りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

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「起立、礼」よりも軍隊っぽい日本の学校の朝礼


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週刊ポスト2019年4月12日号の「イマドキ小学校 「起立、礼」を軍隊式の強制と捉えて廃止も」という記事がありました。

この記事の質は、うーん、という感じなんですがw 記事に関連して「朝礼」の方が軍隊っぽくない? と思いました。

起立、礼は軍隊式の強制?

まず冒頭に紹介した週刊ポストの「起立、礼」に関する記事から引用してみましょう。

元小学校教諭で教育評論家の親野智可等氏によれば、「号令による挨拶を“軍隊式の強制”と捉える向きもあり、廃止した学校があります。同様の理由で、体育の授業で笛を吹くことも少なくなりました」という。

(引用)イマドキ小学校 「起立、礼」を軍隊式の強制と捉えて廃止も

確かにわたしが授業見学をした際にも、日直さんが「これから5時間目の授業をはじめます。よろしくお願いします」みたいな挨拶をしていることが多いような気がします。

「起立、礼」が軍隊式の強制なのか、わたしにはわかりません。

ただ「起立、礼」の目的が「教えてくれる人に敬意を払う」ことであれば、それが「よろしくお願いします」に置き換わっても何も問題がないように思います。

わたしがそれ以上に不思議で軍隊式だなと思うのは、全校生徒を集めての朝礼や集会です。

朝礼で全校生を集める意味がわからない

朝礼で全員を集めて、等間隔に並ばせて校長先生のお話を聞かせる必要ってあるんでしょうか? 

コッチの方が余程軍隊式の強制だと思うんですよね。

校長先生が何か伝えたいことがあるのならプリントを配れば良いし、ちゃんと読んでいるのか心配になるのなら担任の先生がホームルームで読み上げたら良いですよね。

校内放送を使っても良いし、教室のモニターを使って生中継でも良いじゃないですか。どうしてわざわざ一同を集めて、長い話を聞かせる必要があるのか。

同じようなことを以前、村上龍さんがエッセイで書いていた記憶があります。

アメリカの学校では朝礼はない

上の人間の言うことは問答無用で聞け、というメッセージを送る目的以外が朝礼にはあるでしょうか? 集団行動を経験させたり、規律意識を育てたりしたいのなら体育など他の活動の際にできますよね。移動教室、郊外学習だってあるわけだし。

この全校集会や朝礼ってアメリカの学校では、ほとんどないようです。

国民性やカリキュラムが違うので単純に比較するのは危険ですが、朝礼がなくても集団行動や規律といったことを学ぶことが出来ると考える素材にはなると思います。

余談・校長先生の話が長い理由

ちなみに校長先生の話が長い理由ですが「ネタ本があるから」だそうです。NHKの「チコちゃんに叱られる」でやっていましたw

ネタ本の内容+自分の経験を付け加えるので長くなるそうな。ちなみに先生方用に授業の板書の参考本なんかも販売されていますよ。それでは、また。