りょうさかさんと

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舞台「23階の笑い」を見てきた!


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どうも、りょうさかさんです。

先日、世田谷文化生活情報センターにて舞台「23階の笑い」を見てきました。

(公演期間は2020年12月5日~12月27日。既に終了しています)

素晴らしい舞台だったので、記録として感想を残しておきたいと思います。

 舞台「23階の笑い」とは

舞台「23階の笑い」 について。

原作は、ニール・サイモン

アメリカが誇る20世紀最大の喜劇作家。

演出・上演台本は、三谷幸喜さん。

「23階の笑い」の設定は、1953年のアメリカのテレビ業界。

放送作家7人とコメディアン・マックスの物語です。

主人公マックスを演じるのは、小手伸也さん。

放送作家7人は、瀬戸康史さん、吉原光夫さん、山崎一さん、鈴木浩介さん、浅野和之さん、松岡茉優さん、梶原善さん。

マックスの秘書を青木さやかさんが演じます。

ストーリーは、テレビ局上層部によるマックスの番組の時間短縮、政治ネタの禁止といった圧力がかけられるところから動き出します。

舞台「23階の笑い」の感想

「23階の笑い」は、小学生未満の入場ができないので娘を妻にお願いして1人で見に行きました。

以前、子どもと見に行ったミュージカルはこちら⇒

わたしは「舞台」というものを見るのは初めてでした。

ミュージカル、浄瑠璃などを全部合わせても片手程度しか見たことがありません。

ドキドキしながら三軒茶屋駅につきましたが、早く着きすぎたので劇場のある建物の3階に入っていたTSUTAYAでオードリー若林正恭さんの「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を購入して時間を潰します。

開場の時間になると行儀よく2列で消毒と検温をして入場します。

パンフレットを購入して、2階の指定席へ向かいます。

チケットは、A席(10,000円)だったのですが、「わたしは1万円も払って2階席かあ」(しかも2階席の一番後ろの端)と少しだけ不満でした。

でも、実際に席に着いて、演者のいないうす暗い舞台を見て、なんとなく「ここは良い席だな」と思いました。

座席は、全席利用。

新型コロナ対策のために全ての席の間にシートのようなものが張ってあります。

透明ではないので、まるで個室ブースに入ったようです。

お陰で隣の凄い派手で特徴的なオバサマを気にせず、集中して観劇することができました。

舞台が始まると語り手であり新人放送作家役の瀬戸康史さんが登場します。

無言でつかつかと歩いて窓を開けると外の喧騒が聞こえてきます。

瀬戸康史さんが一度引っ込むと入れ替わりに出てきた秘書役の青木さやかさんが、窓が開いていることを不審に思って窓をキッチリ閉めます。

戻ってきた瀬戸康史さんが窓が閉まっていることに怪訝な表情を浮かべ、再び窓を開けます。

なんてことのないすれ違いコメディですが、わたしは目の裏側には涙が溜まるのを感じました。

映画・ドラマなら冒頭シーン、漫画なら第一話ってその世界への入口だと思うんです。

物語の方向性、登場人物の性格から物語内の立ち位置を端的に視聴者に伝えて、その先をワクワクさせる。

でも、わたしの感動はそういうことでじゃないんです。

テレビでしか見たことのない役者さんが、そこにいて演じている。

こんなとっても単純なことに感動したんです。

オペラグラスを持っていなかったのでテレビのように役者さんの表情までハッキリとわかりませんでしたが、わたしは持ってこなくて良かったと思いました。

だって、笑う時に邪魔じゃないですか。

それくらい笑い、最後はしんみりと終わるストーリーでした。

舞台の途中で会場スタッフの方がマスクを外しているお客さんへ「マスクのお願い」をしているのが目に留まりました。

客席のマスク着用をどこかからチェックしているんだと気付いて「このコロナ禍で舞台をするためにはこれほどまでに気を付けなければならないのか」と運営する人たちの心労が伝わってきたようでした。

また舞台、見に行きたいな。

それでは、また。