りょうさかさんと

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英語民間試験の配点参考例を見て、改めて対策すべし! と感じた


 

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今回は2018年6月12日に続報のあった英語民間試験配点2割の参考例についてです。どんな内容だったのでしょうか? 国立大学協会のWEBページを見てみましょう。

結論からいうと、高校生は四の五の言わず民間試験対策しましょってことです。ちなみに本文でCEFR指標が出てくるので文科省の資料から拾ったこちらをどうぞ。 

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参考例は2割だよ

民間試験の活用として大きく2つの方法とその両方を組み合わせたものが出ています。

具体的には「出願資格とする場合」「加点方式とする場合」「その両方を併用する場合」の3つのパターンになります。

(以下、引用部分)大学入学共通テストの枠組みにおける英語認定試験及び記述式問題(国語)の活用に当たっての参考例等について

「出願資格とする場合」は、例えばCEFRでA2以上(英検準2級程度)があれば受験資格を有するという考え方ですね。

(1)出願資格とする場合

出願資格とする水準の具体的な設定については、各大学・学部等が主体的に定める。(中略)

具体的には、各大学・学部等の方針により、CEFR 対照表に基づき、その一定水準(例えばA2)以上を受験資格とすることが考えられる。

「加点方式とする場合」は、例えばC1以上なら20点、B2なら15点という加点方式にしてその点数が全体の2割以上となるようにしましょうというやり方です。(数字は想像です)

(2)加点方式とする場合

英語認定試験の結果に基づき共通テストの英語の成績に加点する点数の具体的な設定については、各大学・学部等が主体的に定める。(中略)

具体的には、各大学・学部等の方針により、英語認定試験の結果に基づく加点の点数をCEFR 対照表に基づく水準ごとに定め、その最高点が共通テストの英語の成績と合わせた英語全体の満点に占める割合を、英語4技能学習のインセンティブを与える観点から適切な比重(例えば2割以上)となる

「その両方を併用する場合」は、上の2つを組み合わせた方法で、例えばA2以上から受験資格があり、B1 なら10点、B2なら15点という加点方式とします。(数字は想像です)

(3)出願資格と加点方式を併用する場合

各大学・学部等の方針に基づき、英語認定試験の結果について、出願資格としての一定の水準(例えばCEFR 対照表のA2)以上を設定するとともに、それを超える水準(例えばB1 からC1 以上又はC2 まで)ごとに加点する点数を定めて共通テストの英語の成績に加点するものである。

もう全部民間試験だけで良いじゃないの?

最近、少し考えが変わってきまして、もう英語の試験は民間試験だけで良いような気がしてきました。というのも大学入試という制度を考える程、高校生たちをたった1点差で天国と地獄にわけるようなことを強いることに意味があるのかな、と思うようになったからです。

1点差、10点差でそこまで能力差があるのか。しかも1発勝負の試験でそれをすべきなのか。そういう疑問があるんですよね。

その大学が定めた水準をクリアしていたら、その教科はOKで良いんじゃないの? 免許や資格試験と同じじゃダメなんでしょうか。

英語の民間試験でC1、B2もあれば正直スゴイことでしょ。仮に人数を絞るために試験をするにしても難関大学は民間試験で足切した後は、英語の文章を読ませて、その内容について英語で論文を書かせるだけで良いんじゃないかな。

高校生はどうすれば良いの?

上で紹介した3つのパターンのどれにおいてもトップ層よりも中間層から下位層の方がキビシイ条件ですよね。このルールは上位よりも中位の学生の方が風当たりは強いんです。(でも上位だって楽というわけじゃない)

どういうことかというと上位層がしのぎを削る難関大学は、みんな民間試験の足切りを突破してくるし、加点も多くの受験生が20点とか15点とか取るから差が付かない。

逆に多くの学生が受験しやすい難関大学より少し下くらいの大学から中堅大学は滑り止めもあるから受験生のレベルの幅が広くなる。

つまり滑り止めも併せてA1~C1までの学生が受けたら、民間試験だけで15点以上の差が簡単についちゃう。 民間試験だけで大きな差をつけられたら試験でどんだけ頑張っても挽回は結構難しくなってしまいます。

だから4技能を意識した学習は絶対やった方が良い! 志望校がまだ導入するとかわからないとか言わずに、対応しておいた方が受験に生きるし、仮に使わなくても社会に出てから役立つはず。

あと私見だけど、民間試験活用の大学は増えると思います。文科省の方針が4技能の重視なわけです。それが形として現れたのがこの民間試験活用です。

各大学の考えはあれど、助成金など様々な形で国から大学へお金が流れているわけで、お金の出元に逆らえるわけないよね。

信じるか信じないか、あなた次第です。

じゃあ、また。 

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