RYOSAKASANTO

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

ストーリーを提案するという販売方法をした時の話


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書籍と学力についての記事を書いていたら、7~8年くらい前にある提案をバイヤーにしたことを思い出しました。そのバイヤーとは、某チェーン書店のバイヤーさんの方。

今回はそんなお話。内容はタイトル通り「ストーリーを提案」したわけです。

(Photo by rawpixel.com from Pexels)

ストーリーの提案とは

「あなたは、あなたの人生の主役であると共に、誰かの人生のわき役でもあります。」

こんな言葉を聞いたことがある方も多いはず。

ストーリーの提案とは、自分を主役として語ることのできる体験を提案をすることと言えるでしょうか。

そういうアプローチでの販売方法は既に多くの分野、商材においてなされていると思います。

こういうものは辺りを見渡せば、色々出てきますよね。

例えば腕時計

わたしが好きな腕時計の世界。高級な機械式腕時計となるとウン十万円、ウン百万円、もっと高くなると億を超える腕時計が販売されています。

正直、時間を知る機能だけなら100均で十分。家の中を見渡せば、炊飯器にも洗濯機にもお風呂の湯沸かしにも時計が付いています。(冷蔵庫にはナイのが不思議。ストップウォッチ機能とかあれば料理の時に便利そうなのに)

そもそも今やスマホを持ち歩く時代で腕時計は不要です。だから高級な腕時計を付けている人は、時間を知るという機能にお金を払っているわけでありません。

腕時計好きにも色々な宗派があるので一概に言えませんが、おそらくポピュラーなのは以下のようなストーリーを気に入って購入する方が多いように思います。

例えば、オメガのスピードマスターという腕時計。

スピードマスターは、アポロ13に乗って月に行き、無事に帰ってた逸話があります。

こういうエピソードから結納返しにオメガのスピードマスターを購入する方が多いそうな。それも無事に家に帰って来ることができるというストーリーを購入しているのでしょう。

例えば書籍

キングコングの西野亮廣さんの「えんとつ町のプペル」。

西野さんの「プペルの映画化でディズニーを倒す」という夢に参加する。そういう体験をするために西野さんの本や絵本を買い、オンラインサロンに参加している方も多いはず。

例えば映画

漫画の映画化に出資者を募るケースもあります。今で言うクラウドファンディングみたいなもんですね。

実は学生時代に某漫画の映画化に最低金額の3000円だか5000円だかを出資したことがありました。出資者には見返りとして、映画の試写会の無料招待とパンフレットに出資者として名前が掲載されるという内容。

今でも自分の名前が掲載されたパンフレットは大事に保管しています。これも少しでも映画に携わったという体験を購入しているんですよね。

また単純に自分の信頼できる人や好きな人・有名人が薦めているから購入するというのもストーリーを購入していると言えるでしょう。

もちろん例にあげた以外にもこの世界には沢山あると思います。

わたしがしたストーリーの提案

さて、ここからはわたしの提案のお話。とある件で書店チェーンのバイヤーさんとお話しをさせていただいた時のことです。 

そのときに某社から出版されている絵本の売り方を相談されました。

相談といっても絵本自体は定番商品でほっておいてもある程度売れる有名な絵本でしたから雑談の延長というのがより正確な表現ですね。

そのチェーン店では絵本に出版社から提供された絵本のポストカードを付けて販売していました。

漫画を買ったらレジでその漫画のキャラクターのしおりを手渡された経験がある方もいると思います。あれのポストカード版だと思って下さい。

 その時に提案したのが、そのポストカードを単純に付けるのではなく「どう使うのか」という提案をお客さんにPOPなどでする方法でした。

あなたは、ポストカードって使いますか?

わたしは全く使った記憶がありません。

美術館などの展覧会で買ったポストカードは勿体無くて使えないし、こういうオマケで渡されたポストカードは自分の趣味と違うから使わない。同じような理由で結局使わない方って多いような。

わたしのようにそもそもハガキなんて懸賞ハガキか年賀状しか出さない人もいると思います。

絵本を購入したお客さんは、ポストカードを貰っても嬉しいのでしょうか?

大人が自分用に買うのなら有効かもしれません。でも、子ども用に買った絵本のオマケでついてくるポストカードは高確率でご自宅で捨てられそうです。

だったら、使い道を作ってあげればよろしい。

ポストカードにメッセージを書いてプレゼントしよう

絵本は、おじいちゃん・おばあちゃんから孫へのプレゼント、またお父さん・お母さんから子どもへのプレゼントで購入するケースがありますよね。

その際にポストカードにメッセージを書いて渡してもらうような内容をお客さんに提案してみては、とそのバイヤーさんに伝えました。

たまたま話題になった本が前述のように定番商品なので、お父さん・お母さんも子どもの時に読んでいるケースも考えられました。

そこで、おじいちゃん・おばあちゃん向けのPOPには孫向けのメッセージだけではなく、お父さん、お母さん向けへのメッセージを提案。

お父さん・お母さん向けのPOPにはメッセージを書くだけでなく、アルバムに一緒に挟んで思い出にしてくださいという提案をしました。

バイヤーの方からは「やってみよう!」とご返事をいただき、その後、ポストカード分は完売したとご連絡をいただきました。

もちろん元々定番商品になっている絵本ですから、この提案の効果があったのか。そもそもこの通りに提案してくれたのかもわかりません。大人の社交辞令の可能性も存分にあります。

でも、一つの家庭だけでもポストカードをアルバムに挟んでくれていたら嬉しいなあ、と思うわけです。では、また。 

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うちの娘がお気に入りの絵本。オススメです。