りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

りょうさかさんと

自分の中の曖昧さを許容する


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どうも、教育関係会社員のりょうさかさんです。

ツイッターを見ているとバズっている「怒り」についてのツイートが目にとまりました。

すごくリツイートされ共感を呼んでいるのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

怒ると叱るは別であるとか文脈、想定される人間関係によっても当てはまる、当てはまらないがあると思います。

それでは、このツイートから思ったこと、考えたことを書いていきたいと思います。

(当該ツイートを批判する意図はありませんのであしからず)

怒るしわたし

お恥ずかしい話ですがわたしは、叱るタイプの人です。会社では。

と言っても若く青臭いころとは違い、基本的に声は荒げませんし、話しながら相手の逃げ道というか、少なくともわたしから見てアンフェアにならない落としどころを設定してお話しします。

誰が見ても「それダメだよね」ってケースで、誰かが言わないといけない場面ってあって、それを指摘するパターンが多いかもしれません。

なぜ叱るのかというと「社内の怒らない先輩・上司」の存在です。

当然、わたしとしては自分よりもヒエラルキーが上の人が嫌な泥をかぶってくれれば良いのですが、彼らはそれをしません。

100歩譲ってしないのは構いません。

わたしが納得いかないのは「怒らない彼ら」がミスをした個人の悪口を陰や酒席で笑いながら話すことです。

「Aくんは本当に仕事できないよねー、わははは」みたいなことを言うわけです。

Aくんは当然若手。たまに現れる天才のような新人以外は一人前になるまで紆余曲折があって当たり前です。

そんな彼を教育するのは「先輩・上司」の仕事。(当該所属の「課」「部所」)

にも関わらず、ミスをしても「自分は知らない、彼のレベルが低いせい」で済ませるわけです。

わたしはそりゃないよと思ってしまうんです。

Aくんの仕事が出来ないのは「仕事を出来るように指導すら出来ない先輩・上司」の責任ではないのか。

もちろんわたしの所属とは違う課、部の人を叱るなんてことはしませんし、出来ません。

ただ、わたしは自分のチームくらいは違ったやり方で教育をしようと思っているわけです。

もちろん「教育=叱る」わけではありません。

教育の選択肢の中に時折「叱る」にカーソルが合うだけ、叱らないで褒めて伝えられることがあるのならそちらの方が良いでしょう。

ぶっちゃけ「怒らず叱らず、ミスしたら影で悪口を言う人」の方が楽だし、嫌われないからイージーだと思うんですが、冒頭のツイートにあるように「言えばわかる」と期待してついつい言ってしまうわけです。

残念ながら誰だって非を指摘されるのは嫌なものですから会社では「面倒くさい人だなー」と思っている若手も多いと思います。

そんな彼らはわたしが家庭や友人に対して「怒らない」、付け加えるなら喋るよりもどちらかと言うと「聞き役」と知ると驚くそうです。不思議でしょ。

怒らないわたし

家庭や友人に対してはほとんど怒りません。

子どもの「しつけ」で叱ることはありますが、感情をぶつけて怒ることはしませんし、当たり前のことですが身体を叩いたりなどの体罰もしません。

一応、この記事を書く際に妻にも確認しましたがやはり「怒らないよねー」と返事が返ってきました。

どうして会社では叱るのに、家庭や友人では怒らないのか。

一番の大きな理由は家族、友人に恵まれているという部分だと思います。

妻には日々感謝していますし、仲の良い友人は皆、どうしてこんなに他人に優しいんだろうと思うことが良くある人達ばかりです。

この人間性という部分を除くと、会社と家庭や友人との違いは目的の内容だと思います。

会社では利益という明確な目的があります。

家庭や友人の場合では、関係を続けていくことそのものが目的だと思っています。(この辺の考え方は人によって違うでしょうね)

だから些細なことも「あとで笑い話になるな」と思うくらいで怒ることはほとんどありません。

逆に言えば、怒る時は相手が関係を続けていく気がなくなった時になるわけですが、そういう状況まで行くと怒っても仕方がないので怒らないという場合も出てきます。

そういう意味では冒頭のツイートで述べられた「言っても変わらない」という諦めの考えもどこかにあるのかもしれません。 

怒らない人もいないし、怒る人もいない

結局、人間というのはキッチリ怒らないという人にも怒るという人にも該当しないのではないでしょうか。

相手や環境によって怒るし、怒らなかったりするんでしょうか。

意外と「自分はこういう人だ」と決めつけている人が多いように感じるんですが「怒る」を一つ取っても、人間とはキッチリ分かれていない、まだら模様だと思うのです。

曖昧な自分を許し、他人の曖昧さも許容すると案外怒ることが減ったり、怒りの感情をコントロール出来たりするようになるのかもしれませんね。

それでは、また。 

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