今年は中学校の道徳教科書の採択がある年度です。
昨年の小学校道徳採択の時にはアベガーの皆さんが猛抗議なさる一幕もありました。理由は教育出版の教科書に「安部晋三首相が下町ボブスレーに乗り込んでいる写真」が掲載されていたからです。
「子どもを戦争に行かさない」という主旨が書かれたプラカードを掲げている方も見ました。
どうして首相の写真が掲載された教科書を採択すると子どもが戦争に行くことになるのか因果関係が全くわかりません。あまりに飛躍したその論理は理解不能です。
では、中学校道徳採択でも同様のことが起きるのでしょうか。
(参考)「教育出版」小学校道徳教科書 安倍晋三首相の写真掲載を問題視 特定団体? 不採択要請相次ぐ(1/2ページ) - 産経ニュース
「日本教科書」という会社
さて、中学校の道徳の教科書では新規参入の出版社があります。
それは「日本教科書」という会社です。代表者は武田義輝さんという方ですが以前は違いました。
*武田氏は株式会社晋遊舎という「家電批評」などを出版している出版社の代表取締役会長をされています。
(参考)日本教科書 – 道徳教育専門会社
朝日新聞にはこのような記事がありました。
同社は安部晋三首相の政策ブレーンとして知られる八木秀次・麗澤大教授らが2016年に設立した「道徳専門の教科書会社」だ。
(引用)朝日新聞 平成30年3月28日
会社設立後、教科書会社として求められる要件として「1人以上の役員が出版に関する相当の経験を有する」という項目があるため八木教授は監修、助言という立場に変わられたそうです。
これはおそらく教科書を全国の子ども達にしっかり供給できるのか担保するためだと考えられます。一定のノウハウと実績が求められる。いざ、採択されたのに「教科書が来ない!」では大問題なので当然のことなのかもしれません。
もうモリ・カケは勘弁だ
他の新聞社は報道の際に日本教科書について他社教科書会社と同列の扱いをしています。わざわざ朝日新聞のように解説していません。
朝日新聞が日本教科書について、すでに役員の座から退かれている人のことを報道したことになんらかの意図を感じてしまうのは、疑い過ぎでしょうか。
日本教科書が採択された時にモリ・カケ報道のように取り上げられる可能性があります。それは「加計学園報道」の時に用いられた「総理のお友達」的構図がそのまま使えるからです。
具体的には「安倍総理の政策ブレーンの八木教授が関わる会社だから何かあったのではないか、忖度があったのではないか」という切り口の報道のことです。
普通に考えればこんな筋悪な論理展開はないと思うのですが昨今の報道を見ていると安心できません。
教科書の採択は以前も紹介したように教育委員会が教育長の責任の下、採択を行います。
そして、教科書の内容ではない部分での批判は、使用する児童生徒、先生、保護者の方にとって好ましいものだとは思いません。
また仮に内容面であっても憶測に基づくもの、製作者などの人間関係だけで決めつけたりすることも不適切な行為だと考えます。
あくまで教科書としての「質」を問題にすべきでしょう。
マスコミ様に置かれましては中学校道徳教科書採択において上記(加計学園の総理の友達的報道)のような安易な論理展開で報道することはないよう、あらかじめご忠告させて頂きます。
卒業シーズンはとうに過ぎましたが「疑惑を勝手に深めていくスタイル」からの卒業をご期待しております。
思い込みや推測、忖度ではなく証拠に基づいた報道を行ってくださいね。
かしこ。
あっ、新聞各社さま、こちらのフェイクニュースの訂正・修正もお待ちしております。
ほな、さいなら
(余談)
もっと後に公開するはずのストック記事だったのに赤旗さんが教科書を発行する晋遊社さんをヘイト系出版社だという内容で報道しました。
そこで、このタイミングで公開という形に致しました。
ちょっと文脈がズレているのはこの点をご容赦を。
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