今回は、「言語化力」(三浦崇宏)についてです。
三浦さんの「言語化力」では「言葉」をキーワードに「人生観」「仕事観」という大きな枠組みから、心構えやテクニックなどすぐ取り組めることまで幅広く書かれています。
オススメです!
「言語化力」の内容
著者の三浦崇宏さんは、The Breakthrough Company GO代表・PR/クリエイティブ・ディレクター。
これだけ読むとなんか良くわかりませんが、ひらたく言うと広告などの仕事を手掛けられている方です。
「言語化力」の中で特に気に入ったフレーズを抜粋すると…
- 戦略とは「努力しないための努力」(p.50)
- 言葉の因数分解(p.93)
- 目的に向かうプロセスを明確にすること(p.186)
- 「前年比10%増」というのは「目標」であり、「ビジョン」ではないのだ。(p.192)
- 「論理」よりも「握手できる」ことのほうが大切(p.221)
- あれはあれで必要な過去(p.245)
- いや、答え合わせはまだ先だ(p.249)
もしわたしがあげた言葉が心にひっかかった方は、ぜひ読んでみてください。
おそらくあなたの心もグッと掴まれるはず。
わたしが特に「すぐに使える」という点で印象に残っているのは『「バズるような内容」にするために気を付けている最低限の4つのポイント』の部分です。
- 「短くシンプル」か
- 「意外性」があるか
- 「学び」があるか
- 明日から「すぐにやれる」か
(引用)「言語化力」p.138
詳しく知りたい方は、ぜひ本書をご覧ください。
「言語化力」の実例を掲載
本書で特徴的なのは、言語化の実例を掲載している点です。
「映画スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」を題材に言語化の具体的な手法が36ページにわたって丁寧に書かれています。
「言語化」というと難しそうに感じますが、これだけ丁寧なら出来そうな感じがしますよね。
それでも「いや、まだまだ参考例が知りたい」という方!
そんな方が参考になるのは、三浦さんが日々発信されているツィッターなども生きた事例として使うことができます。
三浦さんのツィッター(正確には動画)でわたしが印象に残っているのは「選挙」にまつわる言葉です。
「選挙戦」という言葉がありますよね。
「戦う」とか「勝ちたい」とか、アレ、僕すごい嫌なんですよ。
「選挙」って世の中を変えるために、世の中を良くするために、自分たちのために声を挙げるものだと思っています。
(動画を見たい方はこちら⇒)
友人である三浦崇宏さん @TAKAHIRO3IURA が新宿ジャック中に応援演説してくださいました。ぜひご覧ください!
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) July 19, 2019
(スタッフ投稿)#おときた駿#やながせ裕文 #参院選#日本維新の会 pic.twitter.com/IbzBtKhf0G
三浦さんは「選挙戦」という言葉自体が「国民目線の言葉」ではなく「政治家目線の言葉」であることをとてもシンプルな言葉で指摘します。
(実はわたし、この指摘を境に三浦さんをより注目するようになりました)
アウトプットの「言語化力」とインプットの「メモの魔力」
さて、本書「言語化力」と似たジャンルの書籍に2019年に大ヒットした「メモの魔力」(前田裕二)があります。
どちらも共通する部分は多いのですが、わたしは重心の位置が違うように感じました。
「メモの魔力」では「自分が経験したことを抽象化し、一般化すること」いわばインプットに重心を置いています。
一方、「言語化力」では、「考えたことをどう発信すべきなのか」いわばアウトプットすることに重心を置いてるわけです。
また「メモの魔力」と「言語化力」が対照的なのは、読者への距離感です。
「メモの魔力」はメモという身近なものを使って、身近なところから抽象化・一般化をして内的世界の変容を試みる書籍です。
「言語化力」は、文字と言葉を発信後に自分や周りがどのように変わるかという未来を問う書籍です。
「メモの魔力」を読まれた方で、ちょっと最近忘れがちだなという(わたしのような)方は、三浦さんの「言語化力」も読まれることをオススメします。
「メモの魔力」とは違った切り口で、あなたのやる気を奮起してくれるはず。
「言語化力」のまとめ
- 言語化するための思考・テクニックがわかりやすくまとめらている。
- 言語化の実践例が掲載
- アウトプットに重心が置かれている
今回の記事は、「言語化力」の感想を上手く言語化できていたでしょうか?
もっと考えたこと、思ったことを丁寧に言語化していこうと思います。
それでは、また。