どうも、りょうさかさんです。
今回は学校現場へのタブレット端末導入についてです。
現状、デジタル教科書に代表される機材は、特別支援が必要な児童・生徒たちに学習効果があると言われています。
一方で、テストの点数に効果があるかどうかの研究については現在進行形という状況です。
2015年が舞台の「新世紀エヴァンゲリオン」、シンジくん達が通う第3新東京では授業で一人1台ノートパソコンを机上に置いて授業を受けていました。こういった授業風景がもう少しで全国に広がるのかもしれません。
タブレット端末の導入に対しては人によって受け取り方は様々。これからの時代に必要な学びだと訴える人もいれば、子どもの時からそんなものに触らなくても良いと主張する方もいます。
では、どこの自治体・学校ならタブレット端末を使用するのか。どこなら使用しないのか。
保護者の方も気になる部分ではないでしょうか。
そこでインターネット上で公開されている情報を元に都内のタブレット端末を導入している自治体、そういう方向性が見えている自治体を整理しようと思います。
(注)あくまでインターネット上で公開されている情報が中心です。その為、過去の取り組みで現在の導入状況が判断できない場合は掲載していません。情報収集の際には気を付けて精査しましたが、誤っている可能性。すでに終了している可能性もあります。ご注意ください。
さて、前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。
千代田区
千代田区で確認できたのは1校(千代田区立神田一橋中学校)。ただ千代田区の豊富な予算を考えると他校でも既に実施いているかもしれません。
Windowsのタブレット端末を約280台整備して教員と生徒に対して1人1台ずつ配付しました。
(引用)太田耕司(千代田区立神田一橋中学校校長)|学校とICT|Sky株式会社 ICTを活用した学習活動をサポート
新宿区
新宿区は小・中の公立学校全校に導入。生徒・教員合わせて2600台なので児童生徒に1人1台というよりは各学校に100台程度の導入と想像できます。
情報化社会の進展とともにさらなる ICT 教育の充実が求められる中、新宿区は 2017 年度の ICT 環境刷新に際して、マイクロソフトの Surface Pro 4 約 2,600 台を、児童生徒と教員が利用する教育用タブレット PC として新宿区の小中学校全校に導入。
文京区
文京区では平成26・27年度にモデル校4校を設定して取り組んでいます。湯島小学校、茗台中学校、林町小学校、第九中学校の4つです。
このモデル校のその後の活用についてはわかりませんが、通常、モデル校での実施を経て他校でも広がっていくので導入校数は増加傾向でしょう。
(参考)平成26・27年度タブレット端末を活用したICT教育モデル事業報告書
墨田区
墨田区も新宿区と同じように各学校に一定数配置したパターン。台数から考えると1校10台程度という割合なので班活動なので使うのでしょう。
東京都墨田区教育委員会は、2013年4月に12.5型タッチパネル搭載のWindows 8タブレット「NEC VersaPro タイプVZ」を300台導入し、区内の小中学校に配布した。
(引用)【事例紹介】「生徒が授業を楽しめること」が学校タブレットの効果の証――墨田区教委に聞く学校ICT化 - クラウド Watch
江東区
NTT東日本さんが自治体と連携してタブレット端末を導入する事業を平成28年度から取り組んでいます。都内18自治体で54校なので、1自治体につき3校。おそらく「小学校2校、中学校1校」か「小学校1校、中学校2校程度」ではないでしょうか。
平成30年7月までの3年間で全18自治体54校(予定)を対象とする事業であり、事業で得られた知見を都内の自治体に普及し、都内全域でのICT教育環境整備を促進します。
事業初年度の平成27年度(実施期間は平成27年9月から平成28年7月まで)は、江戸川区・清瀬市・小金井市・西東京市・東大和市・武蔵村山市(五十音順)の6自治体が採択されました。
平成28年度は、既に足立区・江東区・国分寺市・小平市・調布市・府中市(五十音順)の6自治体が採択されています。
(引用)東京都教育庁様 | 導入事例 | 法人のお客さま | NTT東日本
品川区
品川区では既に10校において1人1台タブレットが導入されています。進んでいますねー。
区では、昨年9月に区立小中学校10校の子ども1人につき1台ずつ、計1800台のタブレットを配布。授業内のみで使われることの多かったタブレットを家庭に持ち帰らせることで、家庭学習も含めた子どもの学習を学校がトータルに見守る「品川区トータル学習システム」の構築を目指している。
