りょうさかさんと

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

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2024年から教科書が紙からデジタルに変わる!?


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どうも、りょうさかさんです。

2020年1月27日、文科省から2024年以降、小中学校の教科書を「デジタル教科書に変更する」「紙とデジタルの併用にする」といった5案が出されました。

(参考)デジタル教科書、紙と併用か・全教科か…文科省が5案提示 : ニュース : 教育 : 教育・受験・就活 : 読売新聞オンライン

今回は、このニュースについて見ていきましょう。

結論から言うと2021年度4歳の子どもが小学生になる頃には毎日学校でタブレットを使うようになるということです。

文部科学省の5案を見てみよう 

報道された5案は、文部科学省の「デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議中間まとめ骨子案」という資料から見ることができます。

では、実際に5案を見てみましょう。

・ 全ての教科等において、デジタル教科書を主たる教材として使用する
(紙の教科書を全てデジタル教科書に置き換える)
・ 全て又は一部の教科等において、紙の教科書とデジタル教科書を併用する
・ 発達の段階や教科等の特性の観点を踏まえ、一部の学年又は教科等においてデジタル教科書を主たる教材として導入する
・ 設置者ごとに当該年度で使用する教科書を紙の教科書とするかデジタル教科書とするかを選択できるようにする
・ 全ての教科等において、デジタル教科書を主たる教材として使用し、必要に応じて、紙の教科書を使用できるようにする(学校に備え付けた紙の教科書を貸与する、紙の教科書で学習する方が教育効果が高いと考えられる部分に限定した紙の教科書を配布する等)

(引用) デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議中間まとめ骨子案-文部科学省(2021年1月27日)

簡単にまとめると…

  1. 全てデジタル教科書
  2. 全て又は一部の教科で紙とデジタル教科書の併用
  3. 一部の学年・教科のみデジタル教科書
  4. 設置者ごとにその年度で使用する教科書を紙かデジタルか選択する
  5. 全ての教科でデジタル教科書を使い、必要なら紙の教科書も使う

「2」と「5」の違いが微妙ですねw

この文面から読み取ると「2」は、どの教科で紙の教科書を使っても、デジタル教科書を使っても問題ないという主張ですね。

「5」は、基本はデジタル教科書という大前提のものと特例として、紙の教科書を認めるという感じでしょうか。

今回、報道されたものは、あくまで「案」であり、中間まとめは3月までに策定される予定となっています。

今後5年で授業はどう変わるのか?

この案は、2020年12月18日に行われた内閣府の第20回経済財政諮問会議の資料がベースになっていると考えられます。

では、経済財政諮問会議の「教育」に関する部分を見てみましょう。

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(引用)第20回会議資料 令和2年 会議結果- 経済財政諮問会議 - 内閣府

この資料によると「学習者用デジタル教科書の整備状況」について2020年3月時点では8.2%だったものを2025年度には100%にすると書かれています。

さらに「ICTを活用した授業頻度」を2019年度小学校37.1%、中学校43.6%から2023年度には100%にするとも書かれています。

「ICTを活用した授業頻度」はデジタル教科書に限定されませんが、授業では毎日どこかでタブレット端末を使うということです。

デジタル教科書のまとめ

では、最後に内容をまとめましょう。

  • 2023年から毎日授業でICTを使う
  • 2025年から子どももデジタル教科書で学ぶ

こういう方向性が示されているということです。

2023年といえば、たった2年後です

2021年度に幼稚園の年中さんをお持ちのご家庭は、小学校に入ると毎日ICTを使う授業があり、小学校3年生からは手元のデジタル教科書で学ぶというのが当たり前になっている時代がくるわけです。

以前、小学校入学時点の学力が、小4まで影響するという記事を書きました。 

もしかすると小学校入学時点のタブレット端末などの慣れも今後の学力に影響してくるかもしれませんね。

それでは、また。