RYOSAKASANTO

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

【小学校英語】スモールトークの4つのポイント


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勤めている会社で小学校英語の「スモールトーク」に関する教材を作りました。

わたしの企画発案で、スモールトークの例文も、わたしが0から書き起こしました。それを複数の識者・現場教員の方にご意見を頂いて、修正。再度、意見を頂いて、修正。と、この工程を繰り返して完成させました。

このブログではお仕事のことを直接書くつもりはないのですし、守秘義務などの諸事情で書けませんw

でも、実際にスモールトークを作る過程は、とても勉強になったことも事実です。今回は、その過程で学んだスモールトークを作る上で意識したポイントをご紹介。これならOKでしょw

スモールトークとは

まず、改めてスモールトークの復習をしておきましょう。

スモールトークとは、シンプルに言えば、5年生だと先生が一人喋りをしながら、適宜、返答が簡単な質問をする活動です。6年生だとそれに加えて、既習のフレーズを用いて会話をさせる児童同士のペア活動のことです。

文科省の資料だとこんな感じに書かれています。

Small Talkとは、高学年新教材で設定されている活動である。2 時間に 1 回程度、帯活動で、あるテーマのもと、指導者のまとまった話を聞いたり、ペアで自分の考えや気持ちを伝え合ったりすることである。また、5 年生は指導者の話を聞くことを中心に、6 年生はペアで伝え合うことを中心に行う。

(引用)小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック 実習編 P.130

また文科省の資料では、指導上の留意点として以下のようになります。

Small Talk を行う主な目的は、(1)既習表現を繰り返し使用できるようにしてその定着を図ること、(2)対話の続け方を指導すること、の 2 点である。(中略)

指導者が実際に訪れた場所やその感想等を伝え、児童とやり取りしながら話題を導入する。

(引用)小学校外国語活動・外国語 研修ガイドブック 授業研究編Ⅱ P.84-85

ポイントとして、「既習表現を想起できるようにする」「自身の対話を振り返るようにする」という2点が挙げられています。

まとめると…

・目的は、「既習表現を使うこと」「対話を続けること」

・実際に、先生が訪れた場所などの感想を言うこと。

これらが、文科省の資料が示すスモールトークのポイントです。

そして、ここからがわたしがスモールトークをつくる上で意識したポイントをご紹介。しかも、たった4点だけ。これなら英語が苦手な小学校の先生にも参考になるはず。

ちなみにわたしが作ったスモールトークの教材は、先生が一人喋りする場面を想定したものになっています。

授業の「めあて」を意識する

まず1つ目のポイントは、スモールトークのストーリーは、めあてを意識し最後にその授業のポイントとなる表現で終わるよう構成することです。

この「めあて」の部分って教員の方には釈迦に説法なんですが、改めてと言うことで…。

授業には「めあて」「ポイントとなる文章」がそれぞれありますよね。(We Canの紙面だとわかりにくいような気がしますが…)

例えば、「We Can!1(5年生)」のUnit6の「I want to go to Italy」を具体例に挙げましょう。ここのキーセンテンスの一つに「Where do you want to go?」がありますよね。

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(引用)資料2~6 学習指導案例・年間指導計画例等 ‐文部科学省 p.22より
つまり先生が一人喋りするスモールトークでは、この「Where do you want to go?」で終わるような内容にすることを心がけてみるということです。

一番シンプルで理想的なのは、先生が実際に海外旅行に行った話をして「Where do you want to go?」で締めくくるのが良いと思います。でも、それ以外の切り口も考えられますよね。

例えば、某缶コーヒーが好きな話をして…

I want to go to Kilimanjaro. I want to drink Kilimanjaro coffee.

(キリマンジャロに行って、キリマンジャロを飲みたい)

という話をします。で、最後に「Where do you want to go?」で締めくくる。

かなり強引だけど、児童が、先生のコーヒー好きなエピソードを知っていれば、アリな導入だと思うんですよね。

ジェスチャーをいれる

外国語である前にコミュニケーションなのでジェスチャーが入れるようにするのが2つ目のポイントです。また内容や題材はジェスチャーが入れやすいものが、作る際にはより相応しいと思いました。

先のキリマンジャロを例にすれば「山の形を大きく手で表現する」みたいなことや「コーヒーを飲む仕草」が自然に出来るかどうかが題材選定のポイントですね。

「I drink coffee.」とただ言うよりもジェスチャーをしながらの方が子ども達もわかりやすいですよね。

トータルフィジカルレスポンスまではいきませんが、こういう動作の要素を入れていくことは英語教育では有効だと思います。

児童に質問する

3つ目のポイントは児童に質問することです。

キリマンジャロの例を使うなら…

It is very cold. Do you like cold days? 

(とっても寒いよね。寒い日は好き?)

みたいな投げ掛けを入れることです。こうすることで児童にも参加意識がでますし、自然と既習表現の復習や発話の機会を作ることが出来ます。

また「質問」をする際は質問の答えがどちらでもストーリーの展開が変わらない質問をするようにしましょう。

今回のこの質問なら「Yes」でも「No」でも「Me too」などで受け入れてから

Coffee is delicious on a cold day.

(寒い日はコーヒーが美味しいんだよ)

と自分のしたい話ができますよね。

季節、行事を取り入れる

4つ目のポイントは季節、行事を取り入れることです。これは児童の知っている身近なお話にするためです。

キリマンジャロを例にすれば「寒い日」という前フリでを入れていますよね。山の話もするので、登山や移動教室にも繫げることが出来るはずです。

この辺りも先生方の多くは意識的・無意識に既に実践されていると思います。

カリキュラム・マネジメント的に美しい方法は、他教科の話題を入れること。これが出来たらカッコイイですよね。

国語の読み物・評論で学んだことを繫げたり、社会で学んだ「わたしたちの街」と繫げたり。国語・算数・理科・社会・総合の授業でしていること、これからすることに繫げられたら理想的だと思います。

もちろん研究授業ではない平素の授業ではそこまで無理でも、節分、ひな祭り、端午の節句、お祭り、盆踊り、ハロウィン、クリスマスなどの児童に身近なイベントを話題にするとわかりやすいですし、たぶん先生方も話をしやすいと思いますよ。

まとめ

  • 授業の「めあて」「キーフレーズ」を意識する。 
  • ジェスチャーをいれる。
  • 児童に質問する。
  • 季節、行事など身近な話題をいれる。

これが、わたしが教材作りに意識をしたポイント4つでした。

どれも結構基本的なことだと思います。ただ教員ではないわたしにはとっても勉強になりました。また先生方がとても丁寧に一つ一つ配慮して授業されていると感じたのでこのような形でまとめてみました。

英語が堪能な先生には当たり前の話だったと思います。それでもスモールトークにお悩みの方に少しでも参考になれば幸いです。では、また。 

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