(引用)品川区ICTを活用した教育活動自主研究発表会を開催|品川区
目黒区
導入しているのは1校(目黒区立第一中学校)。こちらはNECさん。予算のありそうな区なのに意外でした。
学校ICT環境の構築サポートから運用・アフターサービス、機器の使い方や授業のサポートまでトータルに支援しました
(引用)小学校タブレット導入 | 学校ICTをサポート【NECフィールディング】
大田区
どれだけの数を導入したのかわかりませんが、大田区という70万人口の地区で導入したのは凄いよね。(コスト面が)
今後の活用と研究事例に期待ですね。
今年度区内の全小中学校全クラスに電子黒板を設置し、教師・子ども用タブレット型パソコンを導入して、子どもたちが自発的に学ぶ環境を向上させていきます。
(引用)おおた区報2017年6月1日号
渋谷区
さすが渋谷区という感じですね。全児童生徒に貸与。どんな授業を区として作り上げていくのでしょうか。楽しみです。
平成29年9月より、区内の公立小中学校へ通う児童生徒に対し、一人一台のタブレット端末を貸与し、ICT教育を推進して行きます。
(引用)ICT教育 | 渋谷区公式サイト
杉並区
杉並区では現在導入校はないものの、下記のような資料を見つけたので数年以内には配備されそうですね。
杉並区の全小中学校の普通教室に電子黒板機能付きプロジェクターが設置され、デジタル教材等を活用した授業が進められています。 一部の学校では、タブレットパソコンをあわせて配備し、電子黒板機能付きプロジェクターと連携した授業を行っています。(タブレットパソコンは、今後も計画的に全校への配備を進めていきます。)
豊島区
豊島区立目白小学校が導入しており、かなり取り組んでいることがわかります。一方、他の学校状況は不明です。ただこのプランを読むとかなり前向きに導入を考えているのがわかります。
(参考)学びの空間とICTを駆使し、問題解決の力を育む~「豊島区立 目白小学校」事例レポート~ | 教育施設向け空間提案 | コクヨ
興味のある方はこちらの資料もどうぞ。
(参考)としま教育の情報化ビジョン-知識基盤社会を生きる子どもたちの情報活用能力の向上を目指して-
荒川区
都内でタブレットと言えば荒川区。すでにこれだけの数が導入されています。タブレットの教育を受けたいなら荒川区へGO!
荒川区は、区内の 34 校 (中学校 10 校、小学校 24 校) すべてに合計約 9,500 台の Windows 8.1 タブレット PC を導入。現行の学習指導要領でのタブレット PC の効率的な活用に向け、小学校 1 ~ 2 年生は 4 人に 1 台、3 ~ 6 年生は 2 人に 1 台、中学校は 1 人 1 台の環境を整え、授業や校外学習、校内行事等の学校教育で活用しています。
(引用)荒川区教育委員会 - マイクロソフト導入事例 - Microsoft for Business
板橋区
上板橋第四小学校でタブレットを導入。こちらはパナソニックさんとの連携。産学連携というかこぞって業者さんが鎬を削るのもこのタブレット市場ですね。
(参考)板橋区立上板橋第四小学校様 教育ICTシステム - 導入事例 - ビジネスソリューション - Panasonic
足立区
江東区で紹介したNTT東日本さんのタブレットでしょうね。こちらは具体的に学校名もわかります。
西新井小学校、興本扇学園(興本小、扇中)をICT教育のモデル校に指定します (1年間)。モデル校での取り組みや実践は、今後の各学校のICT教育を推進する先行モデルとして位置づけます。
(引用)足立区教育区報
江戸川区
こちらもNTT東日本さんのタブレットを導入。おそらく3校で導入ですね。
(参考)東京都教育庁様 | 導入事例 | 法人のお客さま | NTT東日本
23区はこれだけ
ひとまず23区の導入状況を調べてみました。これが多いのか少ないのか、他県を調べてみないとわかりません。文部科学省がこういう導入状況とか調査してくれないかな?
児童生徒1人1台タブレットを導入…渋谷区・荒川区
児童生徒の一部、もしくは学校にまとまった数を導入…新宿区・墨田区・品川区・大田区
学力や区の予算と必ずしも導入実体が比例していないところがポイントです。お金があるから導入するということではなく、各自治体の教育観が反映されていると感じました。
26市についてはこちら。
じゃあ、また。
こちらも参考にどうぞ
実際、スマホ以外にタブレットがあると案外便利ですよ。
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