どうも、りょうさかさんです、
金融庁の老後2,000万円足りない騒動から時間が経ち、落ち着いてきたように感じます。
しかし、残念ながら現実は変わりません。
わたしたちの世代も、わたしたちの子ども世代も貰える年金は納めた額よりも僅かです。
年金受取額
— Isseki Nagae/永江一石@「虎の穴」 (@Isseki3) August 2, 2020
もらえる年金
2000年生まれ(今年20歳) -3240万円
1945年生まれ(今年75歳) 3370万円
その差は何と6610万円!
憲法違反だと思うので、若い世代が国を相手取って集団訴訟起こしたら道かな
じゃあ、20代の働き始めた時から老後に向けて、コツコツ貯金していくべきなんでしょうか?
わたしの考えを先に書くとタイトル通り、貯金や目先の運用よりも自己投資よりもまずライフプランを立てようというものです。
貯金よりも自己投資と聞くけれど
よく聞くのが「貯金をするよりも自己投資しましょう」という考えです。
自己投資といってもエステに行くとか海外旅行に行くとかではなく、簡単に言えば収入が増えるような知識・技能・経験を身に付けるためにお金を使うということです。(逆に言えば、収入に繋がるのであればエステ、海外旅行も否定しません。)
例えば、お金の使い道を資格を習得することに回し、その身に着けたスキルで出世したり、転職をすることで年収を上げることを目指すことが考えられます。
これ自体は、間違っている戦略ではなく、むしろ正論だと言えるでしょう。
でも、どれだけの人が自己投資によって出世しているのでしょうか?
出世は運ゲーの要素もある
最近では新卒ガチャ、配属ガチャ、上司ガチャなどなど企業に入社することをスマホゲームのガチャに例えることが多いですよね。
いわば運ゲーです。
そんな運ゲーだと揶揄される状況で、自己研鑽のための自己投資がどれだけ報われるのでしょうか。
もちろん自己投資が報われるかどうかには、自己投資の内容が的確かどうか、自己投資が会社の求めているものかどうかといった検証が必要です。
しかし、それだけではないことも覚悟しておくべきです。
そして、運ゲーの確率を上げるためには、ガチャを繰り返すという方法があります。
つまり転職です。
星6が出るまで諦めない廃課金の姿勢が参考になるわけです。
転職できるかどうか
ただスマホゲームのガチャには金銭的な制約があるように転職ガチャにも時間的な制約があります。
(引用)平成29年度雇用動向調査の概況(厚生労働省 平成30年8月9日)
(グラフを見ると女性を指す赤い線が上の方に目立ちますが、これはパートを含んでいるからです。男女ともに一般労働者をみると60代を除くとそれほど大きくは変わりません。)
具体的な数字を書けば、平成29年(2017年)だと一般労働者のうち転職をしたのは、20~24歳男性は14.1%、20~24歳女性は11.9%、25~29歳男性は15.4%、25~29歳女性15.9%という数字です。
この数字の中には一人で複数回の転職した人も含まれていると考えられますが、それでも10人に1人が転職をしています。
しかし、グラフを見てもらうと30代を過ぎると転職率がガクっと5%近く下がっていることがおわかりいただけると思います。
25~29歳男性15.4% ⇒ 30~34歳10.2%
25~29歳女性15.9% ⇒ 30~34歳11.7%
(どちらも一般労働者)
そして、35歳を過ぎると男女ともに8.6%、8.9%という数字になります。
これは転職を受け入れる企業側も35歳以降は、いわゆる平社員ではなく管理職を対象とした転職にシフトしていくからです。
「転職は35歳まで」「30歳までに天職をみつけよう」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
データを見ても転職を考えるには30歳を過ぎてからではキビシイことがわかります。
さらに現在のコロナ禍における経済状況の厳しさを考慮すると転職市場はさらに厳しくなるでしょう。
まずはライフプランをたてる
では、どうすれば良いのでしょうか?
意識したいのは、貯金、投資運用、自己投資のどれも欠けることなくバランス良く取り組むことです。
しかし、誰にでも当てはまるような「答え」(ベストバランス)はありません。
あなたの置かれている状況、年齢、性別、家族構成、借金(ローンの有無)などによって答えが変わります。
現時点で大学生なのか、20代独身と40代既婚子持ちでは状況が違いすぎますよね。
忘れてはならないのは、前段で説明したように自己投資が必ずしも社内の出世や転職に繋がるとは限らない点です。
またそもそも出世なんかに興味がないという人だっているでしょう。
ほどほどに暮して、将来の心配をできる小さくして、身の回りの幸福を出来るだけ愛でて生きていきたい。
そういう人もいると思うんです。
つまり自分自身の「ベストバランス」を見極めるためには自分が現在置かれている状況の把握に加えて、どんな生き方をしたいのかライフプランを決める必要があるんです。
そして、ライフプランから逆算して、貯金、投資、自己投資の比率を自分なりに決めることが大切になります。
貯金や運用や自己投資よりもまずライフプランを立てよう!
さて、このライフプランを立てようというのは、投資では大前提の話だったりします。
「みんなが欲しかった!FPの教科書3級」(滝澤ななみ/TAC)というファイナンシャルプランナー検定の教材があります。
その教材のチャプター1が「 ライフプランニングと資金計画」ということからもお分かりいただけると思います。
最後に改めて書いておきますが、わたしは自己投資を否定しません。
自己投資も「投資」の一部です。
資産運用の「投資」と同じようにライフプランをもとに計画的に投資しましょう。
最後に、色々偉そうに書きましたがわたしがライフプランを若い時から立てていたというわけでありません。
むしろ逆なんです。
だからこそ、何歳からでも良いから早めにライフプランを立てた方が良いよ、と20歳の頃の自分に言いたくなって書いたというわけです。
それでは、また。