どうも陵坂です。今、モンテッソーリメソッドの本を読んでいます。
モンテッソーリ教育と言えばGoogleの共同創業者ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、Facebookの創業者マーク・ザッカーバーグなどが幼少期に通っていました。
そんな本の中でイヤイヤ期のことについて書かれていました。イヤイヤ期って辛いですよね。
そこで、イヤイヤ期真っ盛りでお困りの親御さんにとって少しでも役立つ内容をご紹介です。(この本の書評についてもいずれ書こうと思います。)
結論から言うと「イヤイヤ期は、親子でルーティンを決めてみましょう!」
4つの敏感期
敏感期とは
モンテッソーリ教育では「敏感期」と位置付けられた幼児期における時期への働きかけを重視しています。
じゃあ、敏感期ってなんなのか?
敏感期とは「ある事柄に感受性が現れる特定の時期のこと」のことです。そして、この敏感期と呼ばれる時期を過ぎてしまうとその感受性が失われてしまうとされています。
なんかわかりにくいですよね?
具体的に思い浮かべやすい例では「英語耳」「絶対音感」と言われる能力なんかがそうです。
これなら聞いたことありますよね。
英語耳も絶対音感も、ある特定の時期までにトレーニングをしていたら手に入ると言われているのはご存知の通り。けれど大人になってからは手に入れたくても、手に入れるることができません。
そして、英語耳や絶対音感のようなわかりやすい特徴ではなくても身につくものがあるようです。
代表的な4つの敏感期
本書のNo.734から引用するとこのような4つの時期があります。
【秩序の敏感期】2~3歳ごろ
【感覚の敏感期】3~6歳ごろ
【運動の敏感期】4歳半ごろまで
【言語の敏感期】6歳ごろまで
この「秩序の敏感期」が、まさにイヤイヤ期に該当するわけです。このイヤイヤ期には環境に適応するために起きるものだと述べられています。
イヤイヤ期とは
色々なイヤイヤ期の説明や例え話が巷にはあります。本書の例え話はとてもわかりやすかったので要約してご紹介。
この本では、一度も行ったことのない国に一人で放り出された状況、と例えられています。(No.746より)
どこにいるのかもわからない。時間も言葉もわからない。それくらい不安な状況だということです。そんな中、2~3歳の子どもは日々の生活の中で、身の回りのことを整理し、理解している段階なんですね。
だから些細な変化に怒ったり、ずっと同じ場所に居たりするんだそうです。
子どもが安心するのは、いつも同じ結果になるとわかっている遊びや、いつもと同じ道を通って学校に通うことや、同じ手順で出かける準備をすることです。(No.772)
わたしの娘(2歳)もずっと砂場でバケツに砂を入れ続けたり、ずっと玩具を整列させては崩して整列させています。どうしてかな? と思っていたんですが、この 特性の通りなんだととても納得しました。
まずこういった特性を理解しておくことが、子どもにイライラしたり怒りをぶつけたりしない秘訣なのかもしれません。
具体的にどーすりゃいいの?
モンテッソーリメソッドの本なのでイヤイヤ期の対応がメインの本ではありません。ただこの中からイヤイヤ期の子どもに効果がありそうなものをご紹介。
物の置き場所を決める
前述のようにまだ周囲のものを認識している段階です。いつも同じ場所にしまっておくと安心します。
「自分の持ち物をしまう場所」があることで子どもが自然と片付けの習慣をつけやすくなります。
また片付けの時には「御飯を食べる前には片付けようね」と片付ける時期を事前に伝えておくと良いそうです。
いつもと「同じ手順」で同じことをする
本書ではお出かけ時の具体例が紹介されています。お出かけ時にぐずったり、なかなか出かけようとしてくれなくて、お困りの方も多いのでは。
というか我が家はコレ。
こちらについても、出かける前に「鞄を持つ」「靴を履く」といった順番を決めて、毎回同じように繰り返すと良いそうです。
つまりルーティンを決めるってこと。
まとめ
・イヤイヤ期は、海外に一人で放り出された状態
・だから規則性などを確認するためにずっと同じことをしている
・同じ手順を繰り返すことを理解する
・同じ場所を利用できる準備
・ルーティンを決めてしまう
どうしてもイライラしてしまいますが、そういうものだと認識して接するのが一番自分と子どもの精神衛生上良いのかもしれませんね。