どうも、教育関係会社員のりょうさかさんです。
わたしは、自分の子どもが大好きです。
だから休日は、出来るだけ子どもと出かけて一緒に遊びます。
動物園や水族館に行ったり、家の近くの公園に行ったり。妻と3人で行くこともありますが、2連休なら一日は子どもと2人でお出かけをするようにしています。
そういう話を「休日何したの?」みたいな話題の時に話すと会社の同僚や先輩から「偉いね」と言われます。
自分の子どもと遊ぶことの何が「偉い」のでしょうか?(怒)
父親が子どもと遊ぶ時間は一日たった7分
どうしてわたしが当たり前のことをして「偉い!」なんて言われるのか?
そうやって「偉い」と言う人に限って、自分は子どもと遊ばずに奥様に任せっきり。
その上、奥様に「偉い」と伝えているかというと「家事なんて仕事に比べれば楽」というスタンス。
わたしに言う前に、一回、奥様に感謝しやがれー!
コホン…さて、総務省が発表している日本の父親の育児の時間を見るとこの背景がよくわかります。
(引用)平成 28 年社会生活基本調査― 生活時間に関する結果 ―結 果 の 概 要(平成28年総務省統計局)
子どもの年齢を気にせず、親の育児時間を見てみるとこのようになっています。
最新のデータで、一週間合計でたった6分!!
ただ上で赤文字で書いたようにこの統計は、子ども年齢を気にしていない資料です。
つまり0歳児も中学生以上も合計しての平均ということです。
実は、子どもが小学校入学した瞬間に親の育児時間は一気に下がります。
これは先ほどの同様に総務省の資料から。
夫の育児時間は、末子が6歳未満だと一週間全体で49分。
小学校に入学する6歳以降は9分、2分と下がり、中学生以上になると1分と短くなります。
このような傾向は夫に限らず妻にもあります。
おそらく小学校入学以降は子ども自身が親から勝手に離れて遊ぶんだり、習い事などの時間が増えるからだと考えられます。
でも、でも、でも、6歳未満の子どもがいる家庭で父親の育児時間が一週間全体で49分って…
1日たった7分かよ!!!
3歳を越えたらお出かけもしていない?
昨今イクメンなんて言葉がありますが、これ平成28年のデータよ。
これが現実です。
もちろん前述のようの6歳未満を同じように扱っているという問題があります。
0歳と2歳と5歳では全然状況が違いますからね。
2011年の資料ですが厚生労働省のサイトによると…
1日あたり0歳で77分、1~2歳で46分、3~5歳で24分、6~8歳で8分となっています。
子どもが小さい時はまだまだ見てるじゃんと言う感じもしますが、よく考えてみてください。
1~2歳で1日46分ですよ。1週間なら約5時間。
おそらく仕事がどんだけ忙しくても休日のうち1日は一緒に過ごしているってことです。
逆に言えば、平日はゼロ。
3~5歳だと1週間に約3時間。幼稚園に行ったり単純に一緒の時間が減るので夫・妻ともに育児時間は短くなります。
まあ、それでも夫の3時間は短いと思いますが…。
3歳越えたら、子どもと二人で出かけたりってことをほとんどしていないのかもしれません。
もちろんこの場合も平日はゼロです。
世界的に最低水準
日本以外はどうなのか見てみましょう。
半分以下!!!
引用元の内閣府の資料によると「世界的に最低水準」「その理由は子育て期(30歳代)男性の5人に1人は週60時間以上就業」と書かれています。
以前、「母親の学歴が高い方が子どもの学力に影響を与える」という某社の記事に対して「父親が育児をしなさすぎて、学力に影響を与えていないからではないか?」という記事を書きました。
この時にも男性の就業時間の長さについて触れました。
今の日本は、労働時間はもちろん男性の育休やベビーシッターの補助金など色々を変えていく必要があると思います。
わたしは別に良い夫ぶるつもりはありません。
たまたま統計以上の育児時間をしていますが、自分の子どもだからしたくてしていたら結果的にそうなっただけです。
また一方で育児時間をどうするかはその家庭の問題です。
完全に2人の中で分担するのだって、その家庭で決めたのなら良いと思います。
問題は、選択肢のない家庭の存在です。
週60時間以上働いていて、通勤時間や食事、睡眠時間を考慮したら男性が育児したくたって出来ない家庭だってあるはず。
これは辛すぎるよね。
ちょっと話が逸れてしまいました…
どうして「偉い」と言われるのか
冒頭に戻って、休日に自分の子どもと遊ぶだけで「偉い」と言われるのでしょうか。
統計を見る限り、男性の育児の時間は1~2歳なら1週間に5時間、3~5歳だと1週間に約3時間でした。
かなり多くの男性が二人で外出すらしていない、しても近場だったり半日という実態が浮き彫りになっているようです。
また育児時間の推移を見てみましょう。
(引用)平成 28 年社会生活基本調査― 生活時間に関する結果 ―結 果 の 概 要(平成28年総務省統計局)
推移を見ると…平成8年の夫の育児時間は一週間で18分。平成13年は25分。
どちらも平成28年の半分以下。
一週間18分だと一日だと2分半、一週間25分なら3分半。
前述のように世界最低水準で一日たった7分しか育児のできていない今の夫の半分以下の数字です。
平成8年、平成13年に育児をしていた人はおそらく40歳半ば~50歳代でしょう。
つまり40歳半ばからそれ以上の男性は、ほとんど育児経験がないと言えます。
罪悪感なのか、今の30代への嫌みかわかりませんが、自分がしていないんだから「偉い」と言うしかないってのが日本の現状なんですね。
これからは「ハイ、偉いですよ!」って言い返してやろっとwww
それでは、また。