どうも、りょうさかさんです。
「ロジハラ(ロジカルハラスメント)」が話題だそうです。
初めて「ロジハラ」という言葉を聞いた時、意味がわかりませんでした。
正論がダメだと?
だったら、「ロジハラ」に「ロジハラ」かましてやんよ!
と言うのが今回の記事の内容です。
ロジハラの2つの側面
「ロジハラ」とは「正論ばかりを突きつけて相手を追い詰めるハラスメント」という意味です。
具体的にはこういうのが「ロジハラ」です。
軽く愚痴を言っただけなのに「キミに非がある」と言われた、ミスしたことは分かっているのに上司から「なぜミスをしたのか?」と怒られたなど、共感ではなく正論で返される
(引用)『ワイドナショー』で“ロジハラ”議論が勃発! 「“勝つなや!”ってこと」 - ラフ&ピース ニュースマガジン
わたしが見た別のテレビ番組の街頭インタビューでも「愚痴を言ったら、君にも悪い部分あるよね、って返事がきてロジハラだと思いました。共感してほしかっただけなのに」という趣旨のコメントをされている方がいました。
つまり「ロジハラ」には2つの側面があるということです。
- 相手が「追い詰める」ことを目的に正論を使ってくるケース
- 自分が感情面の話題をしているのに相手から論理の話題が返ってきたケース
「ロジハラ」を論じる際には、この2つを整理して考える必要があるでしょう。
相手が「追い詰める」ことを目的に正論を使ってくるケース
まずは「相手が「追い詰める」ことを目的に正論を使ってくるケース」についてです。
上の引用文の例でいえば「なぜミスをしたのか?」と上司の問われるケースですね。
おそらく「なぜミスしたのか?」という質問自体が「ロジハラ」ではないと思うんです。
大事なのは言葉が発せられた目的です。
仮に「ミスの原因究明」が目的であれば、「なぜミスしたのか?」と問うことはとても重要ですし、ロジハラには当たりません。
システムの欠陥が隠れているかもしれませんし、ヒューマンエラーの場合だったら例えば、書類の書式や表記を変更することで減らせるということに気付けるかもしれません。
逆に言えばどんな言葉であれ、追い詰めることを目的とした表現はロジハラになるということです。
ただ、それはもう「パワハラ」じゃないの?
と「ロジハラ」に「ロジハラ」をかましておきます。
自分が感情面の話題をしているのに相手から論理の話題が返ってきたケース
次に「自分が感情面の話題をしているのに相手から論理の話題が返ってきたケース」についてです。
上の引用文の例で言えば「愚痴ったら、君も悪いよね、と言われた」ケースのことです。
感情と論理ですれ違いしているわけです。
このケースは色々な背景が想像できるので、一概に言うべきではありませんがロジハラをした側にもロジハラだと受け取った側にも色々な感情があると踏まえておく方が良いように思います。
まず前提として「愚痴を言う程度」の友人関係があるわけです。
「君も悪いよね」と言った側は本当に正論で言い負かしたいだけだったのでしょうか?
わたしは本当に大事な友人であれば、友人にも非があれば指摘します。
逆に友人もわたしに「それはアカンぜよ」と指摘してくれます。
そのことで友人関係が壊れることはありません。
相手のことを大事に思うからこそ正論を言うケースというのはあるんです。
また「愚痴を言う」ことは言い換えれば「甘え」です。
更にこのケースの場合「期待した返事がこなくて、勝手に失望している」とも言えます。
期待した返事だけが欲しいならAIにでも言えやコラーーー!!
こちらとら、人間なんじゃい。
24時間相手の気持ちを考えて生きれんわ。
っていうか愚痴を言ってるその瞬間、お前自分のことしか考えてないだろ、お前だって相手の気持ち考えてねーじゃねぇかよ!
お・た・が・い・さ・まッ!!
どうだ、これがロジハラだ。
愚痴に「君も悪いよね」って返事がきたくらいで「ロジハラ」言ってんじゃねえ。
ロジハラをしないために
さて、「ロジハラ」に「ロジハラ」をかましたところで考えたいことがあります。
それは、「ロジハラ」をしないためにどうすれば良いか? です。
ここまで辛抱強く読まれた方は、お察しの通りこの「りょうさかさん」、ロジハラの権化、歩くロジハラ、ザ・グレイトフル・ロジハラな生きざまでございます。
「ロジハラ」という言葉を初めて知った時、「ああ、これはわたしのことだ」と思いました。
ロジハラしちゃった方、ごめんなさい。
現在進行形で「ロジハラ」している「ロジハラ」、君はわたしだ。
そんな「ロジハラ」であるわたしも会社生活では「ロジハラ」をしないように気を付けて生きています。
意識していることはたったの2つです。
- 返事は、まず「共感」から
- 相手に「逃げ道」をつくる
わたしは人間の会話は「共感」か「答え」を求めているんだと考えています。
例えば、デートでケーキを食べて彼女から「美味しいね」と言われたら誰だって「共感」を求めているとわかると思います。
ここで「素材や分量(答え)」について語り始める人はいないでしょう。
では、仕事の場合はどうでしょうか。
「あの取引先、マジ厳しいです」と言われたら「共感」を求めているのか「対応法のアドバイス(答え)」を求めているのかわかりませんよね。
なので、まず「そっかあ、厳しかったかー」とまず共感するようにしています。
とりあえず、まず共感。
そして、ロジックで話す時も相手に「逃げ道」を作るようにしています。
もちろん仕事など「望ましい思考」に誘導することもありますが、基本的にはこのスタンスです。
詰将棋みたいに相手を追い込んでいって「勝つ」ことって実生活ではあまり意味がないんですよね。
自分の「敵」を作りかねないし、負の感情が生じると長期目線でマイナスの方は大きいと思うし。
じゃあ、どうやって「逃げ道」を作るかというと「曖昧な言葉」で誤魔化すわけです。
「君の悩みは難しいから答えは一つじゃないけれど、わたしはこう思う」みたいな。
オブラートに包みまくり。
あとは「口に出す前に6秒くらい待ってから言わずに飲み込む」「あえて負ける」といったことも意識しています。
口をつぐんだり負けるのは感情的には不満だと思います。
でも、結局一緒に働く仲間だし、仕事の成果に感情(モチベーション)って大事じゃないですか。
人間はロボットじゃないんだから、給料もらってるんだからやれよ! って言ってもやりませんよ。
「最終的にお客さんが喜んで、会社が儲かる方が自分も幸せだよね」というロジハラを自分にするんです。
わたしと同じ「ロジハラの民」ならきっと出来るはず。
それでは、また。