どうも、りょうさかさんです。
今回は「非属の才能」(山田玲司/光文社)のご紹介です。
基本的には10代向けの本ですが、親にとっても気付きのある本でした。
「非属の才能」とは
本書、「非属の才能」は2007年12月20日に光文社より発売された漫画家・山田玲司先生の新書です。
2011年本屋大賞「中2男子に読ませたい!中2賞」にも受賞されていて、全文が無料公開されています。
「才能というものは"どこにも属せない感覚"のなかにこそある」(本書p.5より)という象徴的な言葉から本書はスタートします。
有名人、芸能人のエピソードを差し込みながら、その感覚を忘れずに「考え続けろ」「考えることを放棄するな」と語ります。
そして、「孤立と孤独を混同するな」「和を持って属さず」と続けます。
無意識のうちに「社会にスポイルされそうだ」と感じている10代には、きっとたまらなく刺さる本だと思います。
「中2男子に読ませたい!中2賞」を受賞しているだけあって10代向けな内容ですが、改めて親になって読むと胸に刺さる箇所もありました。
親の価値観を押し付けない
わたしは「親の価値観を押し付けたくない」と何度もブログで自分の戒めとして書いていますが、ふとした時に出てしまいます。
「親の価値観を押し付けたくない」理由は下記記事をどうぞ。
「親の価値観を押し付けたくない」と思っていても、ついそうなってしまうのは、子どもを心配してこそ。
また「しつけ」なのか「価値観や常識の押しつけ」なのか線引きが難しい場面があることも事実です。
それでベッドの中でモヤモヤしてなかなか眠れなかったり…。
本書の中では、家族に関わるこんな言葉が出てきます。
時代の空気や周囲の常識などより、ただ本人を信じてあげればいいだけの話だ。(本書p.48より)
子供の未来は、「親が子供をどれだけ許せるかで決まる」と考えていいと思う。(本書p.74より)
父がよく言っていたのは、「自分の価値観は自分の世代で終わり。自分の人生は支えてくれたかもしれないが、子供の人生は子供が 考えるものだから邪魔はしない」という種類のことだった。(本書p.67より)
どれも力強い言葉ばかりです。
斜に構えて「言うのは簡単」と背を向けるのは簡単ですが、この「言うのは簡単な言葉」を忘れずに心の片隅に入れておくことが大事だとも思うんですよね。
頭でわかっているつもりでも、ついつい疲れたり時なんかは自分の価値観との相違が気になったり、そんな時に思い出したいと思いました。
書評というか、本の中の気に入った言葉のメモみたいになってしまいました。
興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。
それでは、また。