どうも陵坂です。少し前に「白雪姫は毒リンゴでどうして死なないのか」というネタ記事を書きました。こういう妄想というか思考自体は大好きなんですが、エンターテインメントにするのはまだまだ修練が足りないと反省しています。
この記事の中で冒頭「ツッコミながら楽しんでください」と書きましたがツッコミながら読んでいただけたでしょうか?
クリティカル・シンキングの記事でも書きましたがテキトーな主張に対して、また自己の考えについて批判的に見ながら考える習慣がつくとより思考が深まります。
っと偉そうに書いていますが、陵坂もまだまだ道半ば。日々心掛けています。
折角なので自分のネタ記事の理論構成や脚色についてツッコミをいれてみましょう。
まだ未読の方は最初にこちらの記事をご覧ください。
レッテル貼り
継母である魔女に対して「超A級魔法使い」とレッテルを貼り、作中の表記以上に過大評価していますよね。
作中の魔女が魔法を使うシーンは「毒リンゴ」を作るときのみ。魔法の鏡も本人が作ったのかどうかよくわかりません。
にも関わらず、勝手に超A級魔法使いと呼び、出来たかどうかもわからない魔法について「あえて魔法を使わなかったということは裏があるはずだ」という論理展開は飛躍していますよね。
このレッテル貼りはマスコミが得意な手法です。
「ニート」「草食系男子」や「禁煙ファシズム」なんて言葉も同様でしょうか。ニートなんて玄田有史先生の「仕事のなかの曖昧な不安」を読めばわかるんですが、いかに本来の趣旨と違った意味で使われているか。(20年近く前の本ですがオススメ)
またこういうキーワードを使わずにそう見なすような書き方をする手法もあるので注意が必要ですね。
権威の利用
記事中で漫画「ハンター×ハンター」の台詞を引用して「人間性について「何を大事にし」「何を大事にしないか」を明らかにすることは重要です」という自説を補強しています。
しかし、「ハンター×ハンター」の台詞は「その人を知りたければ、その人が何に対して怒りを感じるかを知れ」というもの。
一見似ていますが、大事にしていることと怒りを感じるかは別ですよね。
そもそも「人間性について…」という文章の根拠は特にありません。人間性を知るときに「大事にする」「大事にしない」以外にも重要な要素って他にも考えられるはずです。
でも「ハンター×ハンター」という超有名漫画の台詞を引用することでなんとなく納得させようというテクニックなわけです。
これって日常生活でも良く見かける手法です。
「芸能人の〇〇さんがオススメしている化粧品だから絶対買った方が良いよ」
「営業部長の〇〇さんも、業務の効率化が最重要課題だって仰っていました。だから新しいデバイスを導入すべきです」
こう言われるとなんとなく反論しにくい感じがしますよね。でもその芸能人がオススメしていたら本当に良いのか。営業部長が主張していることが全て正しいのか。そうとは限りませんよね。
まだ本当にオススメしていたり、主張してくれていればマシなんです。
悪質なのはわざと意味を取り違えたり、拡大解釈したりするケースです。
この前回の記事例もそうですよね。同じことではなく似たようなことを言っているのって本当に悪質。
上に示した営業部長の例もそうです。営業部長は「業務の効率化が課題」とは言ったんでしょうが、それと新しいデバイスを導入すべきかは全く別のことです。
こういう場合は厳密に本当に営業部長が言ったのが「業務の効率化」なのか「デバイスの導入」なのか本人に確認して裏を取ることです。
まあ、あとは連絡手段を「手紙」と決めつけるなどいっぱいあるわけですが、クリティカル・シンキングらしいもので顕著なのはこの2つじゃないでしょうか。
貴方がツッコミといれた箇所は一緒だったでしょうか。こんな風に楽しみながら身に付けてもらえれば幸いです。それでは、また。
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