編集というと出版社の編集者を思い浮かべると思います。
そういう職業の方以外もみんな編集力が大事だから意識しようぜ!ってお話。
編集とは
編集とは、物事を整理し再構成することです。
整理する際の取捨選択、再構成の視点、切口によって同じ内容であっても受け取る印象はガラリと変わります。
みんな毎日編集している
「編集」という行為は、編集者だけのもの、クリエイターだけのものでしょうか。そういった職業とは関係のないわたしたちには無縁の能力でしょうか? そんなことありませんよね。
親子の会話、友だち同士の会話の中で自然と脳内で編集作業をしています。
例えば「今日は学校どうだった?」という聞き慣れたフレーズから始まる親子の会話から子どもが「編集」をしていく課程を見とることができます。
子どもは最初、たどたどしく出来事を語ります。その際に人物の登場順は無茶苦茶で、頭の中に浮かんだものをそのまま口に出すような喋り方です。それが成長すると学校一日の生活の中から、特に印象に残った出来事について語るようになります。
気を持たせる言い方をしたり、オチを用意したり。
社会人になり、営業職につけば営業トークも編集能力が大きく左右する部分です。
営業担当者は、商品やサービスについて製作部のレクチャーの中から自分が伝えるべき特徴を取捨選択します。
そして、さらにそれぞれの顧客のニーズに合わせて製品やサービスの特徴の中から話す内容を選択肢します。そして、相手の表情やしぐさから話す時間、どの要素までを話すのかを瞬時に判断して構成を変化させます。
これらは編集能力を活かしているからできることです。
編集者以外にわたしが思い浮かぶ「編集」の究極の達人がお笑い芸人さん達です。
彼らは誰もが経験していそうなエピソードをもとに、時に脚色しリアクションをつけ多いにわたしたちを楽しませてくれます。
また同じネタであってもテレビ、劇場、お客さんのリアクションによってネタの構成や時間配分も絶妙に変化させていますよね。
編集能力を鍛える方法
このように程度の差はあれ、わたしたちは日々編集能力を使って、他人とコミュニケーションを取っています。
そんな編集能力を簡単に鍛えることができるツールがあります。それがツィッターです。
ツィッターは、140文字と制限された文章量で出来事や考えを伝える必要があります。
しかもほとんどの場合、自分のことを知らない方が読みます。つまり相手は自分についての前提知識がない状態で伝えなければいけません。
気軽にツイートするのではなく、何か伝えたいことを限られた文章で、相手に興味を持ってもらうためにどう表現するかを考えながらやってみてください。
同じ素材でも編集能力によって相手の受け取り方は大きく変わります。わたしもまだまだ全然です。一緒に取り組んでいきましょう。それでは、また。