ツィッターを見ていたらハフィントンポストの「「開かずの図書館」大阪府立高校の約2割 橋下知事時代の行革が原因」という記事を見ました。
ってきり最近のニュースかと思ったら4年も前のニュースで、よく日付見なければいかんな、と反省中です。
そこで疑問に思ったのは今、現在はどうなっているんだろうか? ということ。
4年前の記事の内容
まず4年前の2014年の記事の内容を見てみましょう。
府教委によると、定時制も含めた153校から回答があり、昼休みは開けているが放課後は開けていないが12校、逆が10校、両方とも開けていないが2校だった。(中略)
当時府知事だった橋下徹大阪市長が21年、人員削減の一環で図書室専任の実習助手の廃止を決定したが、代わりに業務を割り振られた教職員が担当教科との兼任で忙しく、時間を割けないのが原因とみられる。
(MSN産経ニュース「昼休みや放課後に図書室使えない!? 大阪府立高校24校で利用制限 橋下府知事(当時)の専任助手廃止で教職員の負担増が原因?」より 2014/09/22 15:49)
(引用)「開かずの図書館」大阪府立高校の約2割 橋下知事時代の行革が原因
こういうわけで24名(おそらく1校1名)の先生が忙しく、図書館を利用出来ていない自体となっていたわけです。
図書館が自由に利用できるようにすべきことに異論はないと思うんですが、じゃあ、これをどうすべきかという問題があります。
それをツイートしちゃったのが下記ツイートです。恥ずかしいね(笑)
24人の先生が図書館を開けないために府立全校に司書の方をいれるとすると。(出来ない学校だけ入れるとかたぶん出来ないでしょ?)
— 陵坂 (@ryosakahigh) 2018年8月20日
仮に月給20万円だとして20万円✖︎153校✖︎12ヵ月で年間3億6720万円の費用ですね。
これを高いと取るか安いと取るか? https://t.co/WCgz8d462W
もし仮に全校平等に配置した場合はかなりの費用が掛かってしまいます。府立高校ですから当然税金ですしね。
学校司書は配置されたのか?
大阪府のWEBサイトも調べたんですが直接的な資料は見つかりませんでした。
そこでたどり着いたのがこちらの資料。
平成28年度「学校図書館の現状に関する調査」結果について(概要)-文科省
2年おきに調査されるので平成28年のデータが最新のデータとなります。
こちらの16ページにある「③公立高等学校における司書教諭発令状況及び学校司書配置状況」を見ると学校司書の配置数が掲載されています。
大阪府の欄を見ると学校司書配置学校数 21校となっています。
この21という数字からどう考えるべきか。
わたしは24校の中でそれでも改善できなかった府立高校へ学校司書が配置されたと読み取ることが出来るんじゃないかと思います。
他の都道府県はどうなのか?
文科省の資料では、全都道府県の学校司書の配置状況も公開されています。
大阪府は13%に公立高校に学校司書が配置されているんですが、青森県は5.6%とさらに低く、兵庫県は3.9%、広島県は2.2%となっています。
東京都で54.1%、神奈川県のように99%、100%の都道府県も存在します。
ただ都道府県ごとの施策もあり、学校司書の配置割合と図書館の利用実体についてはイコールと捉えるのは軽率でしょう。
%の数字が低いからといって一概に悪いとは言えません。
まとめ
・大阪府の「開かずの図書館問題」は学校司書をピンポイント配置して解決していると考えられる
それでは、また。