RYOSAKASANTO

教育業界にいる陵坂さんが教育・子育て・DWEなどについて書くブログ

英語のライティングを伸ばすには国語から


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大学共通入試の民間共通テストについて先日に日本経済新聞において浦和高校の杉山剛士・前校長先生の記事が掲載されていました。

入試英語の民間試験 配点と要求水準を低く 前浦和高校長 杉山剛士 話す力なぜ一律/格差拡大も/公平どう担保 :日本経済新聞

内容は至極全うなものでした。

このブログではあまり民間共通テストそれ自体の批判はしていません。というのも文科省の決定に文句を言ったところで高校生、保護者の方のためになるとは思えないからです。

それならもっと実用的な内容をご提供した方が良いと思って、情報を発信しようと思っています。(時に批判記事を書くこともありますがww)。

今回お伝えしたいのは、この杉山先生の記事でも主張されている「相手の主張を理解する力」「論理的に批判する力」の重要性です。

「論理的に批判」する前にまず「論理的に考える」

特に後者にあたる「論理的に批判する力」はクリティカルシンキングと呼ばれる部分です。

このクリティカルシンキングについては以前の記事でも取り上げました。 

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当該の記事ではどうやってクリティカルシンキングをしていくかについて書いています。ただこれを身に付ける為には「批判的に物事を見る」ことを日常的に習慣づけておく必要があります。

「論理的に批判する力」と英語に何の関係があるんだ? と疑問に思う方もいると思います。そこで実際に英検さんのWEBサイトを見てみましょう。 

英検のライティングの基準

英検さんのWEBサイトにはちゃんとライティングの採点観点が掲載されています。

内容は以下の通りです。

観点(1)内容 課題で求められている内容(意見とそれに沿った理由2つ)が含まれているかどうか

観点(2)構成 英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか

観点(3)語彙 課題に相応しい語彙を正しく使えているか

観点(4)文法 文構造のバリエーションやそれらを正しく使えているか

(引用)ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級) | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

ちゃんと注意点の具体例も掲載されています。

「見た目がフォーマルでなくなるから」と「リラックスしすぎる」はそれぞれ意見を支える妥当な理由ではありますが、その説明や具体例が述べられていません。「見た目がフォーマルでなくなると、なぜいけないのか」や「社員がリラックスしすぎるとどうしていけないのか」といった問いに答えるような説明や具体例を加えて、より説得力のある英文を書きましょう。(引用・同上)

相手の主張、この場合には問題文の趣旨を理解した上でどのように論理的に自分の意見を主張するかが大事なことがおわかりいただけたと思います。

これって実は大人でも難しいんですよね。実際には会社でもノー・エビデンス、ノー・論理で物事を決めようとする人ってとても多いです。物事全てにエビデンスがあるわけではないので、ノー・エビデンスは仕方ない部分もありますが、ノー・論理では誰も納得してくれません。

少し話が逸れてしまいましたが、では、英語のライティングのためにどうやって論理的主張を学べば良いのでしょうか? 

国語の課題に取り組むことで英語のライティングが向上する

基本に戻りますが、母語である日本語で論理的な文章を書くことが出来なければ外国語である英語で論理的な文章なんて書けませんよね。

そういった力を養うために実は「読書感想文」というものが存在していたり、小学校なら「壁新聞」、中学校以降なら「レポート」などの課題が課されるわけです。

これと同様に「論理的に批判」する前にまず「論理的に考える」「論理的に主張する」ことが出来なければ、批判することは出来ません。

「論理的」というとちょっと戸惑ってしまうかもしれません。大事なのは自分の意見に「根拠」を書くことです。

例えば、今回の記事ならわたしは「英検のライティングの採点観点」を「根拠」に「論理的に主張すること」の重要性を書いていますよね。

以前紹介した「英語を子どもに教えるな」という本でも母語と第二言語の間で論理的思考は共有するということが述べられていました。 

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ぜひ、読書感想文やレポート、論文など国語の課題を母語だから「余裕でしょ」と侮らずに国語の課題を真剣に取り組むことで英語のライティング能力も上がると意識して取り組みましょう。

 

まとめ

・英語のライティングは根拠を持って書くことが大事

・日本語と英語の論理的思考は共有する

・だから日本語の読書感想文や論文で「論理的に書く」ことを学ぼう

日本語・英語ともにバランスよく伸ばしていきましょう! じゃあ、また。 

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