友人の通知表を見て「えこひいき」を疑ったことや逆に「なぜ?」と疑問に思うほど低く付けられた経験をした方もいるんじゃないでしょうか。
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わたしは高校時代、音楽の教師に嫌われて筆記は90点以上、演奏も決して他の同級生より悪くないのに通知表だと毎回79点をつけられた経験があります。(通っていた高校は80点以上で5段階評価の5に相当)。周りの同級生も全員首を傾げていました。
推薦入試や指定校推薦にも影響するのに最低な教師ですよね。
高校3年生になった時にその教師が煙草由来の癌に倒れて、長期離脱した時は「ざまあみろ」と思いました。
さて、これはわたしの高校時代のお話。通知表を付ける際にはしっかり根拠があります。
評価の基準3観点
学校の先生は当たり前のお話。保護者の方でも詳しい方はすでにご存知でしょうが、以下のように通知表で評価する場合には基準があります。
○小・中・高等学校の目標を示すことと合わせて、30条第2項において、
①基礎的な知識及び技能
②これらを活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力
③主体的に学習に取り組む態度を育むことに意を用いなければならないこととしている。
(いわゆる「学力の3要素」)
(引用)学習評価に関する資料-文部科学省
そして、学校で行われるテストには問題毎に設定されています。
この問題が解けることが正解したら「基礎的な知識・技能」がある。この問題なら「思考力・判断力・表現力」がある。この問題なら「知識・技能」「思考・判断・表現力」の両方がある。
というような形でちゃんと客観的に判断できるようになっています。
③の取り組む態度などは授業が終わる直前に「ふりかえりシート」というものを児童に書かせます。先生はこうやって「モノ」を残して評価したりするようです。(これはあくまで1つの方法です)
通知表を活用しよう
通知表は学校ごとに書式が違いますが、このあたりの文言は多くの場合明らかにされています。
ですから、お子さんの通知表が帰ってきたらその弱点となる部分を補うような勉強をしましょう。
基礎的な知識・技能の場合は、まずは教科書内容を理解できているかどうか。用語のチェックや計算技能、暗記出来ているかどうかを確認しましょう。
思考・判断・表現力の場合は、文章問題などにチャレンジしてみると良いでしょう。まず書くことが苦手な児童もいるので、まずは考えを書くことからですね。
もし、親御さんのフォローが難しければ書店さんで販売している一部の問題集はこの観点に対応しているので上手に活用しましょう。
例えば、新興出版社さんの「教科書ぴったりテスト」なんかがそうですね。
こちらは公式の解説ページより。
たぶん他の問題集も同じような工夫をしていると思うのでぜひ書店さんで手に取って探してみてください。じゃあ、また。