小学校のプログラミング教育必修化について誤解されている点を感じるので改めて記事にするよ。
どうもプログラミング教育について否定的な方ほど誤解していることが多いように感じます。
わたしはあんまり興味のない内容なので賛成も否定もしないのですが、否定される方がトンチンカンだと議論が深まらないのでご紹介です。
プログラミングは教科じゃない
この前も某所でプログラミングを先生に教わったら身に付かない的な発言を見かけました。安心してください。
プログラミング科というものは小学校・中学校・高校にはありません。
特に小学校では教科ではないので、評価もされません。
(ちなみに中学校は「技術・家庭科」、高校は「情報科」の中で行われます)
コードを書くわけではない
これも多い勘違いですが、まずプログラミング教育では、プログラミング言語を学ぶわけでも、コードを書くわけでもありません。
こちらについては以前の記事でも書きました。
あくまでコンピュータに触ることに慣れることとプログラミング的思考を学ぶことです。
文科省の資料でもこのように書かれています。
- プログラミングの技能の習得はねらいではない。
- プログラミング的思考を学ぶことが大事
- コンピュータが日常生活で活用されていることを知ろう
とてもシンプルに書くとこんなもんです。大したことないでしょ。
プログラミング的思考とはなんぞや
こちらについても以前の記事で書いたのでご参照いただけると助かります。が、上のリンクを踏んで確認するのが面倒な方用に具体例を書きますね。
例えば、部屋の電球が切れているとしましょう。
1.足場を持ってくる
2.電球を外す
3.電球のワット数を確認する。
4-1.40Wだったら家にある予備を付ける
4-2.60Wだったら買いに行く
5.電球をセットする
6.足場を片付ける
このように順序立てて、ケース分けをして考えることをプログラミング的思考と言います。
ね、簡単でしょ?
しかもこれってPCがなくてもできることです。
ちなみにこういう言葉の書かれた紙を並び替えたり、PCのソフト(スクラッチ)ですることをグラフィックレコーディングと言います。
厳密にはこれはコードを書くと言うんですが…
これで「やっぱりプログラミングのコード教えるのはけしからん」となるんでしょうか?
少なくとも、この情報を知っておくだけでちょっとイメージ変わるでしょ。
ベネッセさんのWEBページが非常にわかりやすく説明されているのでこちらもどうぞ。
図で解説「プログラミング的思考」とは | ベネッセのプログラミング教育情報
まとめ
- プログラミングは教科じゃない
- コードを書くわけじゃない
- プログラミング的思考を学ぶ
この3点をまず押さえておいて下さい。そこから議論していきましょうね。
ご家庭でプログラミング教育をしたいのなら学研さんから出ているこちらが良さそうだとリサーチ中。
カードで指示した通りに車が動くのでプログラミング的思考を遊びながら身に付けることができますよ。
以前書いたこちらもどうぞ。