「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語」という英語教育に関する書籍についてご紹介です。
3歳~中学生3年生くらいまでの子どもがどう英語を学ぶと効率が良いのかについて、応用言語学、脳科学、教育心理学などの科学的根拠(エビデンス)ベースで書かれているのが特徴です。
特に幼児、小学生の英語教育に興味のある方は、
めちゃくちゃオススメ!
な本になっています。
「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語」の構成
本書「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語」の著者斉藤淳さんは、元イェール大学助教授、元衆議院議員という経歴を経て、「J PREP斉藤塾代表」として活躍されています。
本書では「第二言語習得理論(SLA)」と多くの論文と著者の経験値を元に、とってもわかりやすく書かれていますよ。
本書の前半は、どうやって英語を学ぶと良いのかについて論文ベースで解説されています。
一番のポイントは「最適な語学学習法は、年齢によって変化する」(本書p.37)という部分です。
後半では、3歳から中学生以降までの子どもが具体的にどう学ぶと良いかについて英語の学び方と教材が書かれています。
幼児期の英語学習のキーワード
中身を全て紹介すると著者に申し訳ないので、わたしが気になった部分だけ箇条書きにしておきますね。
- 語学はまず「音から」入る(本書p.42)
- 英語圏に育つ子どもたちですら、必ずフォニックス読みの練習をする(本書p.47)
- 「カタカナルビ」は害悪でしかない(本書p.53)
- 「単語カード」より「ピクチャーディクショナリー」(本書p.69-70)
- 「外語語習得については臨海期説は当てはまらない」と実証した研究がある(本書p.110)
紹介したのは、ほんの一部。
詳しい内容が気になった方はぜひ、本書を読んでみてくださいね。
中学生以降の勉強の仕方
中学生以降の勉強の仕方として本書では「シャドーイング」を取り上げています。
シャドーイングとは、音声が聞こえてくると同時に、それを真似して口に出すだけの、非常にシンプルなトレーニングです。「同時」とはいっても、多少は遅れが生まれますから、まさに影(shadow)のように、音を追いかけていくかたちになります。
(引用)「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語」p.267より
このシャードウィングですが、ドラゴン桜2(4巻)でも英語勉強法として紹介されています。
もちろんシャードイング以外の勉強法も「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語」では紹介されていますよ。
まとめ
「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子ども英語」で紹介される英語を学ぶ方法は、わたしたち親世代が経験したものとは全然違います。
ですから、自分の成功体験をもとに勉強法を伝えると結果的に子どもにとって効率の悪い可能性があります。
これって英語が得意な親ほど陥りがちな失敗だと思うんです。
年齢によっても、習熟度によっても勉強法は変わります。
しっかりと親も知識を身に着けて、子どもに関わっていきたいですね。
それでは、また。