陵坂と考察と

教育関係会社員が教育を中心に考えたこと、思ったことを書きます。

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タバコは学力のハンデになる

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今回も引き続き、子どもの学力を上げるために親が出来ることです。

前回は「非認知スキル」「非認知能力」を上げることを取り上げました。

 

今回は「タバコ」についてです。

 

東京都では「東京都受動喫煙防止条例案」が都議会本会議で2018年6月27日に自民党以外の賛成多数で可決しました。

また2018年7月18日に受動喫煙対策の強化が盛り込まれた「改正健康増進法」が参院本会議で可決、成立しました。

煙草の人体への影響はいくつもあります。今回は「学力への影響」について絞って見てみましょう。

妊娠中の喫煙の影響

煙草の影響は出産前からも存在します。

妊娠中の喫煙がNGであることはほとんどの方がご存知のはず。でも「学力」に限ってしまえばどんな影響があるのか知らない人も多いのでは?

そこで「妊娠中の喫煙」は「学力」にどんな影響があるのか。

医学関係の話ですから専門家のサイトである「亀田グループポータル・医療ポータルサイト」から引用させていただきましょう。

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タバコ煙には鉛が含まれており、身長の伸びが悪くなるほか、脳の働きを悪くして知能の低下を招きます。

⇒子供が11歳になった時の知的能力テストで、喫煙妊婦の子供は、非喫煙妊婦の子供に比べ3~5ヶ月分成績が劣っています。身長も0.5~1cm低下しています

(引用)

喫煙と子供への影響 | 医療ポータルサイト

このように妊娠中の喫煙は言語能力・数学的能力、身長に影響が出ることがわかっています。

ほとんどの女性の方は妊活中からお酒、煙草はストップすると思います。ただ色々なケース・事情がある話ですから妊娠が判明する直前まで飲酒・喫煙をしていることもあるはず。

生まれてくる子どものためにも、夫婦ともに遅くとも妊娠が判明したらストップしましょう。

次に出産後、成長していく子どもへの煙草の影響はどうなんでしょうか。

本人が吸ってしまう場合

煙草の影響と言っても2つのケースが考えられます。それは、本人が吸ってしまう場合保護者からの受動喫煙の場合です。

まず本人が吸ってしまう場合

未成年で本人が吸うケース、また浪人生で年齢的にOKで吸うケースの2つがあると思います。

わたしが子どもの頃は、田舎の不良が中学生・高校生時代に煙草を吸うのが当たり前でした。今の中高生はどうなんでしょうかね。

当たり前のことですが未成年の喫煙は違法です。浪人生で年齢的にOKであっても吸わないことをおススメします。

どうしてなのか?

どういう影響があるのかというと東京都多摩立川保健所が作った資料から引用しましょう。 

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 (引用)どうして「たばこ」を吸ってはいけないの?~中学生のみなさんへ~東京都多摩立川保健所

このように一酸化炭素によって脳の機能が低下してしまい、作業量が減少することがわかっています。

これって結果的に学力に影響がきたしますよね。同じ時間、勉強しても解ける問題量などが変わって来るってことですからね。

つまり喫煙するだけでハンデを背負うようなもの。

浪人生で20歳を越えていたら2浪以上でしょ、切羽詰まっている状況のはずなのにその上、喫煙ハンデ背負うとかキツ過ぎ。

受動喫煙の場合

ここまでは妊娠中の喫煙と本人が吸うケースについてでした。

では、子どもは吸っていないけれど保護者が喫煙しているケース、受動喫煙はどうなんでしょうか。

実は受動喫煙でも学力に影響が出ることがわかっています。

受動喫煙で吸うことになる「副流煙」ですが、喫煙者が吸い込む煙に比べてニコチンが2.8倍、タールが3.4倍、一酸化炭素が4.7倍も含まれています。

こちらはアメリカの6歳~16歳の子どもを対象にした調査。このニコチンの血液濃度が読解力に影響がでるという研究があります。つまり受動喫煙の影響です。

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(引用)

https://openi.nlm.nih.gov/detailedresult.php?img=PMC1253717_ehp0113-000098f1&req=4

(参考)受動喫煙は子どもの学力低下を招いていた!その1本が子どもの将来を変えてしまうかも?子育ての一環として禁煙始めよう。

 

また別の資料では数学、読解力の低下も指摘されています。

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 (引用)Johansson A et, al. Pediatrics. 113(4), e291, 2004 [L20100804196]より作図

受動喫煙が子どもに及ぼす健康被害 - すぐ禁煙.jp(ファイザー)

しかし、受動喫煙に関しては、残念ながらあまり意識のない方もいらっしゃいます。

いやいや、条例・法律も成立したしそんなことないやろ、とお考えの方もいるかも。

実際、喫煙者の受動喫煙の意識はどんな感じなんでしょうか?

下記資料を見ていただくと「受動喫煙はアカン!」と思ってくれている喫煙者は51.6%。逆に「受動喫煙ぐらい我慢しろ」という喫煙者は34.4%。(「わからない」「その他」を加えると48.4%)

喫煙者の3人に1人、もしかすると2人に1人が「我慢しろ」と思ってるってことです。

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(引用)2017年日本の医療に関する世論調査報告書(日本語) 

【調査報告】「2017年 日本の医療に関する世論調査」 - 日本医療政策機構(Health and Global Policy Institute) グローバルな医療政策シンクタンク

吸われるご本人は癌などのリスクについて理解して吸っていて、それは趣味嗜好の範囲ですから構いません。

ただそういった知識のない子どもの前で吸い、健康・学力に対してリスクを与えることは理解されていますか?

自分の子どもに対して健康・学力で、ハンディキャップを背負わせている自覚はあるでしょうか?

もちろん受動喫煙を家の外で100%避けることは難しいですよね。

だからこそ家庭内の受動喫煙はご両親の吸い方次第

ちなみに受動喫煙の影響は、換気扇の下で吸おうがベランダで吸おうが煙が漏れて、避けることはできません。また喫煙直後の呼気(数十回)にもニコチンが含まれているので煙草を消してすぐ戻って来るのはアウトです。

もしお子さんの学力を少しでも伸ばしてあげたい、子どもにハンデを背負わせたくないと願うなら絶対お子さんの前、お子さんが生活する場所では吸わないで下さいね。

まとめ 

・妊娠中の喫煙、絶対ダメ!

・本人の喫煙で脳機能が低下して作業量低下。

・受動喫煙で数学、読解力の低下。

一番良いのは子どものことを考えるなら妊娠がわかった瞬間にお母さんはもちろんお父さんも卒煙した方が良いです。

もし既にお子さんがいて、現在喫煙中なら卒煙を目指しましょう。

卒煙して浮いたお金で、幼児なら絵本を買ってきて読み聞かせしたり、子どもがしたい習い事にお金を使ったり。

もしお子さんが中高生で受験生なら、卒煙して浮いたお金で、参考書や問題集を買ったり、塾や予備校で習う教科を1教科増やすことだって考えられるはず。

最後に繰り替えしになりますが今回は、煙草の影響に対する「学力」に限った話です。

嫌煙派の方、喫煙派の方、どちらもそこんとこ、ご留意ください。

じゃあ、また。 

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