りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

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【書評】「自分の意見で生きていこう」中立信仰から脱却!


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どうも、教育関係会社員のりょうさかさんです。

「自分の意見で生きていこう――「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ」(ちきりん/ダイヤモンド社)についてです。

 

「自分の意見で生きていこう」の内容

まず本書「自分の意見で生きていこう」の内容を簡単に説明しますね。

本書では「世の中のあらゆる問題」には「正解のある問題」と「正解のない問題」の2つに分けられると述べます。

「学校のテスト」のように必ず正解のある問題と「家を買うか賃貸か」のように正解のない問題が世の中にあるということです。

読んでみると「当たり前」と感じることでも、実際の局面では「正解」があるように錯覚しがちです(わたしもそう)

「正解のない問題」にあるのは人それぞれの「意見」でしかなく、その「意見」を言えるようになりましょう、というのがザックリとした本書の内容です。

とはいえ「意見なんてなかなか言えないよ」という方もいるち思います。

本書の後半には、意見をもつための練習問題も掲載されています。

オススメは問題を読みながら、紙とペンで思考を整理することです。

きっと「自分なりの意見」をつくることができますよ。

変わりつつある学校教育

確かにこれまでの学校教育では「正解のある問題」がほとんどでした。

「学習の過程」を考えればそれ自体が悪いことではないのですが「全てに正解があると思い込んでしまう」という弊害もあるという指摘なわけです。

2022年度の高校の新指導要領では本格的に「総合的な探究の時間」が始まります。

「探究活動」とは「自分で課題を見つけて、自分なり研究をする活動のこと」です

この探究活動については様々な意見があります。

ただ「学校」の中で「正解のない問題に取り組ませたい」という視点に立てば、「探究活動」は今後の子どもたちに経験させたい活動になると考えます。

スタンスを明確にしろ

さて、本書に話を戻しましょう。

本書の中には「スタンスを明確にしない発言では、議論できない」という指摘があります。

賛成、反対を明言せずに「一概に言えない」「根拠となる数字はあるの?」みたいなことを言っても賢そうな印象を与えることはできますが、議論が発展することはないという指摘です。

そして、「中立信仰に陥るな!」と指摘します。

これについてはガツンとやられました。

わたし自身、このブログでは中立信仰というか、あまり過激な意見は書かないようにしていたからです。

断定的に言い切ったり、白黒つけるような発言の方が好かれるのは理解しています。

一方で、断定的にいうことでアジテーションするような言説には注意が必要だと感じているからです。

以前の記事でも書きましたが、極端なことを言って人を不安にさせたり、それで金儲けしようとする人は世の中にいます。

もちろんお金儲けが悪いわけではなく「不安にさせて」の部分が問題です。

そこで、わたしは無駄に煽るようなことは慎もうと考えたんです。

いわば「意見を表明する際」の注意点・負の側面を気にして、中立信仰に陥っていたわけです。

これからはもうちょっとスタンスを明確にして、ブログを書こうかなー、そんなことを考えました。

それでは、また。