どうも陵坂です。大学入試が変わる変わると書いてきました。少し前の話題ですが大学入試センターが「大学入学共通テスト」で出題する国語と数学のマークシート式問題例を公表しましたよね。今、高校生の方、保護者の方はご覧になられたでしょうか。
見ていなくても心配しないで下さい。私は仕事から教員の方に会うこともあるのですが、まだ先のことだと見ていない方にいっぱい会いました(笑)
でも、もうそうは言っていられないんですよね。高大接続改革の実施方針等の策定について(平成29年7月13日):文部科学省を読んでいただければわかるのですが、平成32年度(2020年度)から「大学入学共通テスト」が実施されるわけです。
つまり2018年度の新高校1年生が受けるテストなんです。
来年だよ、来年。今の中学3年生はこれを受けるんだから、このブログに書いてあるような思考力、書く力を意識して身に付けてね。
実際の問題例
さて、実際の問題例ですが、大枠はこちら大学入試センターのWEBページで見ることが出来ます。
どう変わったのか? 5月発表の国語の問題文を一部引用するので読んでみてください。
(この上に「契約書」のモデル文があります)
問1 駐車場使用契約を行った3か月後のある日、サユリさんのもとに、原パークの担当者から電話があった。「もしもし、原パークですが(中略)駐車場料金を毎月21,600円払っていただいておりますが、このたび24,840円に値上げすることを決定いたしました。(中略)サユリさんは、この突然の値上げに納得がいかないので、原パークに対して今回の値上げに関する質問をしたい。契約書に沿って、どの条文の、どのような点について質問したらよいと考えられるか。解答の文末が「~について質問する。」となるようにして、40字以内で述べよ(句読点を含む)。
問題文の設定を読んだだけでも今までのセンター試験とは違って面白いですよね。それに読み取る力とそこからどう質問するのかを問われている問題です。
知識・技能だけではなくどう活用するのかをより問う問題になっています。
数学の場合
数学では、複数選択の問題で選択数を明示しない形式での出題がありました。これも今までにはないパターンですよね。本当に理解していなと解くことが出来ないようになっています。
また一つの問題で複合した要素を聞く問題になっていることも特徴です。これも結構大変なんですよね
「容疑者Xの献身」(東野圭吾)でも「幾何の問題に見せかけて、じつは関数の問題であるとか」という台詞がありましたよね。
何の問題かわかれば解けるのに、違う問題に見せかけられてしまうだけで解けなくなってしまうことが往々にしてあります。ましてや複合ということは一つだけの発想ではなく学習したことを組み合わせる作業が加わります。
まだ問題は試行中ですが、思考力・総合力を問う傾向は変わらないはずですから日々の学習の時点から意識して勉強していきましょう。