どうも、りょうさかさんです。
今回は「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります」(吉田尚記/河出書房新社)です。
河出書房新社さんの「14歳の世渡り術」シリーズの1冊。
本書のポイントを一言でいえば「まず話しかけろ!」です。
- 「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります」 の内容
- お気に入りのエピソード「悪いあの人」「かわいそうな私」
- 「被害者・加害者の図式」を知り対応する
- 【書評】「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります」のまとめ
「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります」 の内容
本書「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります」は、ニッポン放送のアナウンサーである吉田尚記さんが、アナウンサーとしての経験とアドラー心理学を背景に「不安を解消する方法」について語ってくれます。
200ページ近い本書のポイントをギュッと4つに絞るとこんな感じになります。
- そもそも「不安」とは何か?
- コミュニケーションの実践編
- 深刻になりすぎない実践編
- 人生の捉え方
シリーズ名通り14歳でも読みやすいようにエピソードや形式を工夫して書かれています。
また「実践編」では「具体的な取り組み方」が紹介されています。
本書の言い回しを使うと「to be」ではなく「how to」「to do」、つまり「どうするか」「何をやるか」に重きがおかれています。
お気に入りのエピソード「悪いあの人」「かわいそうな私」
なんと本書は著者吉田尚記さんのnoteで全文公開されています。
わたしは書評を書く以上ちゃんと書籍を買いましたが、気になった人はまず章タイトルの気になったところだけでも読んでみてください。
わたしが気に入った「エピソード」はこちら。
トラブルが起きたとき、人間の話すことはすべて「悪いあの人」「かわいそうな私」「これからどうするか」に分類できます。何もしないと、「悪いあの人」「かわいそうな私」という発言が、9割を占めてしまうそうです。
(引用)書籍「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります。」 #全文公開チャレンジ 第4回|よしだひさのり|note
これは、本当に耳が痛いw
わたしも決してメンタルが強い方ではないので、気が付けば自分は被害者、相手は加害者という簡単な図式に落とし込みがち。
あなたもこういう要素って少しはあるんじゃないでしょうか?
この図式を知り、自分の置かれた状況を客観的に見て、「これからどうするか」を考えることに力を使うべきだという本書の趣旨には賛同しかありません。
もちろんスイッチをオン・オフするみたいに気持ちを簡単に切り替えることは出来ませんが、この図式を知っているだけでずっと気分が楽になるはずです。
一方で、わたしのような大人はこの図式を知り、相手がこう考える可能性が高いと想定して発言することが大切になります。
「被害者・加害者の図式」を知り対応する
本書を読んでから気付いたんですが、上段の「悪いあの人」「かわいそうな私」という図式を使う人はわたしを含めて結構まわりにいます。
わたしが気付いたのは、特にこの図式を使いがちなのは「ごめんなさいと言えない人」だということです。
あなたの周りに素直に「ごめんなさいと言えない人」っていませんか?
「ごめんなさいと言えない人」ってまさに「悪いあの人」「かわいそうな私」だと状況を認識しているんだと思います。
だから「かわいそうな私が、どうして悪いあの人に謝らないといけないの?」と考えて「ごめんなさい」と言えないんじゃないでしょうか?
じゃあ、「ごめんなさいと言えない人」にどうすれば良いのか?
この本を読んでから、わたしがそういう相手の時に特に気を付ける点があります。
それは「ごめんなさいと言えないタイプ」を被害者にしないことです。
自分を被害者(かわいそうな私)だと思ってしまうと、伝える側が加害者(悪いあの人)になってしまいます。
そうなると伝えたいことも伝わりませんよね。
だから最初にウソでも「君は悪くないんだけど」「わたしも同じ立場だったら同じようなことをしていたかもしれない」的なフォローをします。
趣旨は「あなたは被害者じゃない」と伝えることです。
このプロセスを経て、ようやくこちらの意見にも耳を傾けてくれるようになります。
次に「しかしトラブルが起きてしまった」「トラブルを解決する具体的な方法について考えよう」「今後のことを考慮して一緒に改善しよう」という趣旨の話をします。
また相手の意見は、全部聞くスタンスをとります。
このプロセスで大事なことは、相手に味方だと理解してもらうことです。
そもそも同じ会社の人間だから「味方」なんですよね。
そのことを相手に思い出してもらうように接しています。
こうすると比較的、こちらの意見も聞いてくれるようになりました。
あくまでこれは、わたしのやり方ですが少しでも参考になれば幸いです。
【書評】「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります」のまとめ
「あなたの不安を解消する方法がここに書いてあります」は、前述のように「how to」「to do」について書かれた本です。
そのため普通に書評を書くと「参考になった」「ちょっと違うと思う」みたいなモノになりがちです。
そこで、本書をもとに行動したことを書いてみました。
上で書いたことは、元々なんとなくしていたことなんですが、こうやって思考を言語化して改めて人と接する際に意識するようにしています。
本書を気に入った方はまず本文の無料公開から読んでみてくださいね。
それでは、また。