りょうさかさんと

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【非認知スキル】自制心の鍛え方 6選【継続の仕方】


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どうも、りょうさかさんです。

以前、非認知能力を高める方法という記事を書きました。 

今回は、非認知能力の中から「自制心」を鍛える方法についてです。

自制心を鍛える方法

前回の記事では、自制心を鍛える方法として「継続と反復」「計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」をご紹介しました。

でも、大人でも難しいのに子どもに自制心を鍛える方法をさせたら良いのか悩ましいですよね。

そこで「継続と反復」「自己管理」の方法についていくつか紹介したいと思います。

環境を整える

「継続と反復」をするためにはまず環境を整えることです。

わたしが環境を整えるためにしていることは、以下の2点です。

  • よく使うものは5歩以内に収納する
  • 子どもに遊んでほしいものは取り出しやすい位置に置く

人間は、少しでも面倒だと思うと「やる気」が下がる生き物です。

  • 引き出しをあける。
  • 扉をあける。
  • フタをあける。
  • つま先立ちをして手を伸ばす。
  • しゃがむ。

こういったプロセスがあるだけ途端に面倒くさくなってしまうんですよね。

逆に言えば、子どもに継続させたいものを収納する際は以上の点に気を付ければ良いんです。

りょうさか家では、子どもの玩具はこんなシェルフを使って収納していますよ。

これなら子どもの目線に扉なしで収納することができます。

絵本や知育玩具を収納していると子どもが自然と手を伸ばし遊んでいます。

ご褒美を用意しておく

何かご褒美でも良いし、シールをカレンダーに貼っていくというやり方もありますよね。

りょうさかさん家では、トイレ・トレーニングでご褒美にシールをカレンダーに貼りました。

メモを書く

「計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」ことが自制心を鍛えるって少し不思議ですよね。

わたしの考えなんですが、「なんとなくわかっている」ことって実はよくわかっていないことが多いですよね?

勉強でも「なんとなくわかっている分野」ほどテストの点数がとれなかった、みたいな経験があると思います。

そして、自分のことってまさに「なんとなくわかっている気がするけどわかっていない」状態が多いと思うんです。

この「なんとなくわかっている気がするけどわかっていない」という状態を「可視化」するために「計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」方法が有効なんだと思います。

では具体的にどうするのかというと一番身近なのはメモを書くという方法です。

「メモの魔力」(前田裕二/幻冬舎)では、思考を抽象化⇒具体化するプロセスが紹介されています。 

「メモの魔力」ほど高度なメモは子どもに難しいかもしれませんが、こんなメモの仕方はどうでしょうか。

まず最初は、気が付いた時に記録を付けてみて下さい。

例えば、サッカーなら、その日できたリフティングの回数をメモをする。

慣れてきたら、どうしてリフティングの回数が増えたのか理由を考えてみる。

「プロ選手のリフティングのYouTube」を見たのが理由だとしたら、どこを真似たのか詳しく書いてみる。

そうすると「ある瞬間の軸足の膝の使い方が大事だと気付く」かもしれない。

蹴っている足以外も大事だと気付けば、今度はドリブルの時の手の動き、頭の動きを見てみようと応用していけますよね。

こうやってメモを継続して、発展させていけば思考や視点が深まっていきます。

手帳・ふせんノートを利用する

「メモを書く」を習慣化するためにメモではなく、手帳やふせんノートを使うという方法もあります。

手帳のカレンダーにたった1行で良いから書いたり、ふせんにメモを書いて手帳やノートに貼るという方法があります。

手帳ならその日付のところにそのまま貼れば良いですし、ノートなら日付を書いて時系列順に貼っていきます。

自分の取り組みや考えを「見える化」し、日付があるので「継続していること」を自己認識できますよ。

日記を書く

「計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」方法として、メモよりもう少し進むと日記を書くという方法があります。

日記は、それ自体が「記録」「自己管理」という要素があります。

でも、日記ってなかなか長続きしないですよね。

日記帖を枕元において、寝る前・起床時に書こうと思っても結局三日坊主になったり。

いきなり多く書き始めても長続きしないので、まず5行からはじめてみてはどうでしょうか?

「あなたを天才にするスマートノート」(岡田斗司夫/株式会社ロケット)では、まず「5行日記」から開始することを推奨しています。

「○○が○○した。」「○○が○○だった」と短く書くことから行動記録を取っていくことからスタートします。

5行日記に慣れたら「行動採点」(0~5点満点の6段階)をしていくという流れです。

6段階なので細かい点数を迷うことは減りますし、低い点数の行動を自然とやめたり、改善したくなるという効果があるそうです。

これだったら子どもでも気軽に取り組めますよね。

詳しく知りたい方は書籍をどうぞ⇒

世界最高峰のプロゲーマーときどさんは、著書の中で毎朝、昨日の1日の自分の状態を記録するために「自分の通信簿」をつけていることを紹介しています。  

ときどさんの場合は、睡眠時間、食事回数、脈拍、ストレス量などの25項目に1~10の10段階評価をつけて自己管理をしています。

この項目を自分なりにアレンジしてみてはいかがでしょうか。

受験生なら、教科毎の勉強の時間、教科毎の勉強の質、運動量、睡眠時間、睡眠の質、ストレス量、今日の成果などなど。

「数学は2時間勉強したけど質はイマイチだった」「英語は1時間勉強したけど文法事項がストンと頭に入ってきたから質は良かった」という風に自己管理と継続に使えると思います。

詳しくは「世界一のプロゲーマーがやっている努力2.0」(ときど/ダイヤモンド社)を読んでみてくださいね。

アプリやSNSを使う

これまで紹介してきた方法が、紙とペンをベースにする方法でした。

紙とペンを用意するのが面倒だったり、そのせいで億劫になる人にオススメなのがスマホを使うことです。

具体的には、スマホのアプリやSNSを使って記録を残していきます。

「ドラゴン桜2」10巻(三田紀房/講談社)では、「みんチャレ」というアプリを紹介しています。

みんチャレ 習慣化No1アプリで継続して習慣を作ろう

みんチャレ 習慣化No1アプリで継続して習慣を作ろう

A10 Lab Inc.無料posted withアプリーチ

「みんチャレ」は、チャットで励まし合いながら三日坊主を防止するアプリです。

こういった専用のアプリ以外にもツイッター、インスタグラムに問題集の写真と一緒に日々の学習を投稿している学生さんは多いですよ。

自分にあったアプリやSNSで発信して継続していきましょう。

自制心の鍛え方 6選のまとめ

最後に「自制心の鍛え方」についてまとめておきますね。

自制心を鍛える方法は、「継続と反復」「計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する」の2点。

では、「継続と反復」「記録し、自己管理」にはどのような方法があるかというと以下の6点。

  1. 環境を整える
  2. ご褒美を用意しておく
  3. メモを書く
  4. 手帳・ふせんノートを利用する
  5. 日記を書く
  6. アプリやSNSを使う

この中から自分に合う方法を使ってみてください。

ちなみにわたしが個人的に使っているのはツィッターです。

娘と取り組んでいるDWEについて履歴を残しています。

こんな感じのハッシュタグをつけて、毎日記録をつけて継続を意識していますよ。

自分が取り組んでいて感じるのは、継続性だけならツィッターで十分です。

逆に継続しながら思考を深めたり、生活習慣を改善するなどの発展性を求めるのなら見返しやすい紙ベースをオススメします。

ぜひ、色々な手法を試して、自分に合う方法を探してください。

それでは、また。