず受講することをオススメするのが法律系です。

民法、刑法、商法、会社法、著作権法などなど色々ありますがオススメは民法です。開講されている法律系の講義をとりあえず受けてみても良いと思います。

実は以前、ツィッターでも呟きましたが、言葉足らずだったので改めて。

整理するとオススメの要素は3点。

・日本というゲーム盤の説明書の一つ

・法律、裁判のロジックを理解できる

・変更はあるけれど普遍的なものも多いので、知識が錆つきにくい

では、上から順に説明していきましょう。

オススメの要素3点

「日本というゲーム盤の説明書の一つ」というのは、まさに法律がルールだからです。

日本が法治国家である以上、法律は、ゲームのルールです。サッカーをする際に、ハンドやスローインのルールを知らなければ、そもそも試合が出来ないのと同様です。

「法律、裁判のロジックを理解できる」とは、論理展開や法律がどうしてそうなっているのかという理論構成の部分です。これも法律家にならない限り、大枠の概念さえわかればOKです。

最後に「変更はあるけれど普遍的なものも多いので、知識が錆つきにくい」という点です。法改正により大なり小なり変更が加わります。でも、法律家を目指さない限りあまり関係ありません。

ニュースを見るとに視点が変わる

このような知識があるだけでニュースの見方が変わります。またマスコミの報道に左右されにくい判断ができるようになります。

例えば、2005年にライブドアがフジテレビを買収しようとした時に「会社は社員のものか、株主のものか」みたいな感情的な報道が非常に多く展開されました。会社法を勉強していれば、そもそもこんな疑問を持つまでもありませんwww

吉本興業の例

最近の例であれば、「吉本興業」の件についてもそうです。

知識があれば、根幹は「反社とのつながり」だとわかります。また例の「テープ回してないやろな」「やめさせる」という言葉は事実であればパワハラではなく、「恐喝」に類するでしょう。

あと「反社とつながり」があると思われる吉本興業の株式の40%を主要放送局が所持している点にも注目できます。

総務省の認可事業である放送局が、吉本の株式を所持し、吉本に所属する芸人を利用することがコンプライアンス上、好ましいのかという点も見逃せません。

同様に吉本興業は、辺野古基地跡地の利用の懇親会に出席し、そこに絡もうとしています。NTTとの共同で行う「教育コンテンツ」で国から100億円がでるそうです。

「反社とつながりの可能性がある」会社に税金から多額のお金が出て良いの? というのは最後まで忘れてはならないでしょう。皆さんもぜひ、注視してくださいね。

吉本興業は「経営が危ういかも?」と考察する方もいるので、色々想像力がたくましくなってしまいますが、あくまでファクトベース、法律ベースで物事を見ることが肝要です。

こういったことが自然と身に付くのも法律を学ぶ良さです。

*吉本興業からみの部分については下記サイトを参考にしているので、ぜひ、リンク先もご覧ください

「吉本・芸人・テレビ局、君ら『全員アウト』やで」元経済ヤクザ語る | Close-Up Enterprise | ダイヤモンド・オンライン

プチ鹿島 吉本興業・岡本社長会見と普天間基地跡地利用を語る

もしかして「吉本興行」はん、経営状態がかなりよろしくないんとちゃいますやろか? - 頭の上にミカンをのせる

六法全書は丸暗記しなくて良い

前述したようなルールとして大枠の部分や論理展開・理論構成が変わることはありません。法律家を目指さない限り、法律を丸暗記する必要もありません。

こういった勉強をしておくと社会に出てからの実務や背景理解に役立ちます。また自分に限らず家族など大切な人が揉め事に巻き込まれた際にも、右往左往せずに済むというメリットがあります。

知識が少しでもあれば素人判断の怖さを理解できますし、法律事務所に相談に行った際の費用も理解することが出来ますよ。

まとめ

・法律はルールブック

・法律のロジックを学べる

・知識が錆び付きにくい

一つ注意点とすれば、専門書が高価であることです。

講義を受けるだけなら六法全書は不要です。ポケット六法で十分。判例集などが必要かどうかは大学の先輩に確認してくださいね。 

大学のカリキュラム、履修できる科目はそれぞれによって違います。また専門科目、一般教養で受講できるかどうかなどの要素があるので、志望校の大学、通っている大学を調べてみてくださいね。それでは、また。