今回は夏休みの宿題にありがちな「読書感想文」について。
夏ならではの話題ですよね。この課題、苦手な児童・生徒にとってはとてもいやーなもの。
学生さんで現在進行形でいやーな人もいれば、過去にいやな思いをした方も多いのではないでしょうか。
今回は、なぜ読書感想文がいやなのかについて解説しましょう。
いやな3つの理由
読書感想文を書くために必要なことはなんでしょうか?
大きくは以下の3つに分類できます。
- 本を読むこと
- 感想や気持ち、考えを整理すること
- 文章を書くこと
この1つ1つについて少し見ていきましょう
いやな理由その1 本を読むこと
まず、感想文を書くためにはそもそも本を読まなければいけません。この「本を読むこと」が苦痛な場合です。
字を目で追いかけることが苦手だったり、読書はそれなりに時間がかかるのでその時間が嫌だったりと理由はそれぞれでしょう。
また読書自体が嫌いな人は、読書で良い体験をしたことがないんだと思います。
そして、この読書嫌いを作る一つの要素がこの読書感想文という宿題だったりします。
読書感想文は、学校やコンクールによって課題図書が指定されている場合とそうでない場合があります。
宿題で課題図書が指定されている場合は、教員がその図書を選定していると思います。
学校の先生が課題図書で選ぶ本は、戦争が題材であったり、文学的な題材であったり、哲学的な題材になりがちです。
余程、思想が偏っていない限りそのジャンルの「良書」を選ぶと思いますが、読書の苦手な児童・生徒にとっては全く面白くない本です。(もしくは、その可能性が高い本)
これが読書嫌いを生んでしまうわけです。
この解決方法は、歯を食いしばって読み切るしかないのでしょうか?
いやな理由その2 感想や気持ち、考えを整理すること
本はなんとか読み終わったとしましょう。
次に困るのは自分の感想や気持ち、考えを整理することです。
面白かったーーー! と本を閉じて、そのまま原稿用紙に書いてもたった9文字にしかなりません。
感想文は800~1200字、時にはそれ以上書かなければなりません。
あと少なくとも790字も書かなきゃいけない。
ちゃんと本を読み切ったことを先生に伝えるために「あらすじ」を書いたり、別に心は動かされたりしなかったけど、無理矢理ある場面を取り出して「どきりとしました」みたいなことを書いたりして原稿用紙を埋める必要があるのでしょうか?
そもそも感想って何を書いたら良いのでしょうか?
いやな理由その3 文章を書くこと
書くこともなんとなく頭に浮かびました。あのエピソードについて書こう、この登場人物の気持ちについて書こう。
さて、ではどの順番に書いていけば良いのでしょうか。自分が印象に残った順番? それとも物語の出来事順?
どうやって最後の文章を締めくくったら良いのでしょうか?
まとめ
この読書感想文が嫌な3つの理由を言い換えると以下のようになります。
- 本がツマラン
- 何を書いたら良いかワカラン
- どう書いたら良いかワカラン
この3つに対して、気合と根性という精神論で解決すれば良いんでしょうか?
もちろんそういう正攻法で攻めるのも悪くありませんが、他のアプローチはないんでしょうか。
次回はこのアプローチについて書いてみようと思います。
さて、書店さんで展開されている読書感想文コーナーは一般的にお盆を過ぎると品切れが続出します。
というのも出版社が追加注文に応じなくなるからです。
課題図書を読んでもらおうとお考えの親御さんは今のうちに購入だけでも済ませておくと安心ですよ。
今年の課題図書の中でAmazonの「童話・子どもの文学」でベストセラーになっているのがこちらの本。
迷ったらこれを買っておくといいじゃないでしょうか。
それでは、また。