RYOSAKASANTO

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

「ごめんなさい」と言えない人について2つの仮説


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子育てをしていると不思議なことに気付きます。

2歳後半の娘は色々な言葉を話すようになってきました。「くるま」などの単語は覚えるし、わたしの発した短い文を一字一句間違わずに復唱するようなことも出来るようになりました。

でも、「ありがとう」と言うのは難しく、「ごめんなさい」と言うのはもっと難しいようです。

ごめんなさいを言えない子ども

子どもに「ごめんなさい」を言ってほしいのは、子どもがイケナイ事をした場面です。この件についてインターネットや本を読むと多くの場合こういうことが書かれています。

・2歳くらいだと、どうして怒られているかわからない

・怒られた理由をすぐに忘れてしまう

・抽象的な概念だから難しい

・だから一度叱ったら、それ以上は深追いせずに反省していたらOK

などなど。

親としては「ごめんなさい」と言えるようになってほしいですが、そうする為には「ごめんなさい」を強要しない教育を心がける時期だというのですから、本当に子育てというのは難しいものです。

そもそもどうして「ごめんなさい」を言える人になって欲しいのかというと色々な考えがあるでしょう。

しかし、大人でも「ごめんなさい」を言えない人は存在します。

ごめんなさいを言えない大人

幸いそんな人には社会人になるまで出会わなかったので、わたしが観測したのは会社内という狭い範囲に限られます。

謝ることのできない後輩には「謝る場面だと思うよ」という主旨のことを伝えましたが、改善は見られませんでした。

最初、私は大人になっても「ごめんなさい」を言えずに、言い訳をしたり他人のせいにする人間のことが理解できませんでした。

常々不思議に思い、時に苛立たせながら観察していました。他人の、しかも大人の人間性をわたしが変えるなんていうおこがましいことは出来るとは思っていません。

それでも、なぜ謝ることが出来ないのか理由を知りたいと思っていたからです。

そして、一緒に働く彼らの振る舞いを観察する内に感じた「ごめんなさい」を言えない大人の共通点は「自己評価が高い」「視野が狭い」という2点です。

1点目の「自己評価が高い」について

自己評価、言い換えればプライドが高い彼らは、「謝ったら負け」とでも考えているように見えます。

この「謝ったら負け」と考えてしまう背景には、謝ったらプライドが砕けてしまうほど脆弱な心があるからなのかもしれません。そして、日常会話から察する彼らの考えを抽出すると非を認められばトコトン叩かれるという心理もあるようです。

これは逆に言えば、彼らは、謝っている人間に対してトコトン叩いても良いと考えている裏返しでもあるように感じます。

この自己評価が高い点については、しばしば言及される点です。

2点目の「視野が狭い」という点について

最近、謝ることが出来ない人間の特徴として「視野が狭い」という部分もあるのではないかと考えるようになりました。

気付いたきっかけは、何気ない出来事だったと思います。

社内のチームで作業していればお互いをフォローし合う場面になることは自然です。

そういう場合、フォローしてくれた人間の負担は一時的には増えてしまいますが「ありがとう」と言うだけで済むものです。なぜなら「困った時はお互いさま」だからです。

この「ありがとう」と言う回数が、謝ることの出来ない人は圧倒的に少ないことに気付きました。

他の同僚にも確認したところ、同僚も「言われてみれば確かに」と膝を打っていました。

どうして「ありがとう」と言えないのか考えてみたところ2つの可能性が出てきました。 

1点目は、「フォローしてもらって当然だ」と思っている可能性です。

「わたしもフォローしているんだからフォローしてよ」というものや、プライド・自己評価が高く「フォローされて当然でしょ」くらい考えているのかもしれません。

2点目は、「フォローされているのに気付いていない」という可能性です。

自分が助けてもらっていることに気付かないくらい鈍感だというケースです。気付いていないことに感謝はできないので、当然ありがとうと言う回数も少なくなります。

「フォローされて当然」「そもそも気付いていない」という2点は、シンプルに言えば視野が狭いということです。

フォローされて当然という傲慢さが与える影響について考えることのできない視野の狭さ。そもそもフォローされていることに気付けないくらいの視野の狭さ。

この「視野の狭さ」は、そのまま「謝ること」が出来ないことに繋がります。

謝ることの出来ない人間は、他人に謝らないといけない出来事が起きていることに気付いていないし、気付いたとしても「謝らない」ことの悪影響を考えることの出来ない可能性があるわけです。

わたしの仮説

以上、謝ることのできない人の理由について仮説を書いてみました。

・自己評価が高い。

・視野が狭い。

わたし自身はこういう他人の特性を変えることはできないとキッパリ諦めています。そういう人間に関わってもイライラして自分の心を消耗しないように心がける方が気楽ですからね。

そんなことより自分の子どもをちゃんと「ごめんなさい」と「ありがとう」と言うことのできる大人に育てることの方が余程大切ですよね。

「感謝」という言葉は、「謝りたい」と「感じる」と書きます。謝ることの出来ない人間は本当の意味で「感謝」できないのかもしれませんね。では、また。