どうも、りょうさかさんです。
今回紹介するのは「99.9%は幸せの素人」(星渉/前野隆司・KADOKAWA)です。
エビデンスをベースにしつつ「今日からコレをしよう」という具体的なレシピが掲載されているのが本書の特徴です。
「99.9%は幸せの素人」 とは
「99.9%は幸せの素人」とは、星渉さん、前野隆司さんの共著です。
星渉さんは、起業家向けのビジネスコンサルティングを主にされている方。
前野隆司さんは、慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授をされている方です。
前野さんがエビデンスの検証を行い、読みやすい文体は星さんによるものです。
内容は冒頭に書いたようにエビデンスをベースにしつつ「じゃあ、具体的に今からこういうことをしてみては?」と提案する内容になっています。
「具体的に何をするか」などをここに書いてしまっては著者の方々に申し訳ないので、わたしが考えたことと印象に残った部分とを紹介したいと思います。
家族旅行にお金を使うのが大きな幸せ
本書を読んでわたしが考えた幸福感の期待値が高いお金の使い方は家族旅行です。
独身時代はカバンに革靴、腕時計やコートなど高級品に憧れて購入したことがありました。
それはそれで幸福感があるのですが反芻するように思い出すのは家族旅行の思い出なんですよね。
娘と写真を一緒に見返したり、テレビを見ていても「前にここに行ったね」「今度行ってみたいな」と話をして楽しかった思い出を振り返ることができます。
さて、本書によると「こういった感覚」はわたし個人だけのものではなく、エビデンスベースでもそういう傾向があるようです。
お金をどう使うと幸せに感じるのか
本書では「科学的に証明されている"お金を使う"ことで『幸福度が高まる経験の4条件』」というものが挙げらています。
それが以下の4点です。
- 世の中のつながりが実感できる経験
- 「繰り返し語ることができる」思い出となる経験
- 「自分がなりたいと思っている自分像」につながる経験
- 「めったにないチャンス」を得られる経験
(引用者による要約)「99.9%は幸せの素人」(星渉/前野隆司・KADOKAWA)p.49
この4条件のどれか一つ、もしくは複数を満たしているとお金を使った幸福度が高まるそうです。
家族旅行は、この4条件の中の「1」と「2」を満たしますよね。
旅行内容によっては「4」も満たしそうです。
また「『誰かのためにお金を使った』人は、『自分のためにお金を使った』人と比べて、明らかに幸福度が高かった」(引用本書p.55より)という記述もあります。
家族旅行の費用を出すことが同額のモノを購入するよりも幸福度が高いとなれば、なおさらお金の使い方としては期待値が高いと言えます。
2つの財産と幸福感
また本書では「非地位財」と「地位財」の2つの財産が幸福感について紹介されます。
「非地位財」とは、他人の比べなくても喜びを感じられるものです。
例えば「人間関係」「環境」「健康」「自由」「愛情」から感じる喜びのことです。
この「非地位財」から得られる喜びは長続きする傾向があると述べられます。
一方、「地位財」とは、他人と比較して優れていることに喜びを感じるものです。
例えば「出世」「高級品」「給料」から感じる喜びのことです。
この「地位財」から得られる喜びは長続きしない傾向にあるそうです。
(引用者による要約)「99.9%は幸せの素人」(星渉/前野隆司・KADOKAWA)p.164-166
こう考えると「家族旅行」は、「人間関係」を良好にしたり、「愛情」を深めたり維持するためにも有効なイベントだと言えそうです。
その上、子どもから「家族旅行に連れていってもらったことない!!」と思春期に責められるリスクも避けることもできます(笑)
但し、注意点もあります。
それは旅行先や予算などを他の家族と比べないことです。
「毎年海外旅行に行って凄いだろー」と他人に自慢した途端、「旅行」が他人とも比べることができる「地位材」に変化してしまいます。
なので、1年間に行った回数、場所、費用なんかで他人とマウントを獲ったり獲られたりするのは、折角の幸福度が下がるのでやめておきましょう。
比較しない幸福が一番幸せ
やはり思うのは、比較しない幸福が一番幸せだということです。
それでもつい何かを基準にして、比較して確かめたくなることもあると思います。
そういう時は、過去の自分と比較してみたらどうでしょうか?
物事を空間軸でみるのではなく、時間軸で「過去より今、今より将来がどうか」を考える方がよほど良いように思います。
「時間軸」「空間軸」についてはこちらの記事をどうぞ⇒
旅行って計画を立てている段階から楽しいですよね。
「アレも行きたい」「ココも行きたい」とワーワー言いながら、家族や自分の希望・予算・日程をすり合わせるのってワクワクしますよね。
新型コロナが落ち着いたらいっぱい旅行するぞ!
あっ、その前に帰省しよう。
それでは、また。