りょうさかさんと

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【2020年】小学校英語教科化による大きな変化ついて解説【内容・書く・評価】


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どうも、りょうさかさんです。

新型コロナの影響で、通信教育やインターネット授業などの話が関心を集めています。

それらに気を取られて忘れてしまいがちですが、2020年から小学校の指導要領が大きく変わりました。

お母さん・お父さんにとって大切なのは、指導要領がどう変わったかという細かい内容よりも大きく変わった部分ですよね。

今回は、その中でも大きい要因を占める外国語「英語」の教科化について解説していきます!

「英語」は小学校3年生から必修

小学校の「英語」(外国語活動・外国語)の授業が2020年から必修化されます。

その内容は、どんなものか? というと…

  • 5・6年生で行われていた「外国語活動」が3・4年生で必修
  • 5・6年生では教科書を用いた「外国語」が始まる

教育関係の企業のCMなどで「3年生から英語の授業が始まる!」という文言を目にしたら、この「外国語活動」のことを指しているのだと思ってください。

移行期間で半分の学校が3・4年生で外国語活動を実施している

いきなり3・4年生で大丈夫なの? という疑問もあると思います。

「移行期間」といって平成30・31年の2年間、小学校では前倒しで「外国語活動」の授業をしています。

文科省は移行期間に外国語活動の授業を「最低3・4年生では15時間(月1回程度)をしてくださいね」という指針を出しています。

では実際どうだったのか? というと…

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(引用)移行期間中の授業時数調査の結果について:文部科学省

3・4年生ともに45%の学校が2020年の時数と同じ35時間(月3回程度)を実施。
5・6年生ともに42%の学校が70時間(週1~2回程度)を実施していることがわかります。

先生たちと学校が、2年間かけてしっかり準備してくれていることがわかりますね!

「外国語活動」って何をするのか?

3・4年生の「外国語活動」の授業では、文科省が作った「Let's Try!」という教材を使います。

どんなことをするのかというと…

  • 英語の歌を歌う
  • 英語の映像を見る
  • 英語で遊ぶ
  • 英語で挨拶や質問をする

英語を勉強するというよりも、慣れ親しむことに主眼が置かれています。

きっと英語が好きになってお家に帰ってきてくれますよ!

具体的に紙面の中身を見てみたい方は、文科省が公開しているので見てみてください。

新学習指導要領に対応した小学校外国語教育新教材について:文部科学省

小学校外国語活動教材「Let's Try!」及び小学校外国語教材「We Can!」 音声データリンク一覧:文部科学省

「外国語」って何をするのか?

3・4年生の「外国語活動」と5・6年生の「外国語」の授業で大きく変わる点は、3つあります。

  1. 「教科書」がある
  2. 「書く」がある
  3. 「評価」がある

ひとつずつ説明していきますね。

「教科書」がある

5・6年生の「外国語」の授業は、教科書会社が作った「教科書」を使って授業を行います。

ちょっと難しくなるような印象がありますよね

でも、内容自体は「外国語活動」の中身とそこまで大きく変わりません。

  • 英語の歌を歌う
  • 英語の映像を見たり
  • 英語で遊ぶ
  • 英語で挨拶や質問、道案内をする
  • 英語で発表(スピーチ)をする

3・4年生と同じような内容ですが、語彙や表現が増えるというイメージを持ってもらうといいかもしれません。

「発表(スピーチ」)というと大げさなイメージを持つかもしれませんが、夏休みの思い出や将来の夢について4~5文程度の話すような内容です。

「書く」がある

次の「書く」についてです。

「文章書くの?」と急に難しくなるような印象がありますよね。

実際「書く」についてどの程度するのかについて、以前の記事で詳しく書いています。 

簡単に言えば 「見ながら写すことが出来ればOK」というレベルです。

こう聞くとちょっと安心ですよね。

「評価」がある

最後の「評価」、いわゆる「通知表」に関連することですね。

「外国語」という「教科」になったので、国語・算数などの他の教科と同じように「評価」が行われるようになります。

『「筆記試験」があるってことじゃん!! 』と思ったかも。

これに関して現時点では学校によって違うとしか言えません。 

その理由について説明する前に、ちょっと具体的な「評価」について紹介しますね。

「評価」については国立教育政策研究所が、先生向けの資料として「「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料」というものを公開しています。

この中で示されている評価方法は「毎回の授業の中で英語の4技能を評価しよう」というものです。 

この「毎回の授業の中でも評価しよう」という観点は、英語以外の国語・算数といった他の教科でも共通の考え方です。

そして、英語に関していえば「筆記試験」をせずに毎授業の活動だけで評価するケースもあるでしょう。

ただこの上記資料の中では「書く」「読む」について以下のような事例も紹介されています。

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(引用)「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料-小学校外国語・外国語活動-国立教育政策研究所

これはワークシートなんですが….

ちょっとテストっぽいですよね。

そして実は、教材会社さんから「テスト教材」が発売されています。

ただ「テスト」を購入する学校がどれだけあるのか現時点で明確なことは言えません。

忘れてはならないのはわたしたち親世代の時のように「筆記試験だけで評価される」時代ではないこと、「英語以外」も同様の評価をされることを覚えておいてください。

小学校英語教科化による大きな変化ついて解説のまとめ

では、最後に「小学校英語教科化による大きな変化ついて解説」をまとめましょう。

  • 先生・学校は2年前から準備している
  • 3・4年生の「外国語活動」が必修
  • 「外国語活動」では英語を慣れ親しむ
  • 5・6年生から「外国語」が教科化
  • 「外国語」の授業では英語の教科書を使って授業をする
  • 「書く」が新しく入ってくる
  • 「評価」される

とっても大きな変化ですよね。

子ども達もお母さん・お父さんも不安かもしれませんが、まず学校の授業を楽しむことからはじめてみてくださいね。

それでは、また。

